映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.14】スミス、「新しい仕事」についてかんがえた(その1)

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こんにちは。映像演出家スミスです。

眠ると大抵、夢を見ている。眠りが浅いのだろう。しかも9割が悪夢だ。内容はすっかり忘れているのだけれど、恐怖感だけはびっちりと身体中に張りついている。顔を洗ったり、歯を磨いているうちに全体が日常に戻っていって、すっかり忘れてしまうのだけれど。ところが、ふとした瞬間に奇妙な断片だけが蘇って来ることがある。何の脈絡もない記憶は、僕を不思議な気持ちにさせてくれる。この時の感覚が、音楽と映像の関係性に似ているように思う。

仕事の依頼は突然訪れる。大抵は仕事用の携帯電話が鳴るか、メールが来る。レコード会社の方からの相談の場合もあるし、制作会社のプロデューサーからのオファーもある。ずばり、現在企画中の案件があり、スミスさんに演出をお願いできないかと尋ねられる。基本的にスケジュールが合えば、仕事は受けさせていただく。そうすると楽曲が送られてきて、とりあえず打ち合わせということになる。

今回の依頼は、2作続けてMUSIC VIDEOを作っているばってん少女隊の新曲。さらに過去に演出したことのあるバンド、フレデリックが楽曲提供しているので、依頼が来た。連続で仕事が来ることは本当に嬉しい。アーティストの良さをどんどんと深く掘っていけるし、スタッフとも意思疎通できていることが多いので、演出的にも一歩踏み込んだことができる。反面、プレッシャーもある。ハードルは確実に上がっている。ある意味、新鮮さは薄れてしまっているのだから、より新しい局面を求められることとなる。強みも弱点も知りつつ、企画へとりかかる。両方のアーティストのテイストを知っていることがアドバンテージなのだから、良い具合で盛り込みたい。

過去の作品は、楽曲の内容とは別に、明確なテーマを持って演出している。アイドルの良さは、曲の良さだけで決まるわけではない。音楽を使って、彼女たちの魅力をどう伝えるかが最重要課題なので、時には楽曲の世界観に逆らってでも出すべき魅力がある。

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