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情熱とアイディアを持って「生活」と「音楽」を両立させている人にフォーカスを当てて話を聞いていく対談連載「生活と音楽」。
第9回目となる今回はロックバンドTENDOUJIのギターボーカル、モリタナオヒコ君に話を聞いた。
TENDOUJIは彼が初めて組んだバンドであり、TENDOUJIを結成した時彼の年齢は20代後半に差し掛かっていた。一般的に言えば、バンド活動を続けるかどうかを考え始めるような時期に始まった彼のバンド人生の裏側にはどんなストーリーがあったのだろうか。
Interview & Text:タイラダイスケ (FREE THROW)・Photo:おみそ、石崎祥子
シアトルから松戸へ。そこでのTENDOUJIメンバーとの運命の出会い。
タイラダイスケ(以下タイラ):今日はよろしくお願いします。いきなりだけど、今、何歳だったっけ?
モリタナオヒコ(以下モリタ):あ、それ言っちゃいます(笑)?えーと今が31ですね。今年32になります。
タイラ:TENDOUJIって4人中3人が同級生だよね?
モリタ:ですね。ドラマーは同じ中学の1個下の後輩です。
タイラ:じゃあバンドメンバーみんな30歳は超えたっていう感じだね。
<TENDOUJI/Kids in the dark>
タイラ:TENDOUJIって今バンド結成何年目?
モリタ:えーと…2015年からやってるんで、丸3年を超えて4年目に入ったとこですね。
タイラ:ということは、28歳くらいから始めたバンドって事だよね?TENDOUJIの前にもバンドはやってたの?
モリタ:いや、ないっすないっす。
タイラ:他のみんなもやってなかったの?
モリタ:ヨッシー(※1)が高校生の時に軽音とかやってたりしましたね。俺も高校の時に軽音みたいなので歌わされてたりはしましたよ。コピバンで。クソダサいバンド…って言うとまた怒られるんですけど。でも楽器は一回もやってなくて。
※1 TENDOUJIのベース、ヨシダタカマサ。
タイラ:歌だけってこと?
モリタ:そうっすそうっす。しかもそれも歌というか、ハードコアみたいな(笑)。
タイラ:じゃあさかのぼって、生い立ちみたいな話も聞いてきたいんですが、生まれは千葉だよね?
モリタ:生まれは千葉です。千葉県の松戸市でみんな育ってますね。
タイラ:TENDOUJI4人とも松戸市出身?
モリタ:そうっすね。俺は転校生なんですけど。これ言うといつもいじられるんすけど、
俺はもともとアメリカのシアトルに住んでて。7歳の時に日本に帰ってきました。
タイラ:経歴かっこいい(笑)。
モリタ:一応かっこいいところも言っておかないと(笑)。で、日本に帰って来て、松戸に来て、松戸で育って、小学校のサッカークラブでケンジ(※2)と初めて会いましたね。
※2 TENDOUJIのギターボーカル、アサノケンジ。
タイラ:じゃあその時からケンジくんとは友達?
モリタ:顔はよく知ってましたね。あいつはメチャメチャ太ってて。学校に必ず1人くらいすげーデブのお調子者みたいな奴よくいるじゃないですか?ケンジはそれでしたね。
タイラ:子供の頃も今の感じとあんまり変わらない?
モリタ:変わんないっすね。俺はあいつらの隣の小学校で、ヨッシーとケンジが同じ小学校。小学校は違ったんですけど、サッカーの試合とかでその時から会ったことありますね。
タイラ:中学校は一緒だったの?
モリタ:全員一緒です。
タイラ:音楽への目覚めとかはどんな感じでした?
モリタ:目覚め…そうっすね。まぁシアトルに住んでる時とかもちろん洋楽も聴いてたんすけど、まぁJ-POPっすよね。古いJ-POP.。お母さんとかお父さんがあっちでもJ-POPを聴いていて。小林明子とか好きでしたよ(笑)。俺らミスチルとか全盛の世代なんで、ミスチルも小学校の時聴いて。で、中学校に入ってDragon Ashが来て、Dragon Ashみんなでハマって。Dragon Ashはスペシャルっすね結構。
タイラ:じゃあ中学校の時にDragon Ashにバチッとハマったと。でもTENDOUJIがDragon Ash好きっていうのはファンには結構有名な話だよね?
モリタ:超有名っす。インタビューでもメッチャ言ってますね。
<Dragon Ash/Deep Impact>