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前編では武田くんがLITEとして活動をしてきた背景と、生活環境の変化から、バンド活動を続けていくことへの不安を感じた、という話を聞いた。
後編の今回は、武田くんがどのようにこの不安を払拭し、バンド活動を続けているのかを聞く。
彼の人生の信念に基づく「生活と音楽」は個性的で魅力的なものだった。
Interview & Text:タイラダイスケ(FREE THROW)
「お金と時間さえあれば好きなことが出来る」って結論に行きついた
タイラ:武田くんがいざバイトをやめて、実際に起業を目標に動き出すときに何か考えたことはあったのかな?
武田:俺の条件としては、もちろんお金を稼げることと、いかにして時間を作るかっていうのが最大のテーマだった。お金と時間さえあればやりたいことが出来るって俺はその時思ってたんだよね。色んな本読んでその結論に行きついた。で、お金はまあ就職しても出来るんだけど、じゃあ時間は…って。でも起業すれば自分で時間をマネジメンすることで時間とお金を手に入れられるだろうと思って、それを構築しようとしたの。
それで、現実的に起業できるのは何かなって考えた時に、ひとつは資格だなって。ただ、まったく興味のないことはしたくなくて、今までしてきたことを生かして起業したくて。で、今までやってきたことって、バンドでもそうなんだけど「人のやってきてないことをやる」「新しいことを始める」っていうところだったから、新しいことをやっていく人たちを手助け出来るような仕事とかないかなって探してたら、起業を助ける行政書士っていう仕事が見つかって。これなら現実的に勉強すればできるかもしれないと思って、さらに自分の周りでも誰もやってないし、「これ面白いかも知れない」っていうモチベ―ションがあったね。
タイラ:すごくシンプルな質問なんだけど、行政書士の資格取るのってめちゃくちゃ難しくないの?
武田:めちゃくちゃ難しいかっていうと、そういうことはないと思う。勉強すれば取れる資格だと思うんだけど、ただ集中的に勉強する必要はあるし、難しいは難しい。難関の試験ではあるよね。
タイラ:武田君は行政書士の資格取るために学校に通ったりしたの?
武田:うん。大原に通った。
タイラ:あぁ~、本気になったから?(笑)
武田:そうそう、そういうことです(笑)。大原に1年通って、死ぬ気で勉強して受けたんだけど、1年目はダメで。でもここでやめるわけにはいかないからもう1年大原通って。
タイラ:俺覚えてるのがさ、ライブの前に試験とかじゃなかった?スタジオコーストだったかな…。そのライブ見に行ったような気がするな。
武田:そう。コーストの日が試験の日だったの。試験終わってそのままライブだった。1年目の試験はその直前にずっとアメリカツアー周ってて。
タイラ:アメリカツアーでずっと勉強してるみたいな?
武田:機材よりも持って行った参考書の方が重かった(笑)。直前だからさ、全部一通り頭に入れとかないとダメだったんだよね。だから全部持っていくしかなかった。移動中もずっと読んでたし。俺が運転するときは録音した講義をカーステで流すっていう(笑)。
タイラ:それはみんな寝ちゃうね(笑)。
武田:そんな状態で必死に勉強して。それで1年目はダメだったけど、2年目は同じような環境でもう一回やって無事受かり、それが2014年。
タイラ:それでいよいよ起業しようと。
武田:そうそうそう。で、自分の事務所名で起業して。
タイラ:個人事業主になったっていう。
武田:そうだね。いわゆる代表者っていう形。
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