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主催する「ミュージシャンによるミュージシャンのためのお金のセミナー」について
タイラ:武田君は新代田FEVER(※2)で「ミュージシャンによるミュージシャンのためのお金のセミナー」(※3)っていう勉強会をやっているよね?あれはどういう想いではじめたの?
※2 新代田にあるライブハウス。国内外人気アーティストが多数出演し、東京内でも一際目立つライブハウスの一つ。
※3 武田くんが起業当初から過去三回開催しているセミナー。バンドマンの効果的な確定申告方法やバンドマンが使える国の補助金など、音楽に関して行政書士的な観点での勉強会を行っている。
武田:そもそも行政書士選んだ理由っていうのも、起業とかスタートアップする人を助けたいなっていうところからはじめたんだけど、さっきの「お金と時間」の話から考えると、これからバンドマンが起業したりとか自分でビジネスやってく時代になっていくだろうなって思っていて。CDが売れていた時代はそれなりの夢があったと思うのね。インディーでもCDが売れればある程度お金が入ってきて生活が出来る時代だったと思うんだけど、やっぱりCDが売れなくなってきて、段々その形が傾いてきて、次の10年多分CD自体がなくなるだろうと。そうなってくると、生活のために音楽をやるとか、音楽で生計を立てるっていう選択肢が極端に難しくなってくるわけじゃん。そうすると絶対仕事をしなきゃいけない。
そういったときに起業っていう選択肢もやっぱり出てくると思うのね。俺自身もそうだったんだけど、バンドマンって、基本的にお金を生み出すっていう面に無頓着な人も多くて。俺はお金の面で、起業したいっていう人を助けたくて、行政書士になってからもずっと勉強してきて気づいたんだけど、これってバンドマンの活動にも共通することがあるんだよね。「バンドマンの確定申告とかこうやったら絶対いいのに!」とかね。そういう気付きをミュージシャンにちょっとでも還元していきたいなっていう想いで出来た企画かな。
タイラ:なるほどね。俺も先日のセミナーに参加させてもらって、「ちゃんと申請をするとこういうものまで必要経費になるんだ!」っていう驚きがあったよね。例えば俺はDJだから、CDとかそういうのも経費になるし、服とかもステージ用の衣装代だとしたら経費になるし。そこは結構びっくりというか。言われなかったら気が付かなかったよね。
武田:それで白色申告じゃなくて青色にした方が、ボーナス的な控除ももらえるし。そういうのってやっぱりみんな知らなかったんだろうなって思うし。
タイラ:普通に生活していたら誰も教えてくれないっていうか、能動的に調べないとわからないことだよね。逆にバンドマンとかミュージシャンに特化してそういうことを教えてくれる人なんかなかなかいないと思うし、お金の事ってすごく難しそうなイメージがあるけど、武田君がそういう事をやってくれることで入り口としてすごく入りやすくなる。実際に前回のFEVERのセミナーに行った時も人がすごく沢山いて、あれはすごく画期的なことだなと改めて思ったなぁ。まだ次回の予定は立ってないの?
武田:また確定申告前の1月2月とかに開催しようかなと思っていて。次は地方でもやってみたい。
タイラ:すごいね!FEVERも協力的な感じなんだよね?ライブハウスの助けがあってって部分もあるよね。
武田:そうそう。敢えてFEVERでやりたくって。店長の西村さんに話したら「是非やってくれ」って。
タイラ:いい話だね。それもやっぱり繋がりがあるからだよね。会議室みたいなところじゃなくて、ライブハウスでやるっていうのがまたいいよね。
武田:やっぱりバンドマンが集まりやすいところでやることに意味があるかなと思って。自分の他にも弁護士とか税理士の人にも登壇してもらったんだけど、あの人たちも音楽好きな人達でそういう面で繋がっているから、同じようにバンドマンの助けになりたいって言ってやってくれているんだよね。