Blog
涙を隠した笑顔が、興奮という思いで胸を掻きむしった、 コンビニ推進アイドル(仮)、第一部ラスト公演。
コンビニ推進アイドル(仮)の誕生からちょうど2年目となる12月18日、彼女たちは、活動に幕を下ろした。その場所も、コンビニ推進アイドル(仮)が初めてライブを行った原宿RUIDO(当時は原宿RENON)。たくさんの思い出を詰め込んだ会場で、7人は「コンビニ推進アイドル(仮)ラストライブ」を催した。ここには、昼夜二公演行われた中、第一部公演の模様を記したい。
何時も通りの幕開けだ。『僕のヒーロー』MV時の初期衣装姿で、お馴染みの『僕のヒーロー』に乗せながら、ライブは幕を開けた。何時ものライブのように、この曲を聴くと自然に心が弾みだす。これから楽しい時間が流れだすのを実感してゆく。なのに、この日が最後だなんて信じられない…。当日は、マスク越しなら声出しOK。コロナ過で誕生したコンビニ推進アイドル(仮)だが、今では、どの曲にもコールがついている。2年間という短い期間でも、その中にいろんな歴史の変化を感じる。「大好き」「俺もー」のやりとりを含め、メンバーらに向けて飛び交うMIXを聞いていると、時間をかけながらお互いの絆を深くしてきたと感じずにいれない。
グループが2歳の誕生日を迎えたことを祝うように歌ったのが、『birthday』。メンバーやグループの生まれた日だけに聴ける、”生誕曲”だ。この歌を耳にしたのも、この日が最後になってしまった。舞台の上のメンバーたちは、感傷的な思いも胸に抱いていたかも知れない。それでも、フロア中で色とりどりのペンライトを振る仲間たちと、年に一度しか祝えないこの日を、またこうやって迎えられたことを喜ぶように7人は笑顔で歌っていた。「手を繋ぎ歩いていけたなら」の歌詞に合わせ、メンバーどうしで手を繋ぎ、ギュッと身体を寄せ合う、その関係がとても愛おしく見えていた。
歌い終わり、早くも泣きだすメンバーも。でも、ここで泣いちゃ駄目と、みんな必死に笑顔に戻ろうとしてゆく。MCでも、みんなが力いっぱい元気に声を上げていたのも悲しみを隠すため。それでも、涙ぐみそうになるメンバーも…。
この2年間、彼女たちと一緒に幸せを探す航海を続けてきた。最初から乗船した人は、もちろん、途中から乗船した人たちも大勢いるだろう。この2年間の航海の中、気がついたらこんなにたくさんのクルーたちが一緒に夢の船を動かしていた。彼女たちが描いてきた航海図に、この日、辿り着いた楽園の場所が記された。でも、この先も『Voyager』を聴くたびに、また航海に出たい気持ちになるんだろうな。そんな感傷的な思いも胸に覚えながら。笑顔で船を操る彼女たちへ向け、たくさんのエールが飛び交っていた。
7人が航海し続ける先には、何時だって七色に輝く虹がかかっていた。その場所へ辿り着こうと、彼女たちは『七色の虹』を歌いながら走り続けてきた。この曲も、いつの間にかたくさんのMIXやコールの飛び交う歌に成長していた。それだけ、たくさんの思いをこの曲が受け止め、カラフルな色を形作ってきたという証だ。7人が掛けた七色の光は、こんなにも色鮮やかで熱情した虹になって、舞台と観客たちとの間に思いの橋を渡していた。
これまで以上に熱いMIXが飛び交う場内。トロピカルなポップチューン『とびきりハッピーライフ』が流れだしたんだもの、沸かずにいれない。一緒に”とびきりの幸せな時間”を作り始めたときは、まだまだ声も出せなければ、人数も少ない中で楽しさを分かち合っていた。でも、2年間の航海は、こんなにも色鮮やかで大きな幸せの景色を作りあげるまでに広がっていた。彼女たちの起こした革命は、確かに一つの幸せの革命を導き出していった。
先のブロックで披露した3曲は、始動のときから歌っていた曲たち。メンバーたちは、当時の思い出を楽しく振り返っていた。その中から出てきた、「幻の曲」「伝説の曲」の話へ。それが、葉山なつみの生誕曲として誕生した、美しく、清楚でロマンチックな『遥かな未来へ』だった。
葉山なつみ自身のいろんな夢を詰め込んだ『遥かな未来へ』を、彼女をリードに、思いを寄り添えるように6人が歌声を綺麗に重ねていた。華麗に舞い踊るメンバーたちに向け、フロア中の人たちが送った温かいクラップ。「この先の未来も、ずっと味方だよ」のセリフが嬉しい。この時間、この瞬間、彼女たちの歌う淡い思いに心地好く酔いしれていた。
「えっ、このフォーメーションは?」の声もフロアから漏れていた。7人が『ZQDQ』を歌いだしたとたん、フロア中から熱い声が飛び交いだす。メンバー一人一人へ向けた熱いコールは、もちろん。舞台の上で無邪気な笑顔を見せる彼女たちに向かって、熱いMIXが飛んでいた。間奏では、7人の甘いアプローチに、ズッキュンドキュンとハートを撃ち抜かれたフロア中の人たちが、絶叫にも似た声で熱い口上をぶつけていた。
『ZQDQ』を初披露したのが、メイドカフェを舞台に、メンバーみんながメイド服姿になり歌ったときのこと。MCのたびに、曲にまつわるエピソードを語っていたのも、嬉しい思い出を巡る旅にもなっていた。
映像を受け、『revelation』MV時の衣装に着替えたメンバーたちが、ふたたび登場。城内彩花をリードに歌いだしたのが、『暁の空』。暁(夜明け)の空の先に広がったのは、フロア中から声が飛び交う熱情した景色。落ちサビを歌うメンバーへ、たくさんの手が捧げられる。一緒に目指した景色の先には、気持ちを一つにしたこんなにも素敵な景色が広がっていた。
『成功最高』のタイトルではないが、たとえ活動終了という答えを導いたとしても、この日までに作りあげた、互いに熱した思いを分かち合う様を見ていたら、本当にいい形で夢見た景色に辿り着けたなと思えていた。いろんな曲調を歌ってきたコンビニ推進アイドル(仮)だが、『成功最高』のようなサイバーでクールなダンスナンバーも、グループに異色な魅力を与えていた。
ここへ至るまでの、いろんな思い出話を語りながら、ラストライブの第一部も最後のブロックへ。ここからは、さらに熱狂を作り上げる曲たちをラインアップ。メンバーたちもペンライトを手に、フロア中の人たちと一緒に大きく振りながら歌ったのが、『A2A2夏休み』。メンバーとファンたちが一緒に声を上げれば、共に合唱しあう場面も登場。少し妖艶な色も見せる楽曲だが、この日は、何時も以上にアツアツな景色を場内に作りだしていた。
さぁ、タオル曲の登場だ。ハイパー&ポップに弾けたEDM曲の『タオルマワセ!』に飛び乗り、メンバーがタオルを回しながら熱唱。フロアでも、タオルや、ペンライト、拳を突き上げ、一緒にくるくる回し、熱い声を張り上げる。ライブではお馴染みの光景だ。でも、絶叫した声も含め、タオルを振りまわす景色や、みんなでWAVEする様を見ながら、やっぱし気持ちが無性に熱くなっていた。
最後は、みんなでヘドバンしながら熱狂の景色を作り続けてきた『revelation』だ。フロア中から、がなりたてるMIXやコールが飛び交う。7人はフロア中の人たちへ挑みかかる勢いで凛々しい声をぶつけていた。その声を全身で受け止めた観客たちが、寅寅寅MIXなど、沸き立つ思いをすべて張り上げる声に変えてぶつければ、一緒に「最高の景色」を描きあげていった。
第一部では、コンビニ推進アイドル(仮)の持ち歌の半分強を歌唱。他の曲たちは、第二部に受け継がれていった。この模様は、第二部も含め、ぜひアーカイブ配信を通して見ていただきたい。
PHOTO:池田早穂
TEXT:長澤智典
●infomation
・コンビニ推進アイドル(仮) 「ラストライブ」動画データ販売中!!
https://conveniidol.thebase.in
・コンビニ推進アイドル(仮) 「ラストライブ」ライブ写真
全国のセブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・セイコーマート・デイリーヤマザキの「e-プリントサービス」で発売予定!!
https://www.e-printservice.net/content_detail/convenienceidol
SNS
https://twitter.com/convenienceidol
セットリスト
『僕のヒーロー』
『birthday』
『Voyager』
『七色の虹』
『とびきりハッピーライフ』
『遥かな未来へ』
『ZQDQ』
『暁の空』
『成功最高』
『A2A2夏休み』
『タオルマワセ!』
『revelation』
FEATURED
- skaskaskaclub、自主企画『SKAPUNK SOUNDCLASH』をTSUTAYA O-WESTで開催
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
- 義眼のシンガー富田安紀子、配信楽曲「星は、なにいろ?」をリリース。
- 山崎まさよし、小沢健二などで知られるベーシスト・中村きたろー、プロアマ問わず楽曲のベース演奏を依頼出来る「WEB BASS FACTORY」をスタート
- 平均年齢20.5歳。大阪寝屋川発スリーピースロックバンドthe paddlesが、初の全国流通盤となる『EVERGREEN』より「Alright」のMVを、そしてリリースに伴う全国ツアー日程も発表!