映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.1】 はじめまして映像演出家スミスです

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そんな時間を埋めたのが、レンタルビデオだ。足繁くレンタル店に通うと、それまで見ていた超娯楽大作以外に、ミニシアター系アートフィルムがあることに気がつく。今までに見たことの無い映像だ。難解さ、理解不可能、実験的な表現や起承転結ではない物語が「面白いことを考える」好きな僕を夢中にさせた。思春期特有の規則への反抗よりも、脱構築や暗喩が「面白いこと」の視点を大きく変えてくれた。魅力的な作品がいくつもあった。全てが独特の視点で、奇妙な世界が描かれていた。そんな映画での主役は、役者や脚本ではなく、監督だった。監督の個性や思想が映画になっていたのだ。

そこで僕は考えた。「監督ってなにをすれば、良いのだろう」と。カメラ?いや、カメラマンがいるじゃないか。演技は役者がやってくれる。エンドロールを見たら、ほとんどのことはスタッフがやってくれているし、じゃあなんなの「監督」って。やることは演出、演出って何?

つまり「演出」って、誰かにやりたいことを言うだけなんじゃないか。何もできなくてよい、とにかく伝えることが大切なんだって。

とても安易に思えたけれど、僕にはしっくりきた。思っていてもできないことは、誰かにやってもらえば良いのだ。大切なのは、あたまの中の「かたち」を伝えること。さんかくなのか、まるなのか。楕円なのか、球なのか。

それに気づいたときから、僕の演出家としての活動は始まった。

というわけで、映像演出家スミスについてのことがらでした。

次回からは、皆さんからの「相談」を中心に、いろんなことを、スミスがかんがえます。人生、仕事、恋愛、くだらない質問まで、どんなことでも相談にのります。

質問は、Twitter:@smith0204へ、性別・年齢・ハンドルネームをそえて、お願いします。

PROFILE

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スミス

武蔵野美術大学卒業後、竹内芸能企画にてミュージックビデオの第一人者である竹内鉄郎に師事。
2000年から演出家として活動し、映像に特化したアーティストを独自の表現で撮り続けてきた。
情熱的なパーティーチューンを得意としながらも、静謐で奇妙な作品も支持されており、動と静の作風を併せ持つ。
近年では、でんぱ組.incの夢眠ねむとの映像ユニット“スミネム”を結成し、活動の幅を広げている。 コレオグラファーとしても活動中。

Web:smith0204.com
Twitter:https://twitter.com/smith0204
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