Blog
太田家、1stアルバム「愛読者」発売記念をかけ、2Man Battle Live「エア太田まつり対バンスペシャル」を開催。今宵はまさに青春ロックナイト!!
太田彩華率いる太田家が、1stアルバム「愛読書」の発売に合わせて始めたシリーズ・イベント「エア太田まつり対バンスペシャル」。10月に1st Battleとして行なった『ガールズフィスト!!!!』南松本高校パンクロック同好会に続き、2nd Battleとして 「アニヲタ率いるバンド」のGEEKSを迎え、11月21日(土)にSPACE ODDを舞台に「1stアルバム「愛読書」発売記念 エア太田まつり対バンスペシャル 2nd GEEKS」を行なった。この日は、1stアルバム「愛読書」の先行発売も兼ね、有観客/配信ライブという形で実施。当日の模様を、ここにお伝えしたい。
GEEKS
初期衝動のままに掻き鳴らすエンドウ.のギターの音がフロアへ鳴り響くと同時に、GEEKSのライブはビートパンク/ロックンロールナンバー「新世界論」からスタートした。沸き立つ気持ちをダイレクトにぶつける姿が格好いい。80年代/90年代のビートロック/パンクロックが持っていた、ノーギミックな音楽性をぶつけてゆくGEEKS。続く「PYROMANIA」も、気持ちを高揚へ導く熱いロックチューン。耳に心地好いキャッチーな歌も、GEEKSのライブに心惹かれる大きな魅力だ。揺れ動く気持ちのまま歌や演奏をぶつけるステージングが、スカッとした様として見えていた。止まることなく演奏はシンガロングスタイルの「SUICIDAL STAR」へ。胸を熱く騒がせるパンクナンバーの連発に、嬉しく心も高揚。フロアでも身体を揺らし、熱い衝動を身に感じている人たちもたくさんいた。
思わず飛び跳ねたくなる、軽快に跳ねた2ビートなバイキングロックナンバー「ARISTO QUEEN」が、身体中へ拳振り上げたくなる高揚気分を注ぎ込む。勇壮に、雄々しく歌うエンドウ.の歌声と演奏に導かれ、何時しか気持ちも熱く奮い立っていた。バグパイプの旋律も印象的。続く「MINX MELANCHOLIA」はケルティック&バイキングな感情高揚系ナンバー。GEEKSの演奏に合わせ、高ぶる気持ちのままに行進したい。
感情を制御することなく叩きつける姿が、とても勇ましい。パンクな吟遊詩人と化したエンドウ.の歌に耳が惹かれる。胸を熱く騒がせるキャッチーな「WONDER WORLD」が、高ぶった気持ちへさらに熱を塗り重ねていった。
まるでウェスタン映画のよう。ライブの風景は、木枯らしのような強い風が吹く枯れた荒野の風景に。GEEKSは、スワンプなロックナンバー「SEWER BLUES」を歌いながら、フロアに生まれた広大な荒れ地を、高ぶる気持ちを胸に力強く行進し続けてゆく。そんな光景が見えるライブだ。続く「DECREPIT BUS」でも、GEEKSは気持ちを熱く奮わせる歌を魅力に、沸き立つ気持ちを旗のように掲げ突き進んでいった。
のそのそと、でも勇壮に行軍するように、GEEKSは2ビートなパンクナンバー「GEAR MARCH」を演奏。ちょっと早足のゴジラが暴れまわるような無頼な様が、胸を熱く騒がせる。次々と転調しながら魂を熱くするドラマを描く様に心が惹かれていた。サイケデリックでパンキッシュな楽曲が、ゾクゾクッとした衝動を沸き起こす。「NINJA SOUL」の演奏に合わせ2STEP踏みたい気分だ(昔だったらポゴダンスだね)。沸き立つ気持ちへ、爽快な風を吹かせるようにGEEKSは「JAILBREAK」を演奏。在りし日の青春パンクの香りを感じさせる楽曲に、魂が騒いでいた。
さぁ、高ぶる気持ちへもっともっと熱を注ぎ込み、騒ぎ狂え。クールでスリリングなバイキングロックソング「KATZENJAMMER」が、勇壮な気持ちへと胸を掻き立てる。イケイケ、押せ押せ気分のまま、最後にGEEKSは、キャッチーでメロウな開放感あふれる高揚ロックチューン「GET BACK」を演奏。楽しいパーティ気分に心を染め上げていった。
エンドウ.自身が、青春パンクの真っ只中を生きてきた人。でも、その音からは青春パンクな意志を持ちながらも、だいぶギミックを利かせた、ルーツ・オブ・ロック/パンクな姿勢を提示。そこがGEEKSの面白さだ。
太田家
GEEKSからバトンを受け取った太田家。最初に披露したのが、アルバムの冒頭を飾った「愛とアストロノミア」。先に種明かしをするなら、この日の太田家、アルバム「愛読書」へ収録した曲たちを、アルバムの曲順通りに演奏。まさに、「愛読書」を届けるためのライブを行なった。
会場中の人たちの気持ちのアクセルを踏み込ませるように、太田家は青春パンク曲「愛とアストロノミア」を披露。勇壮な演奏の上で、太田彩華が爽やかな声で真っ直ぐに歌いあげる。身体に熱を覚えながらも、心は彼女の歌声を追いかける、その絶妙なバランスが堪らない!!フロアでは、互いに距離感を取りながらも、拳を高く掲げていた人たちの姿も大勢見受けられた。
太田たけちゃんのバスドラのリズムとシンクロするように、熱く手拍子を返す観客たち。胸騒がす歌声も魅力的、続いて披露した「星明かりのメロディ」も心地好く駆けるビートパンクチューン。愛らしい太田彩華の歌声に、3人が追いかけるように熱い歌声を重ねていく。胸踊らす演奏が、気持ちをアゲてゆく。走り出した演奏は、爽やかな風をフロア中に吹かせていた。そして…。
過ぎ去った夏を無理やり3ヶ月前へと引き戻すように、太田家は熱く沸き立つ気持ちのままに「夏のイカれ野郎」を演奏。それまで愛らしい歌声を響かせていた太田彩華も、歪みをかけたような歌声も加えながら、感情のボリュームを一気に上げだした。高まる気持ちのまま弾け飛べ!!何時しかそこには、衝動に導かれたままに歌い叫ぶ太田彩華や、メンバーたちの姿が描き出されていた。
「クソゲーって言うな!」で太田彩華は、コントローラー型マイクを手に、激しく疾走する楽曲へ身を任せ、跳ねながら、ときには叫び声も上げ、観客たちを煽るように歌う螺子を外したパンキッシュなステージングを見せていた。楽器を外したとたん、自由奔放に暴れゆく彼女の姿も素敵じゃない。
続く「太田家」では、会場中の人たちを巻き込み、「OOT(おおた)」のポーズをしながら歌い演奏。メンバー紹介を兼ねたこの曲で、太田家はフロア中の人たちを「太田」に染め上げてゆく。えっ、どういうことかって。気になった方はライブを通して、フロア中が太田に染まってゆく様を確かめていただきたい。「日本を太田にしてしまえー!!」の言葉も、●少っぽくていいね。
太田たけちゃんの「1.2.3.4」とカウントを絶叫する声を合図に、「夢の散歩者」へ。演奏自体は熱を孕みながらも、太田彩華自身が爽やかに歌声を響かせてゆく。心地好い高揚を覚えながら彼女の歌声を追いかけつつ、サビでは一緒に心の中で「夢の散歩者」と歌っていた。
太田エリカ様のギターが唸りを上げる。ここで披露したのが、インストナンバーの「Sky-雲外蒼天-」。太田彩華も、ここではベース演奏に専念。大空を勇壮に駆けめぐるギターの音色をしっかりと支えていた。太田たけちゃんの熱い煽り声に触発され、フロアでも数多くの拳が天高く突き上がっていた。途中で転調し、高揚したドラマを作り上げる姿も、とても華やかだ。
「太田家と一緒に青春を送ってくれますかー!!」の声を受け、ここからは青春パンクナンバーのカバーを立て続けに演奏。THE-HIGH-LOWSの「青春」、ガガガSPの「卒業」、モンゴル800の「小さな恋のうた」と名曲たちを太田家は連発。メンバーたちも感情のボリュームをレッドゾーンまで上げながら、自分たちでカバー演奏を楽しんでゆく。中でも「卒業」では、さすが声優というべきか、セリフパートを太田彩華が揺れる気持ちのままに届け、見ている人たちの胸をキュッと疼かせていった。
「キラッと毎日が輝くような、聞いてくれる人たちの主題歌になる歌をこれからも歌い続けていきます」(太田彩華)の言葉を受け、ライブも終盤へ。楽曲が進むごとに熱をアゲてゆく高揚青春パンクチューン「名もなき少年の 名もなき青春」が、触れた人たちの心へ、在りし日の青春という風景を蘇らせる。真っ直ぐで不器用な。でも、熱い気持ちが、この歌に触れながら蘇る。メンバーらと一緒に叫びたい。いや、観ていた人たちはきっと、心の中で叫んでいたに違いない。まさにこれぞ、太田家流の青春讃歌だ。
最後に太田家は、ベース始まりの哀愁メロディックチューン「ツアーは続く」を届けてくれた。往年の青春バラード系パンクソングの影を重ねてしまう、胸に染み込む名曲だ。それまでの熱狂という余韻を味わうように、何時しか意識は、太田彩華の歌う歌詞を追いかけていた。歌や演奏に気持ちを重ね合わせたくなる。この歌はまさに、自分の人生の主題歌になってくれる歌だ。
続く3rd Battle「太田家 VS BabooBee」は、12月19日に有観客/配信ライブとして行なわれる。気になる相手は、元PASSPO☆の増井みおを中心に誕生したスーパーポップロックバンドのBabooBee。太田彩華と増井みおも、ヴォーカル&ベースを担当。この日は、「ヴォーカル&ベースがリーダー」の2組によるバトルライブになるように、そこへも注目していただきたい。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
タイトル:愛読書
レーベル/発売元:マッシュアップエンタテインメント
発売日:2020年11月25日
定価:本体3,300円(税込)
収録曲
「愛とアストロノミア」(舞台「時空捜査局ランティア」ED主題歌/舞台「サイキック・エージェンシー」OP主題歌) 「星明かりのメロディ」(THE BOOGIE JACK ヒライシュンタさん楽曲提供) 「夏のイカれ野郎」(ザ・マスミサイル 高木芳基さん楽曲提供) 「クソゲーって言うな!」(Twitterアニメ「クソゲーって言うな!」主題歌) 「太田家」(おおたのおおたのためのおおたソング) 「夢の散歩者」(8分の6拍子に優しさ溢れる歌詞のパンクバラード) 「Sky-雲外蒼天-」(太田ERIKA様のギターインスト) 「青春」(THE-HIGH-LOWSの名曲をカバー) 「卒業」(ガガガSPのメジャー・デビュー曲をカバー) 「小さな恋のうた」(MONGOL800の伝説の名曲をカバー) 「名もなき少年の 名もなき青春」(太田家の初楽曲) 「ツアーは続く」(太陽族で歌い続けた花男さん楽曲提供)
3rd Battle・太田家 VS「BabooBee」
BabooBeeは、元PASSPO☆の増井みおを中心に誕生したスーパーポップロックバンド。太田彩華と増井みおも、ヴォーカル&ベースを担当。
この日は、「ヴォーカル&ベースがリーダー」の2組によるバトルライブになる。
日時 12月19日 17時~
会場 渋谷RUIDOK2
会場チケット料金4500円 1ドリンク別途
https://www.funity.jp/tickets/muetike/show/OT20201219/1/1/
配信チケット料金3000円 アーカイブは12月26日 23:59まで
https://www.funity.jp/tickets/muetike/show/OT201219st/1/1/
BabooBee Web
https://baboobee88.wixsite.com/baboobee
BabooBee twitter
https://twitter.com/baboo_bee
BabooBee YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCc5aK4L13I5PF0rnHknhBrw
GEEKS
「新世界論」
「PYROMANIA」
「SUICIDAL STAR」
「ARISTO QUEEN」
「MINX MELANCHOLIA」
「WONDER WORLD」
「SEWER BLUES」
「DECREPIT BUS」
「GEAR MARCH」
「NINJA SOUL」
「JAILBREAK」
「KATZENJAMMER」
「GET BACK」
太田家
「愛とアストロノミア」
「星明かりのメロディ」
「夏のイカれ野郎」
「クソゲーって言うな!」
「太田家」
「夢の散歩者」
「Sky-雲外蒼天-」
「青春」
「卒業」
「小さな恋のうた」
「名もなき少年の 名もなき青春」
「ツアーは続く」
太田家 Web
http://ota-ayaka.com/special.php
太田家 twitter
https://twitter.com/ota_ayaka_staff
MASHUP RECORDS オフィシャルチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCnTgFjaKV0OKp_C7JGfKdAg
GEEKS Web
http://geeks.co.jp/
エンドウ.【GEEKS】【月蝕會議】twitter
https://twitter.com/endo_jp
geeksjapan YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=7S4kILo2gIs
【太田家】1stアルバム「愛読書」クロスフェード試聴
https://www.youtube.com/watch?v=ooxz0yd94Lg
太田家 「愛とアストロミア」MV
https://www.youtube.com/watch?v=VVbfWDFWwiE
太田家「夢の散歩者」
https://www.youtube.com/watch?v=7s_66nxj49M&list=PLyNr4xi8NFeZUNUXSYynQCI3a3Yt6M82o&index=15&t=0s
太田家「星明かりのメロディ」
https://www.youtube.com/watch?v=kfPXgEYhJxo&list=PLyNr4xi8NFeZUNUXSYynQCI3a3Yt6M82o&index=16&t=0s
太田家「名もなき少年の 名もなき青春」
https://www.youtube.com/watch?v=VYxsKnSl0BI&list=PLyNr4xi8NFeZUNUXSYynQCI3a3Yt6M82o&index=17&t=0s
FEATURED
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
-
タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.2】×武田信幸(LITE)
バンドマンとして、バンドを続ける「不安」と「喜び」に向き合う(前編) - 山崎まさよし、小沢健二などで知られるベーシスト・中村きたろー、プロアマ問わず楽曲のベース演奏を依頼出来る「WEB BASS FACTORY」をスタート
- タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.6】×西槇太一 [前編] 音楽に関わり続け、バンドマンからマネージャー、そしてまさかのカメラマンに
- タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.13】×須田亮太(ナードマグネット)(前編) 過酷な「生活」から見出した純粋な「音楽」をやる事への喜び