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映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.2】スミス、演技についてかんがえた
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こんにちは。映像演出家スミスです。
ここ半年、ショートムービーとフジテレビ「ぼくは麻理のなか」そしてデレビ東京「下北沢ダイハード」など、ドラマの演出に関わることができ、いろいろと考えた。同じ映像の仕事でもこんなにやり方が違うのかと驚くこともあり、今までの自分の能力がどう使えるのか試すことができたり、かなり刺激的である。
そんな中でもやはり一番考えてしまうのは「演技」について。台本と出来上がったものがこんなに違うんだなと実感する。役者の演技があるからだ。現場で演技を見ていても気がつかないが、いざ編集の段階になるとあることに気がつく。演技のことは何も台本には書かれていないのだなと。
「A子、怒って店を飛び出す」となった台本には、怒って飛び出すまでの仕草や表情なんて書かれていない。撮影時にはついつい怒っている表情だったり、飛び出すタイミングを一生懸命見てしまうんだけど、一番大事なのは、出て行くと決めた瞬間の演技だったり、飛び出すまでの流れだったりする。それがいかに映像的に(現実的にではなく)納得できるかが演技の重要性なのかもしれない。当たり前なのかもしれないが、役者の才能や技術はそんなところに表れているんだなと実感した。
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