絃ユリナ(コンビニ推進アイドル(仮))生誕祭は、アニソン連発のメドレーからメンバーのキャラクターが炸裂した即興芝居まで、いろんな個性を並べた濃密なコーナー(企画ライブ)。

コンビニ推進アイドル(仮)としてメンバーの生誕祭を行なうのは2回目。2月6日(土)、絃ユリナの誕生日を祝う「絃しきユリナ生誕祭」を、原宿RENONを舞台に昼夜公演として開催。昼公演のみ有観客形式も加えながら、2公演とも配信ライブとして開催した。

「いらっしゃいませー」の挨拶も可愛らしい彼女たち。この日の自己紹介では、メンバーみんなが絃ユリナへ向け「おめでとう」の挨拶をしていた。
昼夜公演とも、6曲のオリジナル歌を組み換える形で披露。昼夜公演とも「僕のヒーロー」から幕開けたように、軽やかでポップなこの楽曲は、楽しくライブを始めるうえでとても似合う。聴いている人たちを笑顔に導き、元気を与えてゆく曲調や歌詞なのも嬉しい。僕のヒーローとは、彼女たちを見守り、応援してくれる人たちのこと。これからもキラキラ輝いた日々を一緒に過ごしながら、ともに未来を作っていこうと彼女たちは歌いかける。その言葉に少しでも共鳴したなら、一度ライブに足を運んでいただきたい。

同じく、昼夜公演とも「Voyager」と「とびきりハッピーライフ」を連続で披露。この日の主役、絃ユリナの歌声から始まった「Voyager」は、一緒に夢の詰まった宝物を見つけに行こうと歌う、夢を追いかけ、手にしようとする彼女たちの気持ちを記した歌。常夏気分を呼び起こすトロピカル系ダンスポップチューンの「とびきりハッピーライフ」は、彼女たちと一緒にステップを踏みながら弾けたくなる歌。メンバーどうしで無邪気にはしゃぎ合うパフォーマンス姿も、とても眩しい。

華やかなアップチューン「七色の虹」も、コンビニ推進アイドル(仮)のメンバーたちと一緒に輝く未来を描きたくなる楽曲。カラッと晴れた気分に導いてゆくのも、この歌の魅力だ。
メンバーいわく「首を使う曲」という「revelation」は、夜公演の最後に持ってきたように、力強く凛々しい中にもゴージャスさを抱いた、コンビニ推進アイドル(仮)流のパーティロック曲。メンバーたちのパフォーマンスも他の曲以上に躍動的な姿を示してゆく、一緒にダンスしたくなる楽曲だ。

メンバーの生誕祭に欠かせないのは、もちろん。”わたし”を支えてくれる”きみ”という大切な人に向けて歌う「birthday」は、心をほっこりしてくれる。この曲に触れていると、温かい気持ちに包まれてゆく。この「birthday」、昼公演ではライブを締めくくる歌として届けてくれた。この日の落ちサビを主役の絃ユリナが担当。その後、昼公演では、メンバー一人一人が、絃ユリナの担当コンビニであるセブンイレブン縛りでいろんなお菓子などをプレゼントする場面も。夜公演では、絃ユリナにメンバー一人一人が順番に寄り添い、一緒に歌を紡いでゆく姿を見せていた。

昼のMCコーナーでは、絃ユリナの意外な面を披露。「普段はクールビューティなのに、じつは甘えてくる」「あの細さで、意外と食べること」「買い物上手で節約家」というメンバーからの言葉が出ていた。夜公演のMCでは、メンバーに楽器経験者が多いこともあり「楽器が出来るから生誕祭ではバンド演奏もやってみたい」という話で盛り上がっていたこともお伝えしておこう。

主役の絃ユリナが用意したのが、昼公演ではソロコーナー。華やかながらも愛らしい赤を基調にしたドレッシーな姿になり、ファンとの思い出が深い曲や自身に影響を与えた曲たちをメドレー形式で歌唱。可愛らしさたっぷりに歌った「ロマンティック浮かれモード」から始まったメドレーは、次の曲では表情を一変。「炎」では哀切さと力強さの両面を見せていった。1曲ずつ表情を変えてゆく絃ユリナ。続く「恋愛サーキュレーション」では甘えた素振りも見せながらチャーミングな姿を提示。最後の「ホシキラ」では、ふたたびしっとりとした楽曲を通し、今の絃ユリナが胸に抱いている想いを届けてくれた。

夜公演では、役者としての顔を持つ絃ユリナらしく、即興芝居を見せてくれた。このコーナーには、他にも中村冬香・城内彩花・斉藤友香・百海咲希と、同じく役者としての顔を持つメンバーが参加。内容を、絃ユリナが説明。それが、以下になる。
「コンビニ推進アイドル(仮)のメンバーには、女優や声優を仕事としてる人達がいます。その中の5人で、その場で物語を作り上げる即興劇を行います。用意した籠の中には、セリフや行動を記した紙が入っています。それらの言葉も組み合わせながら物語を作り続けます。ただし、このメンバーの中に、一人だけ自分勝手に好きな言葉を言ったり行動を行なうピエロがいます。そのピエロは誰かを、葉山なつみ・春沢リリな・里実みあの3人に当ててもらいます」

5人の演じた最初の即興芝居が、「学校」。教室に次々と集まるメンバーたち。最後に先生役の絃ユリナが登場。5人は、次々と籤を引き、そこに書いてある不思議な言葉を組み込みながら、必死に物語を整理しながら進めてゆく。「いきなりだけど、手を繫いでいい?」「これからインスタライブしたいんだけど」「ファミチキ」「ずっと好きだったんだよね」「配信していいかしら」「トイレいきたいんだけど」など、話の辻褄の合わない言葉が飛び交うが、その言葉たちを5人は必死に軌道修正しながら、物語として辻褄を合わせてゆく。その上で辿りついた結末が…。さらに、ピエロは誰かの答えを、3人で相談のうえ「ピエロは絃ユリナちゃん」と答えるが、果たして答えは合っていたのか…。

次に披露した即興芝居が、「謎の空間」。ミステリアスな音楽が流れる中、5人が突然目覚める。5人とも見知らぬ関係。しかも部屋に閉じ込められている。「誰ですか?」「自分の名前もわかんない」「自分は何人かもわからないけど、Shall We Dance?」「身体がTT」「空が見たい」と、ここでも次々と不思議な言葉が飛び交う。それでも5人は、「こここはどこ?」と必死に物語を軌道修正してゆく。「もしかしてタイムトリップしてきた?」「元に戻してよ」と泣きだすメンバーも。次第に5人とも感情的になり、焦り、怒る気持ちを他の人たちにぶつけてゆく。そのうえで、ふたたび籤を引きながら「ガルボが食べたい」「わたしもパスタを食べてたかも」「わたしはガルボを食べたい衝動に駆られていたから身体が入れ代わっているかも」と、不思議な会話を広げてゆく。5人は「ここから出なきゃ」「炎の呼吸、一の型」と叫びながら、感情を掻き乱した様を見せながらも物語を修正してゆくが、その結末は…。即興劇が終わり3人は「ピエロは百海咲希ちゃん」と答えるが、正解は…。それぞれの答えはアーカイブで確認していただきたい。果たして、アンサーチームの3人は2問とも間違っていたのか?それとも…。

いろんな個性や特技を備えたメンバーたちが揃ったコンビニ推進アイドル(仮)のように、この日はメンバーたちの役者としての面を強調した姿を楽しめたのが嬉しい発見に繋がったこと。アーカイブ放送は、昼夜公演とも2月28日まで配信しているので、ぜひご覧になっていただきたい。

この日の主役だった絃ユリナがライブの感想と見どころを語ってくれたので、ここへ記そう。

「今日のためにいろいろと企画を考えたりコツコツと準備をしてきたので、やっと披露できて嬉しかったです。昼公演では4曲メドレーをソロで歌わせて頂いたり、夜公演では演技経験のある子たちも多いから、みんなで即興劇ゲームをやりました。
昼公演と夜公演では企画もことなりますし、サプライズしてくれた内容もどちらも違う意味でびっくりしたので、アーカイブを観てくださる方はそこに注目してください！昼公演はサプライズにすごく驚いてうろたえているので、そのときの表情も楽しんでください(笑)ソロコーナーでは、みんなに届けたい気持ちがこもった曲を選びました。夜公演は、みなさんも参加できるようなゲーム内容となっているので、ぜひ一緒にドキドキしながら楽しんでくれたら嬉しいです。煉獄さんの眉毛姿のサプライズの理由もぜひ確認してみてください！(笑)」(絃ユリナ)

葉山なつみが口にした「身近にあるコンビニエンスストアと同じで、みんなに必要な存在であり続けたいです」の言葉が、胸に熱かった。最後に、メンバーたちから絃ユリナへの素敵なバースデーのサプライズが登場。本人は予想していなかったこともあり、めちゃくちゃ喜んでいたこともお伝えしたい。気になる方は、アーカイブでご覧になってください。