【前半】 Musicolune(ミジュコリュヌ)× 音楽プロデューサー中脇雅裕 対談!!

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フランス郊外で生まれ、TM NETWORKへの憧れから音楽の道を歩み始めたアーティスト・Musicolune(ミジュコリュヌ)。劇伴やハウスミュージックなど多彩な表現を駆使し、「懐かしさと前向きな一歩」を届ける彼の作品は、世界の子供達への願いや四季の移ろいといった普遍的なテーマを優しく描き出します。今回リリースされたヒーリング系の新作アルバムには、世界中のリスナーの心をフッと軽くするような、優しいサウンドがギュッと詰め込まれていました。その創作の背景や楽曲に込められた想いを、音楽プロデューサー中脇雅裕がたっぷりと伺いました。

中脇「今日はMusicolune(ミジュコリュヌ)さんのインタビューをさせていただきます。まずはプロフィールからお話いただけますか?」

Musicolune「自分は、TM NETWORKに憧れて音楽を始めました。」

中脇「そうなのですね。TM NETWORK世代?」

Musicolune「そうです。TM NETWORK世代。Carolとか、ライブを観に行ったりしていましたね。小室哲哉さんが、かっこよかったので憧れがあって、キーボードのEOSを買ってもらいました。」

中脇「当時は、小室さんといえばEOSですね。」

Musicolune「B200でした。そこでちょっと面白いのが、親が『買ってあげるけど、買ってあげる条件として習いに行って、ちゃんとやるなら良いよ』みたいな、そういう感じでした。そこで、実は一番初めにキーボードを教えてもらったのが、今はスピッツのキーボーディストであるクジヒロコさん。」

中脇「それはすごいラッキーですよ。」

Musicolune「すごくラッキーです。でもスピッツのキーボーディストになる前、全然前ですね。そのレッスンが初心者向けだったので、後でクジ先生から『上のコースに行きませんか』みたいな感じで言われました。で、その後に習ったのが稲田保雄さんっていう方で、すごいお世話になったまさに『先生』なんですけど。ヤマハのシンセサイザーの開発に携わったり、世界陸上の音楽を手掛けたりしている人でした。このインタビューを受けるにあたって、このお二人の名前を出したいなと思っていたのですが、もう何十年も会ってないんですよね。」

中脇「そうですか。」

Musicolune「ただその間にも自分はちゃんと音楽を作っていて、そこそこ実績があるっていうところで、今、音楽をやっていますよ!て、いうところを伝えたいなと思って。」

中脇「お二人に?」

Musicolune「お二人に。多分クジさんは自分のこと覚えてないかも知れないです。稲田さんはすごいお世話になったので覚えておられると思います。」

中脇「お二人にお習いになってからは?」

Musicolune「そうですね、そのキーボードを習った後、大学時代に作曲を始めて、小劇場の作品に提供したりしていました。」

中脇「お芝居ですか?」

Musicolune「そうです。『楽園王』っていう今も活動している劇団があるのですが、そこと、その周辺の劇団に曲を作っていたという感じです。作曲のルーツはそこにある、といった感じです。」

中脇「その辺はやはり小室さんの影響を受けて、テクノっぽいデジタルっぽい感じですか?」

Musicolune「どちらかというと、劇伴っぽかったです。その後聴き始めたのですが、今聞くと坂本龍一さんとか久石譲さんとか、あっちの曲でしたね。」

中脇「そうですか。それがプロフェッショナルとしてのキャリアの最初ですか?」

Musicolune「言われてみればそうですね。学生の時でしたけど、ちゃんとギャラをもらえていたので。そういう風に思ったことはなかったですけど、ギャラをもらって音楽を作っていたので。」

中脇「プロフェッショナルですよね。」

Musicolune「そうですね、キャリアの始まりかも知れないです。」

中脇「その後はどうされるのですか?」

Musicolune「はい、その後『Musicolune』という名義で活動を始めました。わかりにくいプロジェクト名なのですが、由来を言うと・・・」

中脇「ぜひ、聞いたことがない、単語ですよね?」

Musicolune「自分は日本人ですが、パリで生まれたのです。正確に言うとパリの郊外で生まれました。なので、自分のプロジェクト名をつけるにあたって、フランス語をつけたいなと思ったんですね。そして自分が作っていた音楽は、太陽よりも月っぽいなと思っていて、『Musico』は英語で『音楽的な』という意味で、『lune』は『月』なので、フランス語の辞書をパラパラとめくっていたところ、それらを合わせた『音楽的な月』というフランス語の造語で『Musicolune』と名づけました。」

中脇「そういう意味なのですね。それでその名義で活動されて、先程は劇の音楽とお聞きしましたが、その後はどうされていましたか?」

Musicolune「そうですね、ライブをメインに活動していた時期と、楽曲制作をメインにしていた時期があります。ライブをメインに活動していた時は、ずっとサポートしてくれるミュージシャンと、ダンサーのユミコテラダンスという亡くなった方ですけど、その方と一緒に池袋ジャズフェスティバルや、栄ミナミ音楽祭など、中小規模の音楽フェスに参加していました。
楽曲の実績でいうと、大まかに二つのプロジェクトをやっていると考えていて、一つ目は『自分の楽曲で世界中の人を踊らせたい』という目標があって、ハウスミュージックを作っています。」

中脇「そうですか。ハウスミュージックもいろんなジャンルがあると思いますが〇〇ハウスとか、シカゴハウスとか、それは何かあるのですか?」

Musicolune「ディープハウスが多いですね。テンポが速くなくて情緒的なハウスっていう感じかな。それで海外のレーベルからリリースして、そこから世界中に広めてもらうということをやっています。今2曲リリースしていて、1曲はBeatportのダンスミュージックのデイリーランキングで3位に入って、」

中脇「素晴らしい」

Musicolune「なんで入ったのかなと思っているのですけど。今は次のリリースを準備しています。」

中脇「それもこの『Musicolune』さん名義で出していますか?」

Musicolune「そうですね。検索すれば出てきます。それ以外でいうと、結構すごい方と音楽を作らせてもらっていて、音楽プロデューサーである保本真吾さんが手がける『ジョイミュー』というプロジェクトがあって。それにピックアップしてもらって、コンピュレーションアルバムに1曲、曲を提供しています。もう一つ自分として大きいのが、人気声優の野島兄弟というお二人がいるのですが、その方達と作った『else』という楽曲があって、ファンの方達の力もあって、iTunesダンスミュージックランキングで1位を獲得しました。」

中脇「素晴らしい」

Musicolune「これは本当に、野島兄弟のお二人とファンの皆さんのおかげです。」

中脇「いつ頃の話なのですか?」

Musicolune「2022年ですね。2年ほど前。これはすごく頑張りました。野島兄弟のお二人は声優界ですごく活躍されている方です。いい加減な曲を野島兄弟という名義では出せないので、すごくやり取りをして、ちゃんとしたクオリティになるところまで高めようというお話をお二人として頑張って作った曲なので、どうしても1位を取りたくて!ファンの方にも協力してもらって、1位を獲得したっていうのがあります。プロフィールは、こんな感じです。」

中脇「野島兄弟に提供された・・・joinされた曲もハウス的な?」

Musicolune「そうです。ダンスミュージック、ハウス・・・J-POP寄りのハウス。J-POPだけどアレンジはハウスという感じですね。」

中脇「なるほど。基本的にはMusicoluneさんとしては、ハウスが基調になっているというか、ベースになっていると考えても良いですね?」

Musicolune「そうですね、軸でいうと2つだと考えていて、1つはハウスミュージックと、もう1つは今回リリースさせてもらったヒーリング系、バラード系のインストゥルメンタルミュージックという風に考えています。」

中脇「なるほど。わかりました、ありがとうございます。その中でMusicoluneさんが影響を受けたアーティスのお話もぜひ伺いたいと思います。」

Musicolune「好きなミュージシャンでいうと『坂本龍一』さん。あと、『ペットショップボーイズ』がすごく好きですね。」

中脇「そうなのですね、僕も好きです。」

Musicolune「そうなのですか。いつぐらいから聴いていました?」

中脇「僕はもう、年齢的にも彼らがデビューした時から聴いていて。」

Musicolune「そうですか、羨ましいです。ライブとかは・・・?」

中脇「ライブは見たことがないかな・・・多分観てないです。」

Musicolune「すごく好きで、音楽も好きだし歌詞も良いし、あとミュージックビデオもすごく良くって」

中脇「そうですね、ビデオいいですよね。」

Musicolune「『Being Boring』っていう曲、プロモーションビデオが確か写真家の方が作って・・・。ブルース・ウェーバーかな。曲に合ったミュージックビデオがすごく良くて好きですね。ライブもコンセプチュアルで来日回数はあんまり多くないのですが、必ず観に行きます。」

中脇「そうですか、それは素晴らしいです。」

Musicolune「普段聴いているのは、最近は『マックス・リヒター』とか『ニルス・フラーム』とかのポストクラシカルをよく聴いていますね。影響を受けたっていう点でいうと、2つ話したい話があって、今夏のアルバムの影響でいうと、日本でも『フリーダムクライ』とかCMソングで流れていた『ディープフォレスト』。
今回のアルバムを1回振り返って聴いた時に彼らの影響がすごく大きいなっていう風に感じましたね。
具体的にいうと『黄金の秋』という曲が収録されているのですけど、この曲はディープフォレストっぽい曲を作ろうと思って狙って作ったのですが。今の時代・・・まぁディープフォレストは今も活躍・活動されていますが、今の時代のディープフォレストってどういう曲なのかなと思って、黄金の秋を作ったんですよね。
それ以外の曲は、彼らみたいな曲を作ろうと思ったわけじゃないですけど、なんか振り返って聴いてみると、シンセサイザーを中心にしていて、生演奏がミックスされている。その楽曲が何か物語性を感じる、っていう点でいうと、すごく彼らの影響が大きいんだなっていう風に思いましたね。」

中脇「なるほど」

Musicolune「もう一つ話したいのは、朝本浩文さん」

中脇「朝本さん、私もお会いしたことがあります。ワンアルバムやったのかな。結構お付き合いしていた時期があります。」

Musicolune「Ram Jam worldの名義ですか?」

中脇「Ram Jam worldではなくて、朝本さん。個人名義でプロデューサーとして・・・。」

Musicolune「すごく良い人ですね。朝本浩文さんのラジオと、ドラムベースをやっていた時期が凄く好きで。まさにRam Jam world。憧れの人だったのですよ。最初は偶然だったのですけど、クラブエイジアで同じライブイベントに出たことがあって。その時に大ファンです!という感じで写真撮ってもらって。その後に、確か2回目かな、朝本さんのマネージャーの方が何か誘ってくれたらしくて、クラブエイジアのイベントでまた同じイベントに出たことがあるんですよ。その時にお話させてもらって『アドバイスください』って言ってみたんですね。そしたら笑いながら、『そのままでいいよ』って言ってもらって」

中脇「なるほど」

Musicolune「ビールを片手だったかな。演奏前にビール飲んで大丈夫なのかなと思ったんですけど(笑)」

中脇「朝本さんは大丈夫でしょう(笑)」

Musicolune「実際のライブも超カッコよくて。そのままでいいよって言ってくれたっていうのがなんか自分の音楽を続けている支えの一つになった、という感じですね。すごくかっこいい音楽を作ってくれた人に『そのままでいいよっ』と言われたのは、すごく大きいですね」

中脇「なるほど僕も坂本龍一さんと何度かお会いしたときに、坂本さん世界で活躍さてるじゃないですか。僕も世界に行きたいんですけどやっぱり英語ができないと駄目ですかって聞いたことがあって、そしたら『昔は僕のときは英語できないと駄目だったけど今は大丈夫だよ』って言ってくれたのが、すごく支えになっています。」

Musicolune「やっぱり好きなミュージシャンの言葉ってすごいですね。忘れられない。」

NEWアルバム
Musicolune feat. Roca「New Sesons」
配信先はコチラ
◆Apple
https://music.apple.com/jp/album/new-seasons-feat-roca/1765870809
◆Spotify
https://open.spotify.com/album/4Xmarq5pl8w1XLjkVrbSFs

Musicolune各種SNS情報
https://x.com/Musicolune
Twitter 最新情報はコチラ
◆https://note.com/musicolune/n/n2aaf79d246ef?sub_rt=share_b
note ディスコグラフィ
https://www.youtube.com/@Musicolune
Youtubeチャンネル 過去のライブ動画はコチラ

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