Blog
魂揺さぶる歌に感動を覚えながらも、音が止まるまで、ずっと騒ぐことをやめたくない。Zeke Deux、ツアーファイナル公演をレポート。
5月に発売したZeke Deuxの1stミニアルバム『Advance to Glory』が、完売。同作品を手に行った、6月22日恵比寿club aimで行ったツアーのファイナル公演も大盛況で幕を閉じた。ここへ、当日の模様をお伝えしたい。
先に近況を伝えると、完売した1stミニアルバム『Advance to Glory』の2ndプレス盤を8月3日に発売することが決定した、こちらもチェックしていただきたい。
ライブは、Zeke Deuxの始まりを告げた『Zero』から幕を開けた。荘厳シンフォニック/ハードロックサウンドが会場中を包み込む。その音を受け、オペラを歌うような浪々としたKakeruの歌が響き渡る。その声へふたたび誘われるように勢いよく楽曲が駆けだした。「二つのゼロは無限の未来へ」とKakeruは歌っていた。始まりは、Kakeru(Vo)とHaruka(G)の2人だった。2人が描きだした絵には、やがてMaya(Ba)が。同じくProject Memberという形を取りながらSatsuki(Gt)とLoa(Dr)が加わり、今は、5つの個性的な色を混ぜ合わせ、彩り豊かな絵を次々と描き出している(この日はサポートドラマーとして優が叩いていた)。「2つのゼロ」という言葉は今、メンバーとファンとの関係性も示している。次々と転調を繰り返し、ドラマチックな展開を作りだす『Zero』。この曲に胸が熱く騒ぐのも、5人の紡ぎ、重ねあう色が、1曲の中で万華鏡のようにいろんな心踊る景色を描くからだ。フロア中で、熱狂という蜜へ吸い寄せられるように両手で作りあげた無数の蝶たちが舞っているのも、見慣れた嬉しい光景だ。
続く『Forbidden Chain』では、凄まじい音の弾丸が、舞台の上から次々と撃ち放たれる。激しく攻める演奏に刺激を受けた観客たちが全力で飛び跳ねれば、気持ちを熱く揺さぶる歌に合わせ、両手で大きく大輪の花を咲かせていた。Kakeruの「飛べー!」の声を合図に、一斉にフロア中の人たちが飛び跳ねる光景は、傍目で見ていても圧巻だ。気持ちと気持ちをぶつけあうことで生まれる熱気。早くも身体中から汗が滲みだしていた。
ここからは、立て続けに新曲を披露。最初に届けたのが、バラードの『Feel like the Wind』。過去を乗り越え未来へ進もうという、今の自分たちの姿勢を記した歌詞も印象的。バラードと言っても、けっしてしっとり系ではない。Zeke Deuxらしいシンフォニック/ハード&メロウな音がゆっくり、ジワジワと意識の内側へと染み込み、心の中へ雄大な景観を描きだす。哀愁浪漫な香りと気品あふれる調べや歌声も惹かれる要素。じっくりと耳を傾けたい素敵な楽曲だ。
続く『Majestic Defiance』は、歌始まりのアッパーチューン。冒頭から「オイ!オイ!」煽る場面が飛び出せば、終始攻め続ける演奏に刺激を受け、頭上高く突き上げた拳がずっと揺れ続けていた。途中、身体を折り畳み熱狂する場面も登場。激しく攻める中にも、メロディアスでドラマチックな展開を持った楽曲だ。
次のブロックは、Zeke Deuxお得意のアニソンコーナー。この日は、『微笑みの爆弾』『うまぴょい伝説』『CHA-LA HEAD-CHA-LA』と、新旧織りまぜた人気曲を演奏。どの楽曲もヘヴィメタル・アレンジし、 原曲以上に荒々しくドラマチックな表情に変化させていた。フロア中の人たちも耳馴染んでいる理由もあるのか、楽曲に合わせ飛び跳ねれば、クラップしながらも、ここでも一体化ノリでカバー曲の数々を楽しんでいた。
終盤に演奏した『Dragon Heart』も、心踊るドラマチックな展開を見せてゆく楽曲だ。Kakeruがエモさたっぷりに歌う姿が、胸を熱くさせる。高ぶると言えば良いだろうか、『Dragon Heart』が流れている間、ドキドキとした興奮を止められずにいた。いや、ずっと興奮を覚えたまま顔を火照らせていた。
最後にZeke Deuxは魂を熱く掻き立てる『Awake-From the Darkness-』を突きつけた。Kakeruの動きに合わせ、フロア中の人たちも眼前で両手をクロスする。その様を見ているだけで、胸熱だ。『Awake-From the Darkness-』は、本来ならライブでヘドバンだけでなく逆ダイの景色を作りあげてゆく楽曲。今は制限もあり過度に暴れることは出来ないが、変わりに、フロア中にヘドバンや折り畳みに興じる姿が広がっていた。何度も煽るたびに、ヘドバンをしたり、その場で大きく飛び跳ねる観客たち。ライブという環境にどんな制約や制限があろうとも、その環境に合わせブチ上がる楽しみ方がある。Zeke Deuxは『Awake-From the Darkness-』を通し、それを示していた。
アンコールは、1stミニアルバムのタイトル曲『Advance to Glory』からスタート。Kakeruの「胸張っていこうぜ、拳!!」の言葉を合図に演奏が飛び出したとたん、フロア中から無数の拳が突き上がる。メンバーらも、フロアを埋め尽くした観客たちも、沸き立つ思いを本気でぶつけあっていた。メロディアスでドラマチックな曲調に心が騒ぐ。楽曲が描く物語に合わせ、観客たちの見せる振りも印象深く目に映っていた。終盤、たくさんの人たちが両手を翼に変え、Zeke Deuxの演奏に合わせ大きく羽ばたかせていた。
「すべて出しきれよ!!すべて出して、この場所へ置いてけよ!!」。Kakeruの煽る声が熱い。Zeke Deuxは最後に『Phantom Pain』を演奏。ハード&シンフォニックな楽曲に刺激を受けた観客たちが、理性を忘れ、無我夢中で暴れていた。これぞ、ライブ。魂揺さぶる歌に感動を覚えながらも、音が止まるまで、ずっと騒ぐことをやめたくない。まさに、最高のひとときをZeke Deuxが見せてくれた。
photo by @a_kwsk_1985
TEXT:長澤智典
明け星/LiSA Covered by Zeke Deux
★インフォメーション★
Zeke Deux 1st Mini Album[Advance to Glory(セカンドプレス)]
2022年8月3日発売
「過ぎ去りし時を責め否定するくらいならば 今ある現実と夢 輝くことに自分を捧げる」
一般発売開始から即レーベル在庫が完売となったZeke Deux初のCD作品が遂に2ndプレス発売!
彼らの音楽による進撃はまだまだ止まらない!
※予約商品をあわせてご注文されますと、それらの商品のうち、最長の発送可能時期(発売日)にまとめて発送されますので、単品でのご注文をおすすめします。
型番:SWZD-004
発売元:Starwave Records
販売元:FWD Inc.
価格:3,300円 (税込)
仕様:CD、12ページブックレット
限定:完全限定300枚
CD収録曲:
- Zeke Founder
- Advance to Glory
- Zero
- Dragon Heart
- Forbidden Chain
- Phantom Pain
- Awake~From The Darkness~
ご購入方法:
オンラインショップでのご購入
https://starwave.official.ec/
全国のCDショップでのお取り寄せ:
全国のCDショップにて取り寄せが可能です。取り寄せをされる時にはお店のほうに「流通 FWD Inc.」「アーティスト名 Zeke Deux」「タイトル名 Advance to Glory(セカンドプレス)」「型番 SWZD-004」をお伝え下さい。
INFORMATION:
CDに関する問い合わせ先 E-MAIL: info@starwaverecords.jp
【ライブ情報】
7/12 池袋BlackHole
Kakeru Birthday 3マン
https://eplus.jp/sf/detail/3618870001-P0030001
7/25 恵比寿club aim
https://eplus.jp/sf/detail/3633770001-P0030001
7/29 仙台spaceZero
https://tiget.net/events/181633
8/10 恵比寿club aim
https://eplus.jp/sf/detail/3633780001-P0030001
Zeke Deux
https://twitter.com/ZekeD_Official
FEATURED
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
-
タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.1】× 安孫子真哉(KiliKiliVilla)
「家族との生活」と「音楽の場所に戻る覚悟」(前編) - タイラダイスケ (FREE THROW)【生活と音楽 Vol.9】× モリタナオヒコ (TENDOUJI) (前編)「何にもなかった生活に寄り添い続けた音楽」
- 世界的サウンドヒーラ シャービン・ボロリアン(Shervin Boloorian)インタビュー
- あなたは、TikTok上でツルペタ(貧乳)ネタでバズッているBON.井上のことを知っているか?!