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映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.1】 はじめまして映像演出家スミスです
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初めてお会いした人に「映像の演出家をやっています」と話すと「じゃあ今度綺麗に撮ってよ」だとか「運動会の撮影、お願いしたい」などと言われることがある。
しかし、残念ながら僕は何もできない。謙遜でも何でもなく、本当にできないのだ。カメラの腕前は、ピントを合わせることすらままならないレベルだし「いいよー、綺麗だね!」などと声をかけて笑顔を引き出させる余裕もない。運動会の撮影だって、きっとアタフタしているうちに肝心なものを取り逃がしてしまうだろう。
それでもいつのまにか「映像演出」を仕事にすることができたのである。愛想が良いわけでもなく、カメラの腕前も普通。つまり、何もできない。でも仕事になる「映像演出」って一体なんなのだろう。
幼い頃から、小説家だったり、漫画家だったり、お笑い芸人だったり、歌手だったり、いろんなものに憧れてきた。「僕だってあれぐらいできる」という世間知らずの勘違いで、なんでもやってみる。漫画を書いてみようとしても、何から手をつけて良いのかわからない。思いつくストーリーは読んだ漫画のつぎはぎで、顔を描いてもコマごとに違う人になってしまう。小説を書こうとしても、最初の一行が出てこない。陳腐な表現が並ぶだけで、読み返すだけで赤面してしまう。誰の目にも明らかなぐらい、絵が上手い同級生が、沢山いる。そんなものを見るたびに、自分の才能のなさに気づかされて、比べられるのを恐れ、諦めてきた。そして「僕の方が面白いことを考えているはず」という根拠のない自信だけが、宙ぶらりんのまま、残っていた。
そんなこんなで高校生になり、努力と無縁の生活を送ってきたので、もちろん勉強からも落ちこぼれてしまう。部活もそこそこ、勉強もしない人間には時間が有り余っていた。
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