混沌とする電子世界から姿を現したUS男女エレクトロニック・デュオ、Go Dark（ゴー・ダーク）が名門レーベル＜Bella Union＞からデビュー・アルバム『Neon Young（ネオン・ヤング）』を来年1月18日（金）に発売することを発表した！

Go Darkは、女性ヴォーカリスト”CRASH（クラッシュ） “ことアシュリー・ガリェゴスと、アヴァンギャルドなヒップホップ・アーティストを多く擁する米インディーズ・レーベル＜anticon.＞創設メンバーの1人であり、90年代にアメリカで開催されたMCバトルでまだ無名だったEminemと対戦した経歴を持つラッパー／プロデューサーの”Doseone（ドーズワン）”ことAdam Druckerによる実験的エレクトロニック・プロジェクトだ。

CRASHは14歳の時に地元であるシカゴから逃げ出し、国を跨いだヒッチハイクや路上でのパフォーマンス等を経験した後、オークランドにたどり着き画家／詩人として活動する中でDoseoneと出会った。クラッシュがDoseoneにデモを演奏した時、彼はオルタナティブ・ヒップホップの集団＜Anticon Collective＞の一員として、Deep Puddle Dynamics、Themselves、Crowded等の様々な名前のプロジェクトで活躍していた。その他にもBeckのリミックス盤『Guerolito』に参加するなど幅広く活動していたDoseoneが彼女の歌声に惚れ込み、後にGo Darkを結成。2014年に『Bitchsword』、2015年に『Brightwild』と2つのEPを発表した。

今回発表された待望のデビュー・アルバム『Neon Young』はオークランドの中心街にあるDoseoneの自宅にてレコーディングが行われた。外では警察や大統領に対する抗議が行われており、アルバム音源には本物のサイレンの音も入りこんでいる。
楽曲の中では貧困、女性差別、依存症などの現代社会が抱える闇について触れている。Doseoneは自分たちについて「私たちはミニマリストではありません」と語り、続けて CRASHは「私たちの公演はギターを使用しない1時間のパンク・ロックの有酸素運動みたいなものです。人々は私が可愛いからとかそういうくだらない理由で私達のことを覚えていることはないでしょう。胸ぐらに掴み掛かり、顔に向かって叫んだり物を投げたりするから覚えているのです。」と語っている。

デビュー・アルバム『Neon Young』は21世紀のサイバー・パンクとでもいうべき作品だ。引き裂くようなシンセと尖ったパンクの残忍性は、John Carpenterのディストピア的な終末感を思い起こさせる。アルバムから新曲「Violetest Red」の音源が公開されているのでチェックしてほしい。
まだまだ謎に包まれている彼らから目が離せない！

＜Go Dark – Violetest Red＞
https://soundcloud.com/bella-union/go-dark-violetest-red-1