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Nozomi Nobody【Origin Vol.5】× 韓国インディーを撮る写真家・工藤ちひろ [後編]「全部が無意識なままここまで来た」点と点が繋がっていくとき

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Nozomi Nobody【Origin Vol.5】× 韓国インディーを撮る写真家・工藤ちひろ [後編]「全部が無意識なままここまで来た」点と点が繋がっていくとき

工藤ちひろ

思いがけず縁もゆかりも興味もなかった韓国に駐在することになり、“たまたま”韓国・弘大(ホンデ)のインディー・シーンに出会い、“たまたま”カメラを手にし、そこからはずば抜けたエネルギーと行動力で数々のアーティストの写真を撮るようになり、DIYのレコード屋さんまで始めてしまった、というのが前編まで。後編ではもう少しパーソナルな部分の彼女のこれまでや独自の写真との向き合い方、など。
ちーちゃん自身が「全部が無意識なままここまで来た」と語るように、弘大や写真と出会ったことで無意識のうちに彼女自身も変わりつつあるのでは、という気がした。悩む姿さえもまっすぐなちーちゃんだけど、きっとある日突然また驚くようなことをやって、そんな悩みなんてふっとばして見せてくれるのでは、と期待してしまう。ともまつりかちゃんが切り取ってくれた、彼女の豊かな表情と共にどうぞ。

Interview & Text:Nozomi Nobody Photography:ともまつ りか
取材協力:経堂・お蕎麦のしらかめ

photo by Chihiro Kudo
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photo by Chihiro Kudo
photo by Chihiro Kudo
photo by Chihiro Kudo

僻地医療からのワイン醸造、からの慶應大学卒業

Nozomi Nobody(以下Nozomi):写真はどうやって覚えたの?自分で勉強したの?

工藤ちひろ(以下工藤):そういうのが全然ないんだよね。

Nozomi:勘で触って覚えた?

工藤:ライブ行って、ミュージシャンを撮って、徐々にわかってきて、だから技術っていうところで言われると本当にわかんないし…だから本当にノリ。感覚だけでやってる。

Nozomi:うんうん。

工藤:ただ、続けられたっていうのはやっぱりすごい意味がある。私続けるって出来ないの。3日くらいなのね、本当に。映画も長く見てられないし、仕事してても30分くらいしか集中出来ないのね。

Nozomi:へ~…それでどうやって慶應入ったの?推薦?

工藤:いや、それはちゃんと(笑)。元々さ、お医者さんになろうと思ってたの。お医者さんになろうと思って勉強してて、

工藤ちひろ

Nozomi:え、高校のとき?

工藤:そうそう。でも現役ではもちろん入れなくて、一年浪人したの。でも、(浪人した年の)12月に、「あ、私お医者さん無理だな」と思って。元々、僻地医療っていってお医者さんがいないところに行って、皆さんの役に立ちたいと思ってたの。でも浪人して、どこかの島の1000人の命が自分ひとりにかかってしまうっていうことを想像するようになって、「あ、そのプレッシャーに私は耐えられない」っていう風にすごく思って…でも親も驚くじゃん。「浪人までしたのに急にやめるのか」って。だけどやっぱりもう無理だって泣きながら話して、結局「来月試験やん」みたいなタイミングで(医学部の受験を)やめて、でその時に「どうしようかなー、なんかちょっとワインとか作っちゃおうかなー」とか言って、突然醸造科をね、受け始めて。

Nozomi:ワインの!?

工藤:そう、突然何を考えてるのかよくわかんないんだけど、私ちょっと変わってるからさ、ワイン作りたくなっちゃったのよ(笑)。

Nozomi:うわー…(笑)。

工藤:で、国立大学でそういう学部のあるところと、農大とか受けて、受かったんだけど、「やっぱり慶應大学にしようかな」って言って、何も考えずにやりたいこともないまま突然(慶應大学に入った)。醸造科の面接で「私は日本のワインを世界のワインに!」とかって語ったのに、結局行かなかった。意味不明じゃない?

Nozomi Nobody / 工藤ちひろ

Nozomi:え、えっと、慶應は何学部なの?

工藤:環境情報学科。SFCってさ、湘南の方にあって何でも勉強出来るところ。

Nozomi:何をやったの?

工藤:私はね、何をやったかわかんない(笑)。

Nozomi:え、じゃぁ卒論は?

工藤:卒論は……何書いたかちょっと忘れちゃった…

Nozomi:え、本当に?

工藤:本当に忘れちゃった。経営とかのことについて書いた気がするんだけど……(沈黙)。やばいね、10年も経ってないのに忘れてしまった(笑)。でもとりあえず書いたのよ、何か。

Nozomi:あはは

工藤:で、無事に卒業したんです、私。そして今に至るっていう感じですね。

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