【Interview】糸奇はなが描く、負の感情へ温かく寄り添う12篇の物語。

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8月7日に初となるアルバム『PRAY』を発売する糸奇(いとき)はな。彼女は何者か??という方のために、以下へ資料から抜粋した紹介記事を張り付けたい。

「時に美しく時に哀しく躍動する旋律、キラキラと儚く脆い少女性を描く歌詞、ある場面では独りポツネンと、またある場面では幾重にも重なる多重録音で柔らかくも鋭くも深く届いてくる歌声、そして全編をとおして貫かれる内に秘めた意志の強さ、ひと筋の想いの強さは、現代に生きる我々のどこか歪んだ心の奥底に響きわたり感動をもたらしてくれる。西洋歌曲~クラシックをベースにしながらもエッジーなサウンドメイクで独自の創作世界をくりひろげる糸奇はなの音楽世界」(資料より)

光に手を伸ばし心へ輝きを満たす音楽を求める傾向が一般的に強い中、糸奇はなは、人なら誰もが心に抱える負の感情へ寄り添い、その痛みに生きている実感を覚えてゆく。彼女は自分と向き合いながら、零れ落ちる感情を掬いあげるように音楽へ投影し続けている。
糸奇はなの1stアルバム『PRAY』には、そんな彼女の揺れ動く心模様が12篇の楽曲の中へと描き出されている。

「昨年大抜擢されたTV アニメ「魔法使いの嫁」エンディングテーマ『環-cycle-』、アンダーグラウンドにとどまらず数々の賞を受賞し界隈で大変な話題となっているゲーム「Undertale」の作者であるトビー・フォックスがはじめて人へ提供したファンタジックなアッパー曲『74』、カルト的な人気を誇るゲーム「Rule of Rose(ルールオブローズ) 」のメインテーマを多重ボーカルでカバーした『A love suicide』、すでにソールドアウトにより入手できなくなっている自主制作CD のシングル曲『ROLE PLAY』『四角い世界』、そしてこれまでのキャリアを代表する決定的な楽曲『きみでないのなら』、他、個性あふれる12 曲を収録」(資料より)

このアルバムの魅力を紐解く形で、糸奇はなというアーティストの魅力にせまることが出来たら幸いだ。

「負の感情を歌うためには、それと真逆の感情も知らなきゃいけない」「闇の世界だけではなく、光に満ちた視点から見える感情」も知らないと歌えないことがあると感じました。

――1stアルバム『PRAY』は、これまでの糸奇さんの歩みをまとめあげた作品という形になるのでしょうか?

糸奇はな:そうですね、古い楽曲から最近の楽曲までを詰め込んだように、自分の辿ってきた軌跡や伝えたい想いをまとめた作品になっているなとは感じています。

――何時頃からの楽曲をまとめたのか、そこも興味惹かれるところです。

糸奇はな:オリジナル曲を作り始めたのは7、8年前頃からなんですけど、ここには5、6年前頃に作った楽曲から、最近仕上げた歌までを収録しています。一番古い楽曲が、アルバムの先行配信シングルになった『きみでないのなら』になります。今回kidlitさんに編曲していただき、新しい形に生まれ変わりました。

――まさか、リード曲が一番古い楽曲だとは意外でした。糸奇さん自身、気持ちの根底にある伝えたい想いは変化することなく。表層を彩る音楽性もまた、軸に据えた色は普遍性を持ちながらも、そのときの意識や感情によって枝葉を広げるように楽曲の幅も広げているスタイルなのでしょうか?

糸奇はな:そうですね、新しい物事へ出会いそこで衝撃を覚えたことで生まれた楽曲もあるように、刺激を受け、新たに生まれる表情もありますけど、どんなテイストの曲調へ仕上がろうと自分の中の変わらない芯となるものが、どの楽曲でも骨や血肉になっているなとも感じています。

――アルバムの後半を彩った、比較的過去の楽曲たちこそが、糸奇さんの本質となる音楽性であり、前半部を飾る多彩な表情は、いろんなアーティストや作品たちとの出会いからインスパイアを受けて生まれた曲たちという印象も受けました。

糸奇はな:はい、『74』は、ゲーム・プログラマーのトビー・フォックスさんが提供してくださった楽曲ですし、『環-cycle-』は、ZABADAKの吉良知彦さんが残した未発表曲をZABADAKの小峰公子さんとご一緒出来たことで生まれた楽曲です。そのように、とくに前半から中盤にかけて収録した曲たちは、いろんな方との出会いから生まれた曲が中心で、アルバムの後半部分は、わたし自身の音楽性を色濃く投影した作品たちという形になっています。その流れも楽しんでいただけたら嬉しいです。

――とくに後半へ収録した楽曲たちは、どれも長大でドラマチックな表情でありながら、気持ちを大きなウネリの中へ沈み込ませてゆく印象も感じました。

糸奇はな:確かに沈んでいる気持ちを投影したような楽曲たちも多いですし、そういう曲を作っていた頃は、明るい感情を遮断し、痛みなど負の感情に沈んでいることに「自分の居場所はここだ」という感覚を覚えていました。
だけど、次第に「負の感情を歌うためには、それと真逆の感情も知らなきゃいけない」「闇の世界だけではなく、光に満ちた視点から見える感情」も知らないと歌えないことがあると感じました。そういった想いがきっと反映されているのが、アルバムの最後に収録した『あこがれ』なんです。

――『あこがれ』は、光や希望をしっかりと見据えた楽曲ですよね。

糸奇はな:この曲は今まででいちばん自分の中で「やさしい」曲で、このような楽曲を歌えたことに自分でも驚きました。以前から応援してくださる方はもちろん、今回初めてわたしの世界観へ触れた人たちにも、糸奇はなはこういう感情の二面性を投影してゆく人であることを知っていただけたら嬉しく思います。それに、わたし自身が、時に、両極端な気持ちへ感情を振り切ってゆく性格でもあるように、これからも、その幅広さを上手く表現の中へ活かしたいなと思っています。

――人である以上、二面性や裏腹な感情は誰しも当たり前に出てしまうものですからね。

糸奇はな:そうなんですよね。

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