タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.3】×奈部川光義(ATATA)[後編] 「仕事」と「音楽」という両輪を回しながら「生きる」

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左:タイラダイスケ(FREE THROW) 右:奈部川光義(ATATA)

奈部川:俺、おばあちゃんがアメリカに住んでて、行けばライブも必ず行くんだけど、よく「ロックの本場は外国だ」なんて言うけど、そんなことはない。環境から考えたら、ロックの本場は日本だよ。こんな密集した中にライブハウスがいっぱいあって、どこ行ったって環境も音も良くてって、こんないい国ないよ。アメリカなんかで言ったらほんとにロスだったらライブハウスが集まってるのって、ハリウッドからちょっと出てサンセット・ストリップってところにウイスキー・ア・ゴー・ゴーとかハウス・オブ・ブルースとかが固まってるだけで、他の場所には何もないからね。あとみんな自分の家とか倉庫とかで(ライブを)やるしかないから。そこから考えたら日本が一番いいよ。
でも日本って環境があるからこそ、もうルールみたいなもんが出来上がってるの。「ライブは夜です」「ワンドリンクです」「ノルマです」みたいな。だからね、そこをちょっと一旦疑ってみて、自分たちなりの方法論でぶち壊していって、みんな色んなやり方すればいいのに。ツールもソフトもあるしハードもあるから。あんまり型にはまらず好きなことやればいいんじゃない?

タイラ:FREE THROWはATATAの活動ほどはやれてないんですけど、例えばいつも深夜に営業しているクラブで日曜の昼間にやりますとか、いつも夜に営業しているライブハウスで深夜にやりますとか、やっぱり喜んでくれた箱の人もいたんですよね。要はそこの時間帯でやるノウハウが箱の人にはないからだと思うんです。デイにライブハウスでやります、深夜にクラブでやります、の方がハードル高くって。箱代高えなぁみたいな。まぁそこは普通はまけてくれないですよね、もちろん。

奈部川:俺たちは自分たちで言ってんだけど、隙間産業だから(笑)。

タイラ:でもまあそんな気持ちはありますよね。なんかお互い補いつつやりましょうよっていう気持ちというか。

 

ATATAのバンド運営哲学

タイラ:ATATAはバンドのスタジオ代とか諸々含めて、運営っていうのは全部バンドのお金で賄えてるんですか?

奈部川:俺たちね、別にそこは話し合ったわけじゃないんだけど、基本ツアーに関わることとか、レコーディングに関わることとかはちゃんとバンドで貯金してあるから、そこから出す。だけどバンドから個人は基本お金はもらってなくて。で、なんとなく練習スタジオ代も自分たちの財布から出してて。
話し合ったわけじゃないんだけど、なんかね…練習代を、ほんとにバンドの基本になること、基礎になることを音楽から得たらだめになるような気がする。だってお金もなかった時代ってスタジオってもう超きつきつでやってたじゃん。なんかあの感じはずっと持ってないとだめになるというか。

タイラ:自分の財布からお金が出ていくことによって、真剣度というか、何千円分やらないとまずいぞっていう気持ちをずっと持ってたいってことですよね。

奈部川:でもまあもう大人だからさ、それくらいは全然痛くもかゆくもないんだけど(笑)。でもそれは大事にしたいなっていう気はするよ。俺たちスタッフいないんだけど、スタッフ雇わないのも結構その考えに沿ってるのかな。「楽器は自分たちで運ぼう」とかそういうものがないと音楽としてというかバンドとしての在り方・根本がぶれるような気がするんだよね。自分たちで楽器運んで、スタジオ代を自分たちのお財布から払って。もしかしたらそうじゃなくても出来るのかもしれないけど、でもなんとなくそういう風に思うかな。

奈部川光義(ATATA)

タイラ:今までの話しを聞くと考え方がすごく一貫してますね。

奈部川:みんな無言のうちに暗黙のルールみたいなのがあって、それが何から来てるのかっていうとそれはDIYのバンドの方法論を見てきたから。そのみんなの経験と知識というか、自分が触れてきた文化にあくまでも沿おうっていう感じがあるかな。

タイラ:話してルールを決めたわけじゃないっていうのが逆に自分はグッときますね。ATATAはもとからその同じ根っこがある人たちで始まったバンドってことですよね。

奈部川:まずバンドっていうのは好きでやってんじゃん。好きで集まったんじゃん、俺たちって。別にこれで飯食おうって集まってないから。だったら好きなことって基本自分のポケットマネーからやるじゃんって。そんな感じはあるかな、なんとなく。

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