Blog
未来に向かって輝き続けよう。満員の観客たち前に誓ったSiriusのワンマン公演をレポート!
新生Siriusになって、早1年。11月1日(金)に、彼女たちは新宿WildSide Tokyoで「Sirius 1stAnniversary ONE-MAN LIVE-Stardust way-」公演を行った。ゲストで、Empressも出演。チケットはSold Outを記録。後ろまでぎっしりの観客たちが終始熱狂し続けた、当日の模様をお伝えしたい。
荘厳な音色が場内中に響き渡る。新たな起源の始まりを告げるようなSEに乗せ、メンバーらが次々と舞台へ。フロア中から沸き立つ歓声。Miwaの「熱くなっていくぞ!!」の声と、Amiの荒々しいドラムロールから『Maria』へ。彼女たちは冒頭から満員の観客たちへ食らいつく勢いで、鋭い歌声と音の牙を剥き出して襲いかかる。あにゃと菫がステージの左右に分かれてギターをハモらせる。吠えるが如く荒々しいリズム隊の演奏の上で、Miwaも雄々しく吠えてゆく。
さらに勢いを上げるように、5人は『ADAMAS』を演奏。この曲でも5人は前のめりの姿勢で、次々と魂を揺さぶる音を投げつけていた。台の上で、背を反らし、声を張り上げるMiwa。間奏では、あにゃと菫が共に台の上に立ち、ハモッたメロディアスな音を響かせる。観客たちは荒ぶる演奏に刺激を受けながらも、視線はずっと5人の姿を追いかけていた。
「みんなで忘れられない最高に熱い夜にしましょう」。Miwaの言葉を受けて演奏したのが、低音の効いた、ギターのリフが激しく炸裂する『Fake you』。牙を剥き出しに爆走する楽曲に向け、場内中から野太い声が飛び交う。Miwaが「Fake」と雄々しく叫びながら拳を突き上げるたび、場内中からも無数の拳が突き上がる。とてもアグレッシブな。いや、その身に悪魔が乗り移ったような様で、彼女たちは次々と重低音響く音の刺激を突きつけていた。
続けざま、『Reflection in the Darkness』へ。曲を重ねるごとに攻撃性を増すのはもちろん、攻める楽曲の速度とハワー感、エナジーも一緒に迫力を増してゆく。この曲でも、あにゃと菫が舞台の左右に分かれて演奏をかけあう姿が登場。重低音轟く演奏の上で、高音域の歌声を響かせるMiwaの姿も刺激的だ。
幻想的なピアノと絃楽の音色の上で、魔性のオペラ歌手となったMiwaが、『烏鷺』を歌いあげる。そこへ楽器陣が加わるのを合図に、楽曲は一気に激しく攻撃的かつ荒ぶるオペラ風のメタルナンバーに進化。Siriusの場合、リズム隊が終始手数多く低音域の効いた荒ぶる演奏を突きつけるからこそ、その上で繰り広げる優美なギターの旋律にも、触れたら痛みが走る無数の刺のような刺激が刻まれてゆく。雄々しくも悲哀も覚える、そんな荒れ狂うオペラの世界に身を委ねていたい。
ここで、チケットがSold Outしたことを報告。さらに、ワンマン公演は2回目ながら、ようやくフルメンバーでワンマンライブが出来ることに、メンバー一同喜びを覚えていた。
Siriusの歩みを語るように届けたのが、別れと出逢いを歌った『夢見草』。Miwaがメンバーたちの側に寄り添い歌えば、場内からも熱いクラップや無数の拳が突き上がる。ここへ至るまでの様々な思いを声に乗せて歌うMiwa。彼女の思いと同調しながら音を奏でる楽器陣。この曲では、台の上で歌うMiwaに菫が寄り添い、背中合わせで演奏する場面も登場。菫は、冷静な表情をしながら、メロディアスながらも攻撃的なフレーズを次々と突きつける。演奏の中、3人の竿隊が場所を移りながら演奏。後半へ進むに従い熱と攻撃性を増してゆくのも、Siriusらしい。
激烈なリフを刻むギター。そこへAmiのブラストビートが炸裂。勢い満載で疾走する楽曲の上で,、Miwaが約束の地を共につかもうと『朝月夜』を熱唱。その姿へ向けてフロア中から野太い声が轟き渡る。この曲では、Miwaとあにゃが寄り添う姿を披露。途中、Miwaの動きに合わせて、場内中の人たちが声を荒らげて身体を折り畳む様も印象的だった。さぁ、このまま熱狂と暴走する演奏に乗せて、素敵な理想郷を見つけにいこうか。
重厚かつシンフォニックな音の上で、Miwaが語り部となって言葉を繰り出す。『EDEN』、とても煽情した気持ちに染め上げる楽曲だ。勇壮かつドラマチックな物語を描こうと、Miwaを先頭に、メンバーたちが雄々しき魂を胸に躍進する。そんな様も見えていた。荒ぶる語り部となったMiwaが、一つ一つの言葉へ思いを込めながら歌唱。この場に、勇壮なドラマを描き出していた。
飛びだしたのが、あにゃと菫によるギターソロのコーナー。先に音を繰り出した菫の攻撃機な演奏を受けて、あにゃがロングトーンも生かした激しくも華麗でメロディアスな音色を奏でだす。ときに寄り添いながら、ときにかけあう様も見せつつ、舞台の中央に並んだ2人が、それぞれの個性を生かし、激しくハモリあうプレイを見せていた。
FullMooNのメンバーによる、Siriusのメンバーからのプレゼントを、ジャンケン大会で勝ち残った人に手渡すコーナーを挟み、後半へ。
後半は、手数女王Amiのドラムソロからスタート。シンフォニックなサウンドに乗せ、一打一打に熱い感情を込めて勇壮にプレイ。最初は重い打撃のある演奏でせまりながら、次第に手数足数を増してゆくのもAmiらしい。そこへベースのみさが加わり、ダークでシンフォニックな楽曲を演奏。ゴス&デスメロな様相を呈しながらも、演奏は次第に荒ぶりだす。みさの煽りを受け、場内中の人たちが声を上げて騒ぎだす。そこへ、あにゃと菫も合流。そして…。
Miwaが加わり、オラオラと煽るのを合図に『Playing Games』へ。Amiのドラムソロを合図に、長大なドラマを描くように楽曲を繋げてゆく展開が胸を熱く騒がせた。だからフロア中の人たちが、野太い声を張り、拳を振り上げ、身体を折り畳み、勇壮に、豪快に、高らかに煽るメンバーらへ向け、熱情した思いを全力でぶつけていた。早口で煽るように歌うMiwaの声に、観客たちが雄々しい声をぶつけあう、その様がとても熱い。
冒頭から勇ましいMiwaの歌声で煽るように始まったのが、『TRIGGER』。2人のギター陣が寄り添う様を見せれば、理性を破壊する歌声の弾丸を、Miwaが高らかに次々と撃ち続ける。その意志を受け継ぎ、2人のギター陣が、台の上で寄り添い、伸びのある攻撃的な音色を演奏。さぁ、この勢いのまま、限界のその先を超えていこうか。
勇猛果敢なMiwaの歌声を、背中から煽るよう轟き渡る演奏。『ZEAL』でも彼女たちはメロディアスでエモーショナルながらも、けっして攻撃的な姿勢を崩すことなく、手数の多い演奏をぶつけていた。爆走する楽曲に合わせて、場内中から上がる無数の拳も熱い。
MCでは、2025年3月にEP作品を発売することを発表。どの曲が入るのかが楽しみだ。
ライブも最後のブロックへ。ここから未来へ突き進む意志を詰め込んだのが、この日初披露した新曲の『TRIDENT』。心地好く跳ねた演奏が飛びだしたかと思えば、一気に勇猛果敢に進撃する楽曲へ進化してゆく様に、胸が熱くなった。言葉のひと言ひと言に強い意志を詰め込み、沸き立つ熱情を、彼女たちは攻撃的な演奏に乗せて突き刺す。途中、ミドルな表情に転調。そこからさらに過激さを増して勇ましく突き進む。その展開が気持ちを熱く騒がせた。
その勢いを持って、大きな黒い翼を羽ばたかせ夢に向かって飛び立とうと、Siriusは『Fly High』を演奏。歪む2本のギターが気持ちを揺さぶる旋律を響かせる。手数女王の繰り出す音の雨嵐を受け、観客たちが大きく手を振り上げれば、Miwaの歌声に巧みに声を重ねあい、共に雄々しき黒い翼をはためかせる。終始攻撃的な姿勢で高揚した歌と演奏を繰り出すメンバーたち。だから大勢の人たちが激しく小刻みに頭を振りながら、気持ちを高く舞い上がらせていた。
ドラムカウントを受け、少し切なさを抱いた歌声を響かせたMiwa。「いくぞ!」の声を合図に『Daffodil』へ突入するや、場内中の人たちが拳を振り上げ、野太い声を張り上げる。Miwaを筆頭に、メンバーたちが頭を振るたびに、観客たちも同じ動きをしながら思いを同調してゆく。間奏では、あにゃと菫が左右に分かれ、壮絶かつ、時にハモるギターバトルを展開。雄々しくも高貴なその姿に向け場内中から次々と拳が突き上がり、野太い声が響き渡る。
さらに激しく熱烈に、鋭い音の刃を次々と突きつけるように、Siriusは『LUCIFER』を演奏。曲が進むごと感情的になり、熱情した歌声の花を咲かせるMiwa。何時しかあにゃも拳を振り上げて、観客たちを煽っていた。熱情一体化した演奏を通して、この場に熱狂した空間を作りあげた彼女たち。そして…。
「私たちはまだ何者でもなく、でも、ここからでっかい星になろうと頑張っています。一つ一つの経験がでっかい未来に繋がっていくように」(Miwa)
最後にSiriusは、未来に待っている輝きを放つ自分たちの姿へ思いを馳せるように,ミドルメロウでドラマチックな情景を描きだす『Stardust way』を演奏。メンバー一人一人が、言葉や奏でる音の一つ一つをしっかりと噛みしめ、その身から繰り出す音の魂を、描いた夢の景色に向けて響かせていた。その姿に心揺さぶられた大勢の人たちが高く掲げた手を揺らし、5人の思いを受け止める。いや、「ともに歩こう」と歌う彼女たちに向け、この先も一緒に未来を描き続けようと思いを伝えていた。
この日はMiwaの誕生日。「ヤバい、人生で最高の誕生日だと思う」の声が弾んでいた。そして…。何があっても、どんなアクシデントや苦難の道が目の前に立ちはだかろうと、彼女たちは何度だって乗り越え、不死鳥のように何度も舞い上がり続けてきた。アンコールの最初に叩きつけたのが、『不死鳥』だ。熱と輝きを持って楽曲が飛びだした。背景には、燃え盛る炎の映像を投影。勇壮な音を突きつけて煽る5人に向け、大勢の人たちが激しく頭を揺さぶり、拳を突き上げていた。魂を雄々しく揺さぶる、熱情した歌や演奏だ。2人のギター陣の熱情したハモリも気持ちを嬉しく奮わせる。 何があっても不屈の魂で進撃し続ける。ぞの姿勢が、ライブを通して見えてきたのも嬉しい。
最後にSiriusは、自分たちが何処より輝く星になることを約束するように、始まりの歌『Polaris』を演奏。最初からメンバーたらは感情を高ぶらせ、荒ぶる気持ちと揺るがない自信を胸に、変わらず胸に抱き続けている強固な思いを、誓いを立てるように歌い奏でていた。その姿に向け、場内中の人たちが、声を荒らげ、拳を突き上げ、共に感情を高ぶらし、これからも共に歩み続けてゆくことを誓っていた。途中には、結成時からの相棒であるあにゃに寄り添い歌うMiwaの姿も登場。このメンバーが、この仲間たちがいる限り、強い自信と誇りを胸に5人は進み続けていく。そう宣言しながら、熱狂を持ってライブの幕を閉じていった。
TEXT:長澤智典
セットリスト
『Maria』
『ADAMAS』
『Fake you』
『Reflection in the Darkness』
『烏鷺』
『夢見草』
『朝月夜』
『EDEN』
ギターソロ
プレゼントコーナー(FullMooN)
ドラムソロ
『Playing Games』
『TRIGGER』
『ZEAL』
『TRIDENT』
『Fly High』
『Daffodil』
『LUCIFER』
『Stardust way』
-ENCORE-
『不死鳥』
『Polaris』
FEATURED
- デヴィ夫人、W 祝福!同居人、加藤万里奈の大学卒業&歌手デビュー報告‼
-
タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.1】× 安孫子真哉(KiliKiliVilla)
「家族との生活」と「音楽の場所に戻る覚悟」(前編) - タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.1】× 安孫子真哉(KiliKiliVilla) 「家族との生活」と「音楽の場所に戻る覚悟」(後編)
- 【Interview】結成30周年目前にしてなお「音楽的に評価されていない」と語るフラワーカンパニーズ、自主レーベル設立で切り拓く突破口
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ