嶋大輔、還暦をライブで祝う! 「嶋大輔 60th Anniversary Live 〜60歳は通過点〜」公演レポート!

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嶋大輔が、60歳の誕生日を記念し、誕生日当日の5月22日に四谷ハニーバーストで「嶋大輔 60th Anniversary Live 〜60歳は通過点〜」を行った。この日は、銀蠅一家の仲間として一緒に同じ時代を歩んできた矢吹薫、紅麗威甦(現・紅麗威)のLeerとMitzも参加。さらに、特撮ナンバーも歌っているシンガーの高山成孝もゲスト出演。四谷ハニーバーストは、嶋大輔の盟友である矢吹薫が経営するライブハウス。そこを舞台に選んだのも、仲間を大切にする彼らしい。
 この日のチケットは、発売するや一瞬でソールドアウト。当日のライブを観れない人たちのために、嶋大輔の発案で生配信ライブも実施。本番前には配信チケット購入者へ向け、矢吹薫、紅麗威甦(現・紅麗威)のLeerとMitz、バンドリーダーの菊地圭介を迎えて、ぶっちゃけトーク配信も行った。さっそく、当日のステージの模様をお伝えしたい。

 舞台の上に居並んだバンド陣。彼らの奏でる演奏に乗せて嶋大輔が舞台へ登場。先に、今回のライブを行った経緯について語りだした。本当に久しぶりのライブということで本人は不安もあったようだが、同い年や年齢の近い仲間の矢吹薫、紅麗威甦のLeerとMitzも巻き込んでやろうと計画したことを語っていた。嶋大輔、紅麗威甦のMitz、矢吹薫ともに還暦の60歳。ここで、同い年の2人を舞台へ呼び入れ、気心知れた仲だからこそのフレンドリーなトークを繰り広げだす。まさかのトークからのスタート。3人とも、赤い色の衣装姿なのも還暦らしさ??そこへ、紅麗威甦のLeeも参加。さらにトークがはちゃめちゃになるところへ、あの頃の無邪気で無敵だった”銀蠅一家”の空気が目の前に甦りだしたようにも感じていた。

矢吹薫

ライブのトップを飾ったのが、後輩の矢吹薫。ギターを手にした矢吹薫が、シャキシャキッと軽快に音を鳴らしだす。それを合図に、『COME ON !!』を演奏。フレットの上で軽快に指を走らせ、矢吹薫は胸弾むフレーズを次々と奏で出す。そのうえで、少しクールさを気取って歌唱。甘い表情と少しキザな姿で、胸踊らせる歌と演奏を届けてくれたのが嬉しい。まさに、この空間へロックンロールの風を呼び起こす演奏だ。

その上で歌ったのが、デビュー曲の『お前がまぶし過ぎて』。矢吹薫の出演を知り、この曲を歌うのを待っていた人たちも多かったろうか。軽やかに、でもちょっぴりクールさを気取りながら。彼は甘いロックンロールの風を吹かせていた。昔も今も、スタイリッシュな香りを放つ様は変わらない。その甘いポーカーフェイスと歌声に、当時、ハートがメロメロになっていたつっぱった乙女たちが大勢いたのも、今更ながら納得だ。

1曲終わるごとに、いろんな思い出話を語る矢吹薫。その話を聞くたびに、あの頃の思い出と重ね合わせて楽しんでいた人たちも多かったろうか。

矢吹薫が最後に演奏をしたのが、初めてみずから作詞・作曲をした『揺れてFall in』。今風に言うなら、シティポップの要素も持ったスタイリッシュなラブポップチューンだ。都会の香りをまとったお洒落な矢吹薫が、思いを甘く告げるように歌う。その姿に、ハートがFall in Loveしていた人たちもいた…に違いない。軽やかにギターの音を走らせる、その演奏も、なかなか味わい深かった。

嶋大輔×矢吹薫

 ここで、初披露となる真っ赤な特攻服を纏った嶋大輔が舞台へ。腕に”男の勲章”の腕章をつけている姿も格好いい。ここでは、矢吹薫と当時を振り返って語り合う。何時しか、横浜銀蠅の翔が矢吹薫に提供した人気曲の『ポニーテールBaby』を「なぜ、今日歌わなかったのか?」談義になり、急遽『ポニーテールBaby』を披露することに。こういうサプライズが飛び出すところが、粋な仲間たちを集めた嶋大輔のライブらしさ。しかも、『ポニーテールBaby』を矢吹薫と嶋大輔がデュエットしながら歌いだすのも胸アツだ。走り出したロックンロールナンバーに乗せ、矢吹薫はこの会場をダンスパーティーの場へ少しだけ染め上げる。急遽バンドメンバーを巻き込んで演奏をしたという理由もあって、途中で演奏を止めてしまったところも遠慮深く優男な矢吹薫らしさ??!!

嶋大輔

ここからは、嶋大輔のライブへ。最初に持ってきたのが、嶋大輔自身もカバー歌唱していた横浜銀蠅の『ぶっちぎりRock’n Roll』。しかもこの曲で、嶋大輔はギターも演奏。お馴染みの唸るギターリフに乗せ、嶋大輔も手にしたギターを掻き鳴らし、40年以上前の土曜の夜の暴走天使に気持ちを染め上げ、ときに軽快にステップを踏みながら、この場を超ゴキゲンなSaturday Nightに染め上げる。ときに、バリバリの直管の音のように声を唸らせて歌う姿が格好いい。

少し甘い香りも場内に漂わせ、次に歌ったのが『お前に会いたい』。ここでデビュー曲のB面ソングを持ってくるところが嬉しい。男気あふれる輩が、少しだけ甘えた仕種で「お前に会いたい もう一度会いたい」とラブソングを歌う姿に、当時の女性たちはハートを射抜かれていた。この日の嶋大輔は、そこへ深い愛情を加えて歌唱。その器の深い「お前に会いたい」の歌声の懐へ、思わず飛び込んでいきたくなる??

嶋大輔× Leer&Mitz(紅麗威) 
                              
 嶋大輔が、紅麗威甦(現・紅麗威)のLeerとMitz舞台へ呼び入れた。嶋大輔は、LeerやMitzと昔話に花を咲かせだす。ここでは、なぜ紅麗威甦からBLACK SATANになったのかの理由を、嶋大輔が必死に探っていた。他にも、Mitzが横浜銀蠅のTAKUの弟だから「いじめるな」という指令が広まっていたことなど、今だからこその話題が次々飛び交っていた。

この日は、嶋大輔をヴォーカルに迎えて紅麗威甦の楽曲を披露。じつは嶋大輔、これまで紅麗威甦の曲を歌ったことがない。まさに、時代を超越した共演が、何十年越しにここで誕生していた。

最初に歌ったのが、紅麗威甦の『Hey! 彼女』。胸を、身体をズクズクと唸らせる、イケイケで押せ押せのロックンロールナンバーに乗せ、嶋大輔とLeerが「Hey!×4 彼女」と誘いかける。クールに気取り、でも時に熱い男心もチラ見せながら、イケイケでロックンロールなライブを3人は描き出していった。

1曲歌い終わり、ぜいぜいと息の上がる嶋大輔。これも年齢のせい??いや、気合が入りまくったからだと思いたい。さらにこのチームは、紅麗威甦の『桃子の唄』をツイスト&ハートフルに熱唱。嶋大輔は跳ねた演奏の上で、愛しい女の子にメロメロになった気持ちで、ときにクラップをしながら嶋大輔は歌っていた。後半からはLeerがヴォーカルを担当。終盤には、2人で声をハモらせて歌唱。ちょっとしたセッション気分も感じさせる、甘めで恋(濃い)ロックンロールの演奏に、みんな虜になっていた。

紅麗威(Leer&Mitz)

 ここからは,紅麗威のライブへ。最初に演奏したのが横浜銀蠅の『壱から拾までRock’nRoll』。彼らも、横浜銀蠅の遺伝子を直結で受け継ぐメンバーたち。超ノリの良いロックンロールナンバーを、少しクールさも加えながら演奏。オラオラとした気持ちに染め上げ、次々と活かしたロックンロールの持つ衝動をぶち噛ます姿が格好いい。

 勢いを止めることなく、紅麗威は『Highway Driving』を演奏&歌唱。この曲でもLeerとMitzは、風を切り裂きハイウェイをぶっ飛ばす勢いで、クールな。でも、攻めたイケイケの姿でロックンロールをぶち噛ましていった。硬派なロッンロールの神髄をしっかりと継承し続けている紅麗威らしく、格好をつけた男気あふれるロックンロールな姿は、とてもイカしていた。

紅麗威(Leer&Mitz)×矢吹薫

 ここでLeerとMitzは、矢吹薫を呼び入れた。このメンバーで演奏したのが、紅麗威甦の『750ccライダー』。この組み合わせも、嶋大輔のライブが繋いだ縁。じつは、矢吹薫とMitzは小中学時代からの腐れ縁。銀蠅一家を経由し、今もこうやって一緒に音楽を楽しめているのが素敵だ。『750CC ライダー』では、矢吹薫もギターを手にし、Leerとセッション風に演奏を交わせば、その甘い歌声で『750ccライダー』に甘い香りを吹きかけ、眩しい青春の景色を目の前に描きだしていった。矢吹薫が歌うと男臭さの中へ爽やかな風が混じりあう。でもそれが、時代を超えた今、輝く青春の歌として響いていた。

 それは、紅麗威甦の『好きさ好きさ好きさ好きさ好きさ』もそう。矢吹薫とLeerがデュエットするように歌声を重ねれば、ときに掛け合いながら、この場に超ゴキゲンなパーティー空間を創りだす。この組み合わせだからこそ味わえる、甘い夢のようなロックンロールの衝撃に、気持ちがずっとウキウキしていた。

嶋大輔×高山成孝 

 嶋大輔と言えば、シンガーと同時に役者としての顔を持つ。その中の一つの表情としてあったのが、戦隊ヒーローとしての姿。「超獣戦隊ライブマン」で、嶋大輔は主演の 主演・天宮勇介 /レッドファルコン役を担当。当時、「なんで不良が地球を守るんだ」とたくさんの苦情が来たというエピソードも披露。ここからは、バンドマスター菊地圭介の小中学校時代の同級生であり、「激走戦隊カーレンジャー」の主題歌を歌っていた高山成孝をゲストに迎えてライブを実施。
 
 最初に披露したのが、嶋大輔が出演した「超獣戦隊ライブマン」のテーマ曲『超獣戦隊ライブマン』。 まさに戦隊ソングらしい楽曲を、嶋大輔は凛々しい声で高らかに歌いだす。彼の歌声を高山成孝がさりげなくサポート。2人の戦隊ヒーローがタッグを組んで熱唱する姿に、燃えたぎる思いを感じずにいれない。いつものロックンロールナンバーとは異なり、この曲で嶋大輔は闘志を燃やすように雄々しく歌っていた姿も印象深かった。

続いては高山成孝が歌う『激走戦隊カーレンジャー』へ、嶋大輔が参加する形でコラボレート。この曲で嶋大輔は、闘志を燃やし高らかに歌う高山成孝の戦隊魂を継承するように、拳を振り上げ「GO! GO!」と熱い声を張り上げていた。一緒に歌わんのかよと思いつつも、心をヒーローに染め上げて声を張り上げる嶋大輔の姿も、見どころの一つになっていた。

嶋大輔

ライブも終盤へ。高山成孝もコーラスに迎え入れて歌ったのが、嶋大輔のデビュー曲『Sexy気分の夜だから』。お馴染みのロックンロールのフレーズが響きだしだとたん、身体が自然に動き出し、思わずツイストを踊りたくなる。嶋大輔も、軽快に走る楽曲の上で、スタンドマイクに置いたマイクを力強く握りしめ、ときにがなり声も交えて熱唱。間奏ではみずからも身体を揺らし、10代の頃の自分に気持ちだけは揺り戻し、気取った特攻野郎にみずからを染め上げ、観客たちをロックンロールの空間へグイグイと巻き込んでいった。

噂では横浜銀蠅の嵐のハニーたちだという、いろんな女性の名前を歌詞に入れて歌っていたことから、当時、女性たちから「なんでその名前を歌う」とクレームが続々届いていたエピソードを語ったうえで歌ったのが、『男は道化師さ』。スタンドマイクに片手を寄り添え、もう片手でしっかりとマイクを握りしめ、演奏に合わせてゆったりと身体を揺らし、嶋大輔は「Good-bye×6 いくつもの思い出 ありがとう」と熱唱。当時の気持ちを懐かしみながら。でも、しっかりとNew Versionに染め上げて歌っていた。ほんと、あの頃の思いを甦らせてくれて、ありがとう。

最後に歌ったのが、先輩の横浜銀蠅さんよりも先にオリコンのランキング1位を獲得。松田聖子さんと同率1位ということで当時話題を集めた、『暗闇をぶっ飛ばせ』。まるでハイウェイを爆走する勢いで、走り出したロックンロールナンバーに乗せ、嶋大輔も箱乗り気分に気持ちを染め上げ、ときにがなる歌声も加えて元気いっぱいに。でも、ちょっとニヒルな表情も浮かべ、「おとこの勝負は」「いつでもマジだぜ」と軽やかにステップを踏みながら歌っていた。今でこそ牙を剥いて歌うことはないが、隠し持った牙をちらつかせ歌うところに、やっぱり憧れの兄貴という気持ちを覚えずにいれない。嶋大輔、いくつになっても”俺たちの勲章”だぜ!!

嶋大輔×紅麗威(Leer&Mitz)×矢吹薫×高山成孝 

アンコールでは、紅麗威甦のLeerとMitz、矢吹薫、高山成孝を迎えて演奏…の前に、サプライズで、60歳の誕生日を迎えた嶋大輔のために、横浜銀蠅の翔がバースデーケーキを持って登場。さらに役者として活動している娘の圭叶も、花束を手に父親を祝福。そのうえで披露したのが、今夏発売するオリジナルアルバムに収録する『Dear Friends~いつか桜の丘で~』。サブタイトルに付けた桜の丘は、嶋大輔が熱い青春時代を過ごした渋谷は桜丘から取っている。この日はバラードナンバーの『Dear Friends~いつか桜の丘で~』を、出演メンバーたちと一緒に、歌詞へ込めた思いを分かちあうように歌っていた。「桜が舞い散るあの丘」と歌いながら、その歌の中から見えてきたのは、無邪気で無敵で無鉄砲な若かりし頃の嶋大輔の、笑顔ではっちゃけた姿。あの頃も今も、たくさんの守るべき大切な仲間と共に嶋大輔は歩み続けている。あの当時も今も、裸で気持ちを分かち合った仲間たちとの思いは、何年、何十年経っても変わることはない。だから「記憶の欠片を捜せば 今もあの日に戻れる」と歌いながら、今でも夢追い求め続ける少年の気持ちのままに歌っていた。心の奥で、ヤンチャしている少年・嶋大輔の頭を、あの頃の自分を懐かしむように嶋大輔が、彼に寄り添うたくさんの仲間たちがなでていた。そして、今も逢える仲間たち、今は会えなくなった若仲間たちへ、思いを届けていった。

「つっぱることが男のたった一つの勲章だって この胸に信じて生きてきた」。嶋大輔が最後に歌うのは、やはりこの曲しかない。嶋大輔が、彼のまわりに寄り添う仲間たちが、あの頃のつっぱったやんちゃな少年に戻り、『男の勲章』を歌っていた。ツイストを踊る嶋大輔の身体の切れはまったく冴えてはいないけど。でも、あの頃と同じ男気を胸の内でしっかりと燃やし、彼は「燃えてた瞳は今でも俺達忘れちゃいないぜ」と、目の前に集った大勢の仲間たちへ、そして己自身へ向けて歌っていた。そう、胸の中で輝く男の勲章となる気持ちが燃え続けている限り、これからも嶋大輔は何度だってステージの上に立ちながら、熱い思いをぶつけてくれるはずだ。

 
 この日の模様は、配信チケットを手にすれば、6月12日(水)23時まで視聴は可能。夏には、菊地圭介がサウンドプロデュース、菊地圭介と作詞家の池永康記が作詞を共作(一部、嶋大輔の奥さんも作詞に参加)した、5曲入りの完全新作ミニアルバムのリリースも控えている。シンガー嶋大輔としてふたたびスロットルを吹かせた彼の動きに、ぜひ熱い視線を向けてほしい。

PHOTO: 石郷友仁
TEXT:長澤智典

Information

アーカイブ配信
2024年6月12日(水)23:00まで視聴可能

チケット購入者は後日見逃し配信の視聴が可能です。
※販売状況や配信者の都合により変更される場合があります。
※チケット購入後はお早めにご視聴ください。

チケット販売期間
販売終了 2024年6月12日(水)18:00
※配信者により変更される場合があります

チケット代
3,500円(税込)
※購入にはチケット代の他に発券手数料(220円)が別途かかります。
https://www.stream-ticket.com/events/detail/1371.html

リリース情報
今夏、8月発売に向けて待望のミニアルバム絶賛制作中。
収録内容は、発売に先立ち「嶋大輔 60th Anniversary Live 〜60歳は通過点〜」で初披露した「Dear Friends~いつか桜の丘で~」
実娘の圭叶とのデュエットソング含む全5曲予定。
詳細は嶋大輔Xで後報。乞うご期待!

セットリスト

矢吹薫
『COME ON !!』
『お前がまぶし過ぎて』
『揺れてFall in』
『ポニーテールBaby』
嶋大輔
『お前に会いたい』
『ぶっちぎりRock’n Roll』
嶋大輔×麗威甦
『Hey! 彼女』
『桃子の唄』
麗威甦
『壱から拾までRock’nRoll』
『Highway Driving』
麗威甦×矢吹薫
『750ccライダー』
『好きさ好きさ好きさ好きさ好きさ』
嶋大輔×高山成孝
『超獣戦隊ライブマン』
『激走戦隊カーレンジャー』
嶋大輔
『セクシー気分の夜だから』
『男は道化師さ』
『暗闇をぶっ飛ばせ』
-ENCORE-
『Dear Friends』
『男の勲章』

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