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邦楽インディーズアーティスト紹介ブログ【 I FOUND OUT 】Vol.02 Luby Sparks
昨年末にリリースされた七尾旅人さんのニューアルバム『Stray Dogs』はあまりにも素晴らしすぎました。もし宇宙に独りとり残されてしまったような孤独をあなたが今感じているのならスグに聴いた方が良い歴史的名盤です。しかしその結果全てのものが霞んでしまいインディーズ系新譜の何を聴いてもいまいちピンとこない日々が暫く続いていました。七尾旅人さんをこのブログでインディーズ・アーティストとして紹介するのも何かおこがましい感じがして、それならって事でエロい記事を1つ書こうと思って多少文章も書き進めていたのですが、そんな中予備知識もなくふらりと観に行ったLuby Sparks(ルビー スパークス)のライヴがそれはそれはもう素晴らしくて、エロい記事などどうでもよくなっちゃったので今回はLuby Sparksをご紹介させて頂きます(前置き長ッ‼‼)
僕たちがまだ天使だった頃の、
甘酸っぱい記憶の残像
まずはコチラ
自分が観に行ったのはこの時のライヴではないのですが、完全にライヴで心を鷲掴みされてしまいました。YouTubeの小さな画面で観てるだけだと音圧の心地良さとかが伝わりづらいので本当はライヴで体感/体験してもらいたいんだけど要はこのバンド、マイブラとかジザメリとかコクトー・ツインズとかライドとかスロウダイヴとかのシューゲイザーサウンドを巧みかつ超ハイセンスで解き放っているんです。
マジで日本にこんなクールなバンドが存在していてくれる事が本当に嬉しい。
~知っているあなたはココは読み飛ばしてください~
シューゲイザーって?
深いエフェクトがかかったノイジーなギターなどのフィードバック音に甘くとろけるようにエンジェリックで囁くようなヴォーカリゼイションが特徴の音楽。80年代中盤頃からムーブメントが始まって90年代の初めにはもう一旦落ち着いてしまうが、今でもこの辺りのサウンドの愛好家は多く、影響を受けているアーティストも後を絶たない。ここまで読んでもよくわからなかった人はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの『ラヴレス』(1991年リリース)というアルバムをなるべくデカい音で聴いてみてください。このジャンルの金字塔的な作品でもあるのでその方が一発でわかると思います。
ほんとMVひとつとってみてもこのセンス。
ワザと粗い画質でUSインディーバンドみたいにしてるのとかマジでカッコイイ。
なんて書いてたら自分が全てを持っていかれたライヴのフル尺動画もいつの間にかアップされていてビックリ!いや~今って良い時代だなぁ。
最高かよ。センスの鬼過ぎんだろ、いい加減にしろ!ただYouTubeだとやっぱりこの日の会場の空気感みたいなところが伝わりづらいなぁ。この時のライヴは終始雰囲気も良くて、気怠いこの世界観が好きで集まっている人達が過度に盛り上げる訳でもなく淡々かつじっくりと愛をもって見守る中、素敵で心地良い甘美な時間だけが流れていきました。個人的には昨年出たEPのタイトル曲でもある「(I’m) Lost in Sadness」という楽曲がこのライヴで一番好きになりました。
Luby Sparksはその音楽性はもちろんですが、CDやチラシやグッズなどのアートワークのセンスも抜群なので良かったらホームページなども覗いてみてください。
【Luby Sparks WEB SITE】
https://spaceshowermusic.com/artist/12415596/
PROFILE
DAILY HOWL
ただのジョン・レノン好き
<Twitter> https://twitter.com/howl_daily
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