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CANDY GO! GO!゛10周年記念単独公演に描いた、忘れたくない景色!!
4月8日(木)、恵比寿LIQUIDROOMを舞台に結成10周年記念単独公演「CANDY GO!GO! 10years anniversary Series Final One Man LIVE “GIGS–XTRAILS”」を行なったCANDY GO! GO!。当日の模様を、ここに紹介します。
開場時間へ合わせるよう、突如、都内に大雨が降り出した。開演時間が近づくにつれ雨足が強まるどころか、雷も鳴るほどの荒れた状態へ。大きな出来事の時ほど嵐を巻き起こすCANDY GO! GO!らしい天候だ。これも、今宵のCANDY GO! GO!のライブを彩る演出…と、受け止めよう。
勇ましいギターの音色がフロア中へ響き渡る。バンドメンバーらによる勇猛な「Prologue」の演奏に乗せ、新衣装姿のメンバーたちが、勇ましい姿で舞台へ姿を現した。 ライブは、CANDY GO! GO!の歴史を遡るように「神様のイジ悪」から幕を開けた。舞台の上に立つ7人の放つ歌声から、「10年経った今も、うちらはここ(ライブハウス)に立っている」という存在を示す気迫が伝わってきた。まだまだ感情のアクセルを踏み始めたばかり。でも、その歌声や動きからは、漲る想いが早くも滲み出ていた。
菜月アイルの力強い叫び声が響き渡る。時間軸を一気に近年へ戻すように、CANDY GO! GO!は「Dahlia」を歌いだした。荒ぶる演奏の上で、菜月アイルは沸き立つ感情を生々しいままに歌声とパフォーマンスに乗せてゆく。その姿こそまさに、今のCANDY GO! GO!のライブスタイル。とても感情的な歌声や姿が生き生きとして見えていた。それこそが、今の彼女たちに似合う音楽のユニフォームだからに違いない。
艶かしい動きも示しながらリードを取るなぎさりんと、彼女を支える永瀬りか。2人は、胸の内から沸き立つ想いを「Born to fate」に乗せ歌いあげていた。生まれた意味をみずからへ問いかけるように、痛い胸の内を、傷ついた想いのままに吐き出す、なぎさりん。その歌声が胸を痛みで貫いた。
変わりたいなら、みずから声を上げろ。荒ぶるギターの音をエナジーに、磯野未来が沸き立つ気持ちを思いきりぶつけだす。まわりの理不尽な意見へすべてNOを突きつけ、自分たちの信じた想いをYESと示すように、CANDY GO! GO!は力強く、躍動した姿で「Yes-Yes-Yes」を歌っていた。逆境を自分たちの手で跳ね返す姿は、今のCANDY GO! GO!にとても似合う。自分を信じて強く生きればいい。その想いへ賛同したなら、彼女たちと共に強く生きようじゃないか。
MCでは、「今日、ここで最高を更新したい」(夏井さら)や「みんなの視線を猫そぎ奪いたい」(永瀬りか)「感謝と、これからを届けたいと思います」(なぎさりん)など、今の想いをメンバーらが述べていたことも報告しておこう。
今にも壊れそうな心模様を隠すことなく、奮える気持ちのままになぎさりんが歌いあげる。その想いをさらに増幅させるように、磯野未来が熱唱。「Let it rain」を通しCANDY GO! GO!は、痛い心情を張り裂けんばかりの声に変え、フロア中へ降り注いでいった。その身を引き裂かんばかりに絶唱する磯野未来の姿が、胸を熱く奮わせた。まさに、生きた魂の声が舞台上から痛く胸に降り注ぐ!!
ザクザクと鳴り響くギターの音に乗せ、杉本莉愛が艶かしく、でも、がなるように全身を奮わせ「Deep Surrender」を熱唱してゆく。小さい身体から思いきり熱を解き放ちながら、彼女は凛々しく、雄々しく感情をぶつけていた。けっして挫けない、降伏しない強い意志を高らかに示していた。
マイクのバトンを受け取った宇野みずきが、ロックンロールナンバーに乗せ「Love is self-restraint」を歌いだした。菜月アイルと磯野未来が巧みに歌声でサポートしながら、宇野みずきの愛らしさへチャーミングな色を塗り重ねてゆく。演奏自体がワイルドなように、いつの間にか宇野みずきの歌声にも強い熱と気合が込められていた。小悪魔な魅力を振りまきながら、この歌を通し、自身のキャラクターの魅力を活かした姿を彼女はしっかりと見せていった。
飛びだしたのが、甘いキャンディポップ時代、つねにフロアに一体感を作りあげてきた「We are!!!!!!!」だ。フロア中から熱い手拍子が飛びだせば、なぎさりんの歌声に合わせ飛び跳ねる観客たちの姿も。サビでは、メンバーらと一緒に大きく手を振る人たちの姿でフロアは埋めつくされていた。大人のメンバーたちが愛らしい心模様も覗かせながら、無邪気な乙女に戻って歌う「We are!!!!!!!」が、輝く姿として瞼に映し出されていた。彼女たち自身が応援してくれる仲間たちと一緒にライブハウスという場で輝き続けているからこそ、その姿が、今も眩しく見えていた。
歌のバトンは、最年少メンバーの夏井さらへ。舞台の上には、夏井さら・宇野みずき・杉本莉愛・永瀬りかの4人の姿が。比較的キャリアが若手、かつての道玄坂上り隊の4人が歌ったのが「Precious」。夏井さらが作詞をしたこの歌は、長い歴史を持つCANDY GO! GO!の歴史を背負いながら、ここで生きていく決意を示した女性の生きざまを記した内容。そこには、大切なファンたちと一緒に歩み続けてゆく想いが熱く綴られている。それはCANDY GO! GO!がずっと歌い続け、仲間たちと分かち合ってきたテーマ。それをしっかりと受け継いでいることを、あえて若手組によるライブを通して伝えてくれたのが嬉しかった。
この日のライブには、CANDY GO! GO!を卒業したメンバーや、CANDY GO! GO!と親交の深いアイドルたちや元アイドルたちも多く詰めかけていた。ライブハウスという場でCANDY GO! GO!が歌い続ける限り、みんなが戻ってこれる場所はずっと存在し続けてゆく。その想いを歌にした「CANDY」を聞きながら、かつての仲間たちはどんな想いを胸にしていたのだろうか。アカペラで歌いたしたなぎさりんや、舞台上のメンバーたちは、どんな気持ちでこの曲を歌っていたのだろうか。オレンジの光がまたたく舞台の上で、バラードスタイルにアレンジした「CANDY」を、なぎさりんが、菜月アイルが、磯野未来が、心壊れそうながらも、声に精一杯の温かさを込め歌っていた。長年CANDY GO! GO!という場所を守り続け、これからも守り抜く意志を持つ3人の歌声が、胸にジンッと重く響いていた。
最新情報の告知を受け、ここからは後半戦へ。ふたたびバンドメンバーらによる「スパンコール」の演奏に乗せ、メンバーたちが舞台へ姿を現した。披露したのが、7月7日にシングル発売する「Understeer」。初披露した「Understeer」は、触れた人たちの感情を晴れた気持ちへ導く、力強く躍動したCANDY GO! GO!流のビートロックチューン。夏井さらを中心に、なぎさりんが、菜月アイルと磯野未来が想いを受け継ぐように歌う、まさにIDOROCK(アイドル×ロック)を打ち出して以降のCANDY GO! GO!に相応しい王道ナンバーだ。
ふたたび時間の流れを過去へ戻すように、CANDY GO! GO!は「いつか忘れられない女になる」を披露。磯野未来や菜月アイルの歌声の安定感はもちろん、杉本莉愛が、そして永瀬りかや夏井さらが、この歌に新しい彩りを与えていた。気持ちを解き放つよう、笑顔で歌い躍るメンバーたちの姿がとても愛らしく見えていた。間奏では、杉本莉愛がバンドメンバーと絡み合う場面も登場。彼女たち自身が楽しんでいるからこそ、その空気が、見ている側の気持ちも弾ませる。
10年間という日々やメンバーたちの想いを、菜月アイルが言葉(作詞)にした「Infinity」の登場だ。メンバー一人一人がリードを取るだけではなく、歌ったパートに、そのメンバー自身の心情が記されているように、一人一人がCANDY GO! GO!の10年を噛みしめながらも、自身が胸に抱いた意志や想いもしっかりと伝えてくれた。強い想いやメッセージを込めた楽曲だが、心地好く駆ける曲調だからこそ、彼女たちと一緒に、困難さえ軽やかに飛び越え、一緒に新しい景色を描きたくなる。いつも以上に熱唱してゆく菜月アイルの姿も色褪せることなく見えていた。
続く「Since 2010~」は、プロデューサーの視点でCANDY GO! GO!の10年間を総括した楽曲。とても勇壮な曲のように、なぎさりんをリードに、メンバーらも沸き立つ熱情を思いきり歌声に乗せ、フロア中に響かせていった。メンバーたちのダイナミックなパフォーマンスも、瞼へ強烈に焼きついた。
「めちゃくちゃ楽しくて、幸せです」と、なぎさりんが素直な気持ちを語っていた。ここからは、ラストへ向かって華やいだライブをCANDY GO! GO!は描きだす。飛びだしたのが、長年ライブ空間を一体化した熱狂で包み込んできた「Cinderella Call」。フロア中から突き上がる無数の拳。舞台上のメンバーたちも、笑みも浮かべた優しい表情で歌うことを、仲間たちと幸せを分かち合うこのひとききを、無邪気な少女の気持ちに戻り楽しんでいた。この歌を聴くたびに、彼女たちと一緒に眩しい世界を見たくなる。彼女たちの見ている夢を本気で信じてみたくなる。
さぁ、一緒に手にしたタオルを振りかざし、くるくると大きく振り回そうか。身体をウキウキとシェイクする跳ねた開放的なロックナンバー「YOU」に乗せ、舞台上も、フロア中でも、無数のタオルがくるくる回り続ければ、数多くの拳が嬉しそうに突き上がっていた。理屈や屁理屈なんてよくわからない。今は、ただこの楽しさを共に味わいたい。無邪気に歌い躍るメンバーらに触発され、思いきりはしゃぐ気分を味わい尽くしたい。
「まだまだ遊び足りないでしょ」の声を受け、飛びだしたのが「Fake News」。どんなときでも、自分たちを支えてくれる仲間たちと一緒に、CANDY GO! GO!は道を描き続けてきた。その事実が、今の風景を恵比寿リキッドルームの中に作りあげた。それはFAKEなんかじゃない。すべてがREALな景色。みんなと一緒に作りあげてきた事実は、けっして誰にも消せやしない。奇蹟は待つんじゃなく、自分たちで作りあげてゆくもの。みんなで作りあげた道の轍が、人からは奇蹟のように見えてしまうだけ。すべては軌跡によって生み出されたもの。それこそが真実のニュースだ。フロア中の人たちが、両手を大きく振りかざし楽しむ、その姿が積み重なり、またこうやって軌跡を重ね続けてゆく。
気持ちを熱く揺さぶるタフ&ワイルドなロックナンバー「The last of days」が飛びだした。唸るような演奏の上で、雄々しく、勇猛な様で歌うその姿が、とても逞しい。サディスティックなまでにぎらついた野生味たっぷりのCANDY GO! GO!の姿を見ながら毎回感じるのが、姐御肌な姿。強い意志を振り翳し歌う姿へ触れるたび、彼女たちの言葉を信じ、共に未来を描きたくなる。一緒に歩み続ける気持ちを、何度も噛みしめてゆく。
「みんなの気持ちを一つに」。最後は、やはりこの歌だ。「endroll」を聞くたびに気持ちがむちャくちゃ熱くなる。興奮と高陽が身体中から沸き上がり、思いきり拳を突きあげ、共に、ここに生きる喜びを叫びたくなる。CANDY GO! GO!と僕らが一緒に描き続ける物語は、輝く光をつかむまで。いや、その先もずっと続いてゆく。熱狂と興奮、感動を覚えた物語の最後にこの歌へ触れるたび、胸が熱くなる。なぎさりんと磯野未来が肩を組みながら熱唱する姿を見ながら、感情が破裂しそうなほど熱く高ぶっていた。歓喜に満ちた、希望に包まれたこの瞬間をありがとう。この感動、あと44年は味わいたい。
バンドメンバーらのセッション演奏へ導かれ、メンバーらが舞台に姿を現した。アンコールの最初に届けたのが、「HONEY TRAP」。メンバーそれぞれ、自由に今の気持ちを言葉にしながら、スリリングかつファンキーなパーティロック曲「HONEY TRAP」に乗せ、 思いきりはしゃいでいた。中には、言葉にならず叫びをあげるメンバーも。7人の女スパイたちが仕掛けた甘い罠に、気持ちが嬉しく揺さぶられる。気がついたら、彼女たちと一緒に笑顔で飛び跳ねていた。
ここからは、10年という歩みの中でずっとCANDY GO! GO!の顔として輝き続けてきた楽曲の登場だ。「心の声を届けてください」。「ファンファーレ」が始まったとたん、気持ちが無性に騒ぎだしていた。誰もが彼女たちと一緒に心の中で「立ち上がれ」「立ち向かえ」と歌いながら、心へ高らかにファンファーレを鳴らしていたに違いない。今のCANDY GO! GO!としてみれば、甘くキャッチーな歌に見えてくる。でも、その歌にも、しっかりCANDY GO! GO!のイズムは生きている。どんな逆境でも笑顔で乗り越えてゆく逞しさをこの歌からは感じていた。とくに終盤、夏井さらが「立ち向かえ」と歌った声を聞いたとき、CANDY GO! GO!の未来に不思議と安心を覚えていた。イズムはこうやって受け継がれてゆく。
「CANDY GO! GO!はわたしの生きる理由です。誇りを持って活動しているCANDY GO! GO!が、みんなの笑顔に、みんなの元気に繋がったらいいなと思っています」(なぎさりん)
そしてまた、ライブハウスという空間で想いを分かち合うことを約束するように、最後にCANDY GO! GO!は全員で想いを一つに、1stシングル曲の「そしてまた逢えると云うよ」を歌っていた。今もこの曲は、CANDY GO! GO!のライブの中、メンバーたちとファンたちとの絆を強く結び続けている。メンバー全員で歌声と想いを一つにこの曲を全力で届けてゆく姿を見ていたら、嬉し涙が込み上げてきた。舞台上を無邪気な少女となって円を描くように走りまわる姿が眩しい。本気で夢を信じている瞳で想いをぶつける姿に、思いきり心の手を伸ばし、その姿をギュッと抱きしめたかった。本気の姿を何時も見せてくれるからこそ、また彼女たちに会いたくなる。まだまだ一緒にこの物語を作り続けていこうか。
ライブを終え、外に出たとき、雨はすっかり上がっていた。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
2021年7月7日(水)New Single
タイトル : 「Understeer」
アーティスト: CANDY GO!GO!
販売元:エイベックスエンタテイメント株式会社
発売元:VORTex RECORDS
[収録予定曲]
①TYPE-A (3曲入り)
1.Understeer
2.Nothing Lose
3.Color
XNOK-00004 POS: 458230807626/1
価格 (税抜) \1,091 (税込) \1,200
②TYPE-B (3曲入り)
1.Understeer
2.Nothing Lose
- Precious
XNOK-00005 POS: 458230807627/8
価格 (税抜) \1,091 (税込) \1,200
CANDY GO!GO!「BRAVE VENUS TOUR 2021」 ・2021全国ツアー(全公演バンドSET、ワンマン公演)
仙台:10月9日(土)仙台MACANA
大阪:10月30日(土)心斎橋VARON
名古屋:11月14日(日)HOLIDAY NEXT NAGOYA
新潟:11月21日(日)新潟 GOLDEN PIGS
<ファイナル>
東京:12月6日(月)東京・TSUTAYA O-EAST
CANDY GO! GO! Web
http://candygogo.jp/
CANDY GO! GO! twitter
https://twitter.com/onecandygogo
CANDY GO! GO! YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/candygogo1to1
CANDY GO!GO! facebook
https://www.facebook.com/candy55official/
所属事務所
http://one2one-agency.jp
なぎさりん twitter
@Rin_rorigao
菜月アイル twitter
@aiaichan20
磯野未来 twitter
@mikichi0223
永瀬りか twitter
@rika_nagase
杉本莉愛 twitter
@smile_riaivi
夏井さら twitter
@natsuisara
宇野みずき twitter
@mii___candy
セットリスト
「Prologue」(OP演奏)
「神様のイジ悪」
「Dahlia」
「Born to fate」
「Yes-Yes-Yes」
「Let it rain」
「Deep Surrender」
「Love is self-restraint」
「We are!!!!!!!」
「Precious」
「CANDY」
-映像-
「スパンコール」(OP演奏)
「Understeer」
「いつか忘れられない女になる」
「Infinity」
「Since 2010~」
「Cinderella Call」
「YOU」
「Fake News」
「The last of days」
「endroll」
-ENCORE-
「OP~バンドセッション」
「HONEY TRAP」
「ファンファーレ」
「そしてまた逢えると云うよ」
「Since 2010~」MV
https://www.youtube.com/watch?v=VYm7DmkYXoI
「Infinity 」MV
https://www.youtube.com/watch?v=3LTr2U7ZV2o
「The last of days」MV
https://www.youtube.com/watch?v=ozghhTvaZic
FEATURED
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
- 山崎まさよし、小沢健二などで知られるベーシスト・中村きたろー、プロアマ問わず楽曲のベース演奏を依頼出来る「WEB BASS FACTORY」をスタート
- 平均年齢20.5歳。大阪寝屋川発スリーピースロックバンドthe paddlesが、初の全国流通盤となる『EVERGREEN』より「Alright」のMVを、そしてリリースに伴う全国ツアー日程も発表!
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