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タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.1】× 安孫子真哉(KiliKiliVilla)
「家族との生活」と「音楽の場所に戻る覚悟」(前編)
タイラ:なるほど、逆に知らなかった世界だったんですね。結構カルチャーショックっていうか…?
安孫子:そうですね、もちろん学生時代のアルバイトなどは経験はしてきていたんですけど、どういう気持ちって言ったらいいんだろう…。今までってある意味自分で絞った関係性の中で人とも関わってたし、35歳で初めて社会出ていったようなもんだから…今まで接したことのないような人達と、何をやらされているのかもきちんと理解出来ない仕事をして、最初の1~2か月は「無理だ!」って思ったんですよ(笑)。でもやっぱり切羽詰まってるっていうのもあるし、やらなきゃ生きていけない、まあやるしかないって。でもやってりゃ慣れるもんで…でもやっぱりデカいのは妻の妊娠ですね。
タイラ:なるほど。家庭を支えなきゃいけないっていうのはありますよね。
安孫子:そう。ちゃんと就職して、人生ちゃんとしてかなきゃと思ったのがほんとにこの一年半くらいの話しで(笑)。でも、僕、資格も学歴も特殊技能とかも何もなくて、パソコン人並みにいじれるとかそういうのもないので…選択肢は殆ど皆無でした(笑)。「レーベルで好きな音楽に関われるなら、仕事は余程縛られなきゃなんでもいい」って感じだったんですよ。土日はライブ多いんで、「月~金だけの勤務ですぐ働ける仕事」っていうそれだけの条件で選んで、ハローワークで申請して、履歴書を書いて送って面接行って、採用していただいて。ありがたいことです(笑)。それだけなんですよね。生活の為だけっていう感じです。
タイラ:こんなこと聞くといやらしいかもしれないですけど、仕事自体は楽しいっていう感覚とはまた違いますか…?
安孫子:そうですね。楽しいは一ミリもないです(笑)。派遣の仕事を何個かやらせてもらったときに、肉体的にすごい辛い作業をしていて、腰をやられたり、単調過ぎて気絶しそうになったことがあって(笑)。だからなるべくそうじゃない仕事を選びました。
タイラ:じゃあ今の仕事はそんなにこう……。
安孫子:全然、鼻くそみたいなもんですよ(笑)。運転しまくってるだけなんで楽勝です(笑)。カーステでずっと音楽流してます。
「もう音楽はやらないっていうか、関わらないっていう覚悟はしてましたね。」
タイラ:基本的には月~金で働いて土日とかはライブに行ったりとか?
安孫子:土日は半分バンド・レーベル関係、半分家族っていう。できれば音楽でも収入があって、周りのみんなも食わしてあげたいですけどね。うちの妻ももともとバンドやってたんですよ。
タイラ:じゃあ理解はある程度あるんですね。
安孫子:そうなんですよ。付き合いも長いし自分がどんな人間かも理解してくれている。それで助かってるっていう感じですね。
タイラ:じゃあ今の活動も応援をしてくれていますか?
安孫子:だと良いですね(笑)。でも応援ていうか…僕が妻の実家に婿に行ったみたいな感じなので、僕はそれを逆手に取ってるというか。妻としては地元の方に来てもらって、「こっちに友達いないもんね」って(笑)。
タイラ:「しょうがないね」って(笑)。これ書いたらやばいですね(笑)。
安孫子:テクニックの一つだと思うんで(笑)。
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