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SARIGIA、なぜ僕らが悪魔になったのか…。
昨年7月より「悪魔」をコンセプトに掲げ、新たな展開へ乗り出したSARIGIA。1月には、新ドラマーみやひが加入。SARIGIAは、1月より「7ヶ月連続コンセプトMV」の公開を続けている。これは、SARIGIAというバンドが抱えている「七つの大罪」に絡めたもの。1月に「傲慢-arrogance-」、2月に「強欲-greed-」、3月に「色欲-lust-」のMVを公開。この動きは7月まで続いてゆく。これもすべて、7月26日(月)に赤羽ReNY alphaで行なうワンマン公演へ向けての展開。今回の企画についてメンバーに伺ったので、まずは目を通してもらいたい。
「七つの大罪」には、それぞれに罪を司る悪魔がいます。「だったら、自分たち自身が悪魔になっちまえ!!」と。
――今、SARIGIAは「悪魔」をコンセプトに掲げて活動をしています。いつ頃から、その方向性を打ち出したのでしょうか?
翔磨 昨年7月にメンバーが3人になりました。その時期は、まだ緊急事態宣言の影響もあって、なかなか思ったようにライブ活動が出来ない時期。それもあって、まずは自分たちで「これまでの2年半の活動を見直そう」ということを進め始めました。
SARIGIAは、「七つの大罪」という言葉の頭文字を並べたアナグラムをバンド名に、そして「七つの大罪」を活動してゆくうえでのコンセプトに掲げています。とても魅力的なコンセプトでありながらも、それまでの活動の中ではしっかり活かしきれてない面があることに自分たちで気付かされました。「七つの大罪」には、それぞれに罪を司る悪魔がいます。「だったら、自分たち自身が悪魔になっちまえ!!」と思ったことが、そもそものきっかけでした。
――それで、頭に角を付けてしまったと。
翔磨 そうです。改めて「七つの大罪」に加え「悪魔」をコンセプトに掲げたことで、活動の方向性が打ち出しやすくなりました。そこから生まれたのが、今年1月より始めた「7本のMVを毎月連続で公開」することでした。しかも、1本1本の楽曲は「七つの大罪」の一つ一つをテーマに制作しています。そのテーマに寄り添った楽曲を作るのが、じつはけっこう大変な作業なんです。
Natsu 主に楽曲を作っているのは僕ですけど。自分が思い浮かべるイメージと、その言葉が持つ意味をどう摺り合わせ曲にしてゆくのかは以外と大変な作業です。
翔磨 でも、「悪魔」というテーマを打ち出したことや、今回の「7本連続MV公開」という展開、そこに似合う楽曲を表現し始めたことで、着実にファン層は増えましたね。むしろ今は、悪魔をテーマに掲げた以前のSARIGIAを知らない新しいファンたちが中心になり出している。それくらい、今のSARIGIAに注目している人たちが確実に増え続けています。
――1月には、ドラマーみやびさんの加入も発表。まさに、新しいSARIGIAを打ち出していくうえでベストな形を作り上げましたよね。
アスカ まさに、嬉しい出会いと、最高のメンバーが揃ったなと思っています。彼とは、僕が仲良くしていただいている先輩バンドを通して繋がりました。その先輩と食事をする機会をいただき、そのときにバンドの近況を報告する中、「今、ドラマーを探してて」という言葉を呟いたら、「いいドラマーがいるよ」と紹介をしてくれたのが、みやび。当時は、地元の大阪に住んでいたんですけど。一度、顔合わせをして意気投合したことから、SARIGIAのメンバーとして活動するために上京しました。
みやび 以前にも東京暮らしはしていたように、そこはとくに問題はないこと。そんなことよりも、SARIGIAが新たに掲げた「悪魔」というコンセプトに強く惹かれたことが大きかった。自分の中にも、そのコンセプトに共鳴する想いもありますしね(笑)。
今、目標にしているのが、赤羽ReNY alpha公演までに100本「SARIGIA裏チャンネル」をアップすること。
――改めてここで、「7ヶ月連続MV制作」を始めた経緯を探ろうと思います。SARIGIAは、7月26日に赤羽ReNY alphaでワンマン公演を控えていますよね。今回の展開は、そこにも関連しているのでしょうか?
翔磨 むしろ、そこと絡めて始めたことでした。と同時に、コロナ禍以降、ライブ本数を減らさざるを得なかったことから、活動を途切れさせないためにも露出する機会を作っていこうという思いもあってのことでした。
じつは7月26日というのは、昨年に3人体制になって活動を始めてから1年後。つまり、新体制から数えて1周年目に当たる日になります。まぁ、みやびが新たに加入したので、今の新体制になってからだと、1周年は来年の1月27日になるわけですが(笑)。当時は、「1周年記念に、あえて今のSARIGIAの規模で捉えたら大きい箱でワンマン公演をやろう」「そこを成功させるための展開を作ろう」という話から始まりました。そのうえで打ち出したのが、たとえライブ本数が少なくともしっかりSARIGIAの魅力を伝えていける手段として「毎月映像作品を届けよう」ということ。そこから、バンドのコンセプトである「七つの大罪」に絡めて「七つの罪にまつわる7本の楽曲とMVを作り、それを7ヶ月連続で発信しよう」という今の流れに繋げました。
――同時に、SARIGIAは公式YouTubeチャンネルを通して「SARIGIA裏チャンネル」という映像もコンスタントに配信を始めましたよね。
翔磨 すでに40本以上配信していますからね。MVもそうですけど、やっぱし「映像でしか伝わらないもの」って絶対にあるんですよ。「SARIGIA裏チャンネル」も、言ってしまえば赤羽ReNY alphaで行なうワンマン公演のために始めたこと。SARIGIAらしいシリアスな表情と明確なコンセプトを見せる7本のMVシリーズがしっかりあるからこそ、僕らが何故、そういうテーマを打ち出したかや、どういう思いを胸に赤羽ReNY alphaでのワンマン公演へ向かうかの気持ちをみんなに知ってもらおうと思い、「SARIGIA裏チャンネル」シリーズをスタートさせました。
ここでは、今の展開をすべてお客さんたちに見せています。言ってしまえば、MVの公開より先に、MVを作る過程や撮影の模様などを「SARIGIA裏チャンネル」で見せたうえで、その後にアップするMVを楽しんでもらえるようにもしています。「SARIGIA裏チャンネル」ではMV制作に限らず、今のSARIGIAの活動が生まれるまでの過程を、それこそ企画を打ち出している姿までも含め、すべて見せています。制作過程の姿をあえて見せることで、お客さんたちもその後の展開が具体的にどんな形で見えてゆくのかが楽しみになる。そうやって、ファンの人たちも一緒に企画へ参加し、赤羽ReNY alpha公演を成功させるための道のりをともに歩んでほしいんです。
――そういう映像もありますが、だいぶ緩ーいプライベートな姿も映し出していますよね。
翔磨 やっぱ、シリアスすぎると見る側も疲れちゃうじゃないですか。むしろ、こういう映像には笑いどころが絶対に必要なこと。結果的には、そっちのほうが多くもなっているのかな?!その辺のバランスも考えながら、いろんなSARIGIAの姿を見せています。
アスカ そういう姿を見せるのも、今は必要なこと。今のSARIGIAは「悪魔」をテーマに据えて活動をしているように、ライブ中のMCも悪魔に成りきって言葉を投げつけるようにしっかり世界観を描きあげている。だからこそ、「こいつ、本当に同一人物か?」と思わせるくらいにギャップのある姿を見せたほうが僕らも楽しいし、見ている人たちも面白いじゃないですか。まして僕ら、映像で見せているように、ステージを降りたら、プライベートでも一緒に遊びにいく普通の友達関係。そういう姿も見せたいなと思って。
翔磨 今、目標にしているのが、赤羽ReNY alpha公演までに100本「SARIGIA裏チャンネル」をアップすること。今のところは、順調に頑張ってます(笑)。この取材の模様もアップしますので、ぜひ探してください。
「傲慢-arrogance-」
――ここからは、現在アップしている「傲慢-arrogance-」「強欲-greed-」「色欲-lust-」、それぞれの楽曲の魅力について聞かせてください。
アスカ 第一弾が「傲慢-arrogance-」になります。最初に、「こういう傲慢さってあるよね」など、4人で傲慢という言葉から連想する事柄を話しあいました。結果、「傲慢-arrogance-」に書いたのが「親からの傲慢な押しつけによって生じた子供の気持ち」。思春期の子供が、「こういうことを親から言われたら嫌だよな」ということなどいろいろ考えながら、親からの傲慢を受けている子供側の視点で歌詞を書いています。
――主人公はかなり心が歪んでいますけど。それはアスカさん自身の体験談から来ていること?
アスカ いえいえ、全部想像です。僕自身は、けっして欲深い人間ではないので。もう少し細かく言うなら、SARIGIAというバンド名自体が「七つの大罪」を司る言葉の頭文字を並べたもの。だから今回の楽曲たちも、SARIGIAの文字一つ一つを順番通りに楽曲や歌詞として表現しています。そう言うと、「「傲慢-arrogance-」はSじゃない」と突っ込まれると思いますが、傲慢はラテン語で「superbia」になるので、間違いではないです。
Natsu そういうテーマを決めていくまでの過程の話も、全部「SARIGIA裏チャンネル」にアップしているので、過去の映像を振り返って見てもらえると、より楽しめると思います。
みやび これは「傲慢-arrogance-」「強欲-greed-」「色欲-lust-」のどれにも言えることですが、MVではあんなに硬派な姿を見せているのに、「SARIGIA裏チャンネル」ではだいぶチャラついた感じで打ち合わせや物事を進行してるじゃないですか(気になったら見てください)。むしろ、そこのギャップというかメリハリをしっかり付けられるメンバーやバンドだからこそ、人を惹きつける魅力を放っているんだなというのはすごく感じてる。
「強欲-greed-」
――第二弾は、ラテン語で「avaritia」という言葉になる「強欲-greed-」ですね。
翔磨 「傲慢-arrogance-」と「色欲-lust-」はNatsuが作曲をしていますけど。「強欲-greed-」は自分が作曲をしました。ただし、「強欲-greed-」を意識してというのではなく、1年ほど前から未完成のままの手元にあった曲が元になっています。その曲はシャッフル系のように、「強欲」という言葉にジャジーで跳ねた曲調が似合いそうという思いから、同期も使って華やかな感じを出しながら作り上げました。この曲のMVでのみやびのヴィジュアルもインパクト強いよね。
みやび 「強欲-greed-」では、チンピラ風を演じてみました。アスカの書いた歌詞にお金に飢えたギャンブラーのような主人公が出てくることから、「じゃあ、その姿を具現化してやろう」と思いつつ、ヴィジュアル系らしさも加える形で、赤髪短髪でスカジャンを着た姿にしました。
メンバーみんな、その曲ごとに自分でヴィジュアルやメイクをコーディネイトしているように、そのMVごとに各自の個性の打ち出し方が見えてくるんだけど。自分は、SARIGIAの中ではぶっ飛んだ、飛び道具的なヴィジュアル担当という意識もあって、「傲慢-arrogance-」では黒髪ツインテール姿だったのをガラッと裏切る形で、今回は、赤髪短髪スカジャン野郎になりきりました。よくヴィジュアル系バンドの場合、一人だけぶっ飛んだヴィジュアル姿をしているパターンがあるじゃないですか。それが好きなので、その担当を自分がSARIGIAでは担おうかなと思ってる。
アスカ 歌詞についてですが、「強欲」は「七つの大罪」となる言葉(傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・淫蕩・貪食・怠惰)の中では一番描きやすくわかりやすい単語だなと思ったのが、最初。そこから「欲深い人とはどんな性格なのか」と想像していく中で浮かんだのが「金銭的」なこと。そこから「ギャンブルにどハマりし、落ちてしまう人」を書きました。作品を重ねるごとに、どんどん「欲に飲まれて駄目になっていく人の飲まれてゆく度合いが深くなっていく」ところも、このシリーズの面白さになっていく…かも知れません。
「色欲-lust-」
――そして第三弾が、エロティックさ全開な「色欲-lust-」になります。
アスカ 男女どちらの立場でも捉えられる視点には書いていますが、自分は女性の視点から書きました。色欲=性欲。「性欲」は、「人の三大欲求の一つ」と言われるじゃないですか。自分は、そこまで欲望を覚えたことはないですが、「したい」欲求を強く持つ人たちは世の中にたくさんいる。だったら、そういう人たちの視点で書いてやろうと思いました。ぜひ、主人公がどう感じたかを、この歌詞から感じ取ってください。
Natsu この「色欲-lust-」、中にシタールの音を組み込むなど、曲調がアラビアンというのも大きな特色になっています。リズムも、普通はヴィジュアル系では使わない付点8分という特殊な入れ方をしています。結果、ヴィジュアル系界隈のみならず、SARIGIAとしてもこれまでにはなかった新しい表情を持った楽曲に仕上がりました。とくにシタールのエロい感じは、ぜひ感じてください。
みやび この曲をライブ演奏するとき、だいぶハードルは高くなるけど(笑)。でも、ライブでも楽しい風景を描き出せる自信はあるように、こちらもライブで披露するのを楽しみにしていてください。
Natsu 映像でも、それぞれがプレイしてゆく姿に自分のなりのエロさを投影しています。それぞれが、どんな風にエロさを解釈して演奏したかも楽しんでもらえたらなと思います。
みやび 僕の激しめに攻めたヴィジュアルや、他のメンバーのセクシーなスタイルも、ここでは嬉しい見どころになっています。
Natsuの生誕祭に関連づけた「SARIGIA裏チャンネル」動画もアップしているので、それも観たうえでNatsuの生誕祭も楽しんでほしい。
――第四弾作品のテーマが…。
翔磨 「invidia」、つまり「嫉妬」になります。
Natsu その内容については、また「SARIGIA裏チャンネル」を通して制作過程を伝えていくので、詳しいことを知りたい方は、ぜひ映像のアップを楽しみにしていてください。間違いなく、本編MVのアップよりも先に伝えますから。
――4月7日(水)には、東高円寺二万電圧を舞台に「Natsu生誕祭 『April Summer Festival 2021~ねこふんじゃった Vol.3~』 」を開催します。この日は、どんなことを企てているのでしょうか?
Natsu 内容は僕自身がプロデュースしていくんですけど。そんな変わったことは…やらないかな。ただ、自分がSARIGIAとは別に作っている完全趣味の楽曲を歌おうかなとも思っています。その曲は、まったくSARIGIAらしくない曲だから、そういう表情も、ファンの人たちに楽しんでもらえたら嬉しんですね。
――了解しました。最後に、ひと言お願いしても良いですか?
翔磨 7ヶ月連続MV公開の裏側を毎回「SARIGIA裏チャンネル」を通して先行で伝えているように、SARIGIAのことを気になった方はぜひ配信番組を観てください。もちろん、Natsuの生誕祭に関連づけた「SARIGIA裏チャンネル」動画もアップしているので、それも観たうえでNatsuの生誕祭も楽しんでもらえたら嬉しいです。
TEXT:長澤智典
傲慢-arrogance- Music Video【FULL】
https://www.youtube.com/watch?v=6DW-u8N5Ytc
強欲-greed- Music Video【FULL】
https://www.youtube.com/watch?v=xPUhQgthC7w
色欲-lust- Music Video【FULL】
https://www.youtube.com/watch?v=iWxp69E7Sf8
★LIVE情報★
SARIGIA presents Natsu生誕祭 『April Summer Festival 2021~ねこふんじゃった Vol.3~』
2021/04/07 (Wed)
東高円寺二万電圧
OPEN 17:00 一般OPEN 17:30 / START 18:00
TICKET
ADV \3,500 / DAY 4,000
A.特典付きスペシャルチケット(2/23 ワンマン公演物販にて発売)
B.e+(3/13 10:00発売)
C.当日券
・スペシャルチケット特典
・Natsu オリジナル曲 CD音源
・Natsuの手作り オリジナルピックキーホルダー
・リクエスト曲コピー(ワンコーラスのみ)
Sチケットをお持ちの方は、SARIGIA公式LINE(https://lin.ee/IiXLbL7c)にて曲名をお送り下さい。
リクエストする際はお手持ちのSチケットの写真と一緒に送信して頂くようお願い致します。
※Sチケ先行入場の際にリクエストされた曲をコピーし披露します。
※複数枚お持ちの場合でもお一人一曲までのリクエストなりますのでご注意下さい。
入場順A→B→C
ライブ日程は、以下を参照。
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https://www.youtube.com/channel/UCUOlqJdaraafZu2QEEBHQ5g/videos
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