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タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.7】×藤澤慎介(THISTIME RECORDS)[前編] 無敵感と憧れから生まれたインディーレーベル

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タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.7】×藤澤慎介(THISTIME RECORDS)[前編] 無敵感と憧れから生まれたインディーレーベル

左から藤澤慎介(THISTIME RECORDS)、タイラダイスケ(FREE THROW)

情熱とアイディアを持って「生活」と「音楽」を両立させている人にフォーカスを当てて話を聞いていく対談連載「生活と音楽」。
第7回目となる今回はTHISTIME RECORDS・藤澤慎介さんにお話を聞いた。
今年で15年目を迎え、東京を代表するインディーレーベルの一つと言える同レーベルがどのように生まれ、どんな15年を経て来たのか。最近はゲストハウス運営も始めるなど、レーベル業務以外にもミュージシャンの為に様々なサービスを提供しているTHISTIME RECORDSの精神性と活動理念に迫った。

Interview & Text:タイラダイスケ(FREE THROW)Photo:おみそ


 

THISTIME RECORDSオーナー・藤澤慎介の音楽の目覚め

タイラダイスケ(以下タイラ):THISTIME RECORDSが今年で15年ということですが、藤澤さんって今おいくつですか?

藤澤慎介(以下藤澤):ぴったり40歳っす。なんかもうここまで来ると年齢言うの怖くないっすか?ビビる(笑)。

タイラ:生まれはどこなんですか?

藤澤:俺は長野の須坂市っていうところ出身で。で、大学で東京に出てくる感じです。

藤澤慎介(THISTIME RECORDS)
藤澤慎介(THISTIME RECORDS)


タイラ
:音楽に目覚めるルーツみたいなものはあったんですか?

藤澤:うーん…まぁどれが本格的なって言うと難しいんですけど、おじいちゃんがカラオケセットみたいなのを持っていて、家でカラオケを唄うのが多分音楽の原点ですね。小学生くらいの時に演歌とか歌謡曲とかのテープを売ってる店におじいちゃんと行ったなぁみたいな記憶はありますね。中学ではゲーム音楽。ファミコンとかよりPCゲームに小学校後半から中学頭くらいまではハマってて。ちょっとエッチなやつとかもあるから、それにマインド取られて(笑)。

タイラ:なるほど(笑)。

藤澤:だから一番最初に買ったCDはPCゲームのサントラかWinkの「寂しい熱帯夜」かどっちかかなぁ。いわゆるロックが入ってきたのは中学校の先生が聴かせてくれたQUEEN(※1)。でもう今度はそっちにハマっちゃって、QUEENに似てるバンドをひたすら漁るっていう。

※1 1973年デビューのイギリス・ロンドン出身の男性4人組ロックバンド。オーバーダビングされたエレキギターと多声コーラスが大きな音楽的特徴といわれている。

タイラ:俺もQUEENは『GREATEST HITS』とかめちゃくちゃ聞きました。じゃぁいわゆるロックオペラ的なサウンドにピンと来たというか。

藤澤:そうそう。あの重ねたコーラスに完全にハマっちゃって。親父が聞いていたThe BeatlesよりもQUEENだったなぁ。フレディー・マーキュリー(※2)はルックスも含めてめっちゃ強烈だし(笑)。自叙伝みたいなものも買ってましたね。好きな女の子にも無理やりQUEEN聴かせて「分かんない!」みたいな感じになっちゃったり(笑)。

※2 QUEENのボーカル。

<Queen / We Will Rock You>

タイラ:それは何歳ぐらいの時ですか?

藤澤:中一ですね。もちろん同級生と一緒でLINDBERGとかB’zとかも聞くんですよ。でもやっぱりQUEENにドはまりしてたから、QUEENっぽいバンドはメタルの方にいっぱいいるってことに気づいて。

タイラ:じゃぁ嗜好的にハードロック、メタル方面に行く感じですか?

藤澤:もうそっちですね。そっち系の雑誌もたくさん読んだし。でも好きな要素はあくまでもコーラスなんですよ。多重録音でちょっとオペラっぽい感じの。だから中学校はほぼほぼQUEENでした(笑)。

タイラ:じゃぁ高校生時代はどうですか?

藤澤:高校ではやっぱNirvana(※3)。あれがやっぱり一番の衝撃でしたね。やっぱNirvanaで「あ!YOUTH(が聴くのは)はこっちだ!」みたいなのにちょっと気付き始めて(笑)。

※3 1987年に結成された、アメリカのロックバンド。

<Nirvana / Smells Like Teen Spirit>

タイラ:Nirvanaはリアルタイムですか?

藤澤:リアルタイム。カート・コバーン(※4)が死んだのもスポニチの朝刊で知ったんです。スポニチってエロいコーナーあったんすよ。あれが見たくてスポニチ見てたら「カート・コバーン死んだ!」って記事で知るみたいな(笑)。

※4 Nirvanaのギター・ボーカル。1994年に27歳で自殺をしている。

タイラ:PCゲームといい、ずっとエロに引っ張られてる(笑)。

藤澤:まぁ、そこから個人的にグランジ(※5)期が来て。その後に長野のタワーレコードでWeezer(※6)の1stをジャケ買いしてそこで一気にガーン!と。

※5 1990年代にアメリカ・シアトルを中心に流行したオルタナティブ・ロックの一種。

※6 1992年に結成され、現在も活動するアメリカの4人組ロックバンド。ポップなメロディライン、力強いギターサウンドが特徴的な「パワーポップ」サウンドの代表的なバンド。1stアルバム『Weezer』はアメリカで300万枚以上を売り上げるビッグヒットとなっている。

<Weezer / Buddy Holly>

タイラ:THISTIME RECORDSのカラーの源流に辿りついた感じですね。

藤澤:Weezerってグランジの感じもあるし、ちょっとメタル要素もあるんですよ。だからむちゃくちゃしっくり来て。そこからもう完全に「俺はこれだ!」みたいな感じで。

タイラ:QUEENから始まった流れと、Nirvanaから始まった流れが合体されて良いところに着地してるのがWeezerだったっていう感覚だったんですね。

藤澤:そうなんですよ。そこからも本当に色々聴きましたけど、でも基本的にはWeezer的なものが真ん中にあるみたいな。

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