Blog
四季を巡るポエムに乗せ、素敵な君との恋物語を描き出す。「天使突抜ニ読ミ 3rdワンマンライブ"LiveYourDream"」公演レポート。
2022年9月24日、天使突抜ニ読ミが青山RizMを舞台に「天使突抜ニ読ミ 3rdワンマンライブ”LiveYourDream”」を行った。当日の模様を、お伝えします。
この会場へ眩しい輝きを降り注ぐように、ライブは『Starlight Distance』からスタート。メンバー自身の気持ちが高ぶっているからだろう。力強く振り上げる腕や身体の動きが、何時も以上に躍動的で華やかだ。一人一人が、この場で輝こうとする、その熱い姿に視線がとらわれていた。
愛らしさを振りまきながら。でも、日々未来へと歩み続ける自分たちの強い意志を、彼女たちは『七転び二起き』を温かい声で歌いながら伝えてきた。舞台の上で、メンバーどうしが戯れるように歌う姿が可愛らしい。キュートな笑顔を浮かべた8人に「もうちょっと頑張ってみようか」と歌われたら、「うん、一緒に頑張ろうね」と言葉を返したくなる。
彼女たちが、フロア中の人たちを見つめながら「春、恋しました」と歌いだす。少しドキドキした表情を浮かべ。でも、ときめく気持ちを目一杯大空へ解き放つように『春、恋しました』を歌う。その姿が爽やかだ。途中、「恋しました」と告白されたとき、その言葉を言われるのをわかっていながらも、やっぱしドキッとしてしまう。そのアプローチ、嬉しい罪だね。
MCの合間には、柚稀まいが作った”季節”を舞台にしたポエムを、各メンバーが披露。最初に”春”を舞台に”君”を思うポエムを朗読したのが、小春モカと石原美咲。2人の朗読が、次の楽曲へ繋がる導入部になっていたのも嬉しい演出だ。
2人の「純愛のセゾン」の言葉を受け、楽曲は『純愛のセゾン』へ。先の物語を受けて楽曲に触れたことで、『純愛のセゾン』に込めた思いにより深みを覚える。メンバーたちもさりげなくハートマークを指で描くなどの可愛らしいパフォーマンスも加えながら、胸の奥に秘めた思いを歌声に乗せ、訪れた一人一人の心に響かせていた。
石原美咲と楠木りほが語った”君”への物語のポエムを受け、キラキラとした輝きを集めるように楽曲は『サウンドスケープ』へ。メンバーたちは、運命の人に出会えた喜びを、優しい笑みを浮かべ、心にしまいきれない喜びを打ち明けるように歌い舞い踊っていた。一人一人輝いた光に包まれた姿に見えていたのは、8人が光を放つ存在になっていたから?!
情熱的な演奏に乗せ、思いを響かせるよう8人は『ソノ心、群青ニツキ。』を力強く歌っていた。 1曲ごとに、その歌に綴った女の子の気持ちに染まる彼女たち。8人は熱情した声で、「ソノ心、群青ニツキ」と何度も連呼してゆく。その気持ちが、見ている人たちの心にも熱を与えてゆく。そして…。
壮麗で華やかなシンフォニック系の音に乗せ、8人は歌声に強い思いを乗せ『Starry』を歌いだした。恐れることなく突き進む強い意志を、高く手を掲げ歌う。その姿に刺激を受け、フロア中の人たちも同じ動きをしながら、舞台の上の8人に熱い視線を向けていた。終盤には、フロア中の人たちを巻き込み、みんなで手を振り上げ飛び跳ねる一体化した景色が生まれていた。
河合芽依と眠ねむによる、夏を舞台にした”君”へ向けたポエムの朗読を受け、楽曲は『君には太陽がよく似合う』へ。先の物語を受け、彼女たちはフロア中の人たちを夏の景色へと呼び込んだ。気持ちが夏色に染まりだしたのに合わせて歌う夏曲は、いつも以上に胸のスクリーンに色鮮やかな夏景色を映し出していった。メンバーみんなで落ちサビを綺麗なハーモニーを描きながら歌う声に、胸がキュンと高鳴った。
これまで以上に力強い振りを見せながら、彼女たちは『エントロピーを夢見て』を歌唱。8人の歌声にキラキラ輝くパワーを感じる。彼女たち自身が、みずからを輝かせることを楽しんでいた。無邪気な表情で歌い踊る8人の姿に、ときめいた青春を覚える。その姿に触れながら、いつの間にか心がドキドキしていた。
その気持ちを、さらに騒がせるように天使突抜ニ読ミは『深海のヒストリア』を歌唱。彼女たち自身がときめきのボリュームを上げるたびに、見ている側のハートもときめく想いに色濃く染まりだす。落ちサビでは、フロアのあちこちに大きく伸ばした手を舞台の上に捧げる景色が誕生。『深海のヒストリア』に触れていると、心がどんどん晴れてゆくようだ。
さぁ、もっともっとわちゃわちゃ騒ごうと、天使突抜ニ読ミは『恋人はAIでいい』を届けてきた。舞台の上で、時に身体を寄せ合いはしゃぐ姿が、とてもチャーミング。メンバーらの熱い誘いに合わせ、フロア中の人たちもメンバーと同じ振りをすれば、その場で飛び跳ねながら共に楽しさを分かち合っていた。
“君”に向けた椿結女と雪乃美愛によるポエムが、月が綺麗な秋景色を舞台に呼び込む。 彼女たちは『終電のシンデレラ』を歌いながら、恋に熱中夢中になる乙女になり、心に秘めていた思いを告白するように歌っていた。舞台の上ではしゃぐように歌う姿は、ときめいた乙女の心模様そのものだ。
「幾千もの光が見えた」と歌う声に向け、フロア中から数多くの手が舞台に向かって伸びていた。『幾千億のストレイライト』が、たくさんの希望や喜びに落ちた光を降り注ぐ。フロアのあちこちで、メンバーらと同じ動きを真似ながら、一緒に光降り注ぐ眩しい世界の中、互いに出会えたことが宝物である喜びを分かち合っていた。
最後に天使突抜ニ読ミは『月下セレナーデ』を歌いながら、”君を想う、好きな気持ち” の物語の幕を閉じていった。切ない心模様を、ただ切なさで終わらせたくはない。この歌を通して、少しでも輝く大切な想いへと昇華するように歌う姿へ、心がずっと揺らめいていた。
アンコールでは、ふたたび『純愛のセゾン』を歌唱。彼女たちは、ここから再び四季を駆けめぐるように”君と僕”の物語を一緒に描き続けようと熱い約束を交わすように、『純愛のセゾン』を歌っていた。
最後の最後に天使突抜ニ読ミは『君といたユニバース』を届け、この空間を熱情した場に染め上げた。フロア中でメンバーと同じ動きをしながらはしゃぐ人たちや、その場で高く飛び跳ねる人が登場。忘れたくない景色を、ここにしっかりと描きだしていった。
TEXT:長澤智典
★セットリスト★
『Starlight Distance』
『七転び二起き』
『春、恋しました』
『純愛のセゾン』
『サウンドスケープ』
『ソノ心、群青ニツキ。』
『Starry』
『君には太陽がよく似合う』
『エントロピーを夢見て』
『深海のヒストリア』
『恋人はAIでいい』
『終電のシンデレラ』
『幾千億のストレイライト』
-ENCORE-
『純愛のセゾン』
『君といたユニバース』
FEATURED
- 山崎まさよし、小沢健二などで知られるベーシスト・中村きたろー、プロアマ問わず楽曲のベース演奏を依頼出来る「WEB BASS FACTORY」をスタート
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
-
タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.2】×武田信幸(LITE)
バンドマンとして、バンドを続ける「不安」と「喜び」に向き合う(前編) - タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.6】×西槇太一 [前編] 音楽に関わり続け、バンドマンからマネージャー、そしてまさかのカメラマンに
- タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.13】×須田亮太(ナードマグネット)(前編) 過酷な「生活」から見出した純粋な「音楽」をやる事への喜び