思い出のフォルダを開けば、いつだって、いつものように いつものままの笑顔の大原莉奈がいる。大原莉奈(HOT DOG CAT)卒業公演レポート。

Share on facebook
Share on twitter
Share on google
Share on email
Share on facebook
Share
Share on twitter
Tweet
Share on google
Share
Share on email
Email

思い出のフォルダを開けば、いつだって、いつものように いつものままの笑顔の大原莉奈がいる。 大原莉奈(HOT DOG CAT)卒業公演レポート。(黒沢あかりアップデート(整形)も決定)

2020年12月、渋谷CLUB QUATTROの舞台を最後に大原莉奈はHOT DOG CATを卒業すると決めていた。それが、突然の「卒業撤回」。HOT DOG CATの結成時のメンバーとして名を連ねて以来、大原莉奈はHOT DOG CATを通してアイドルとしての自分の夢を追いかけ続けてきた。何度も悩み、葛藤し、あきらめそうになりながらも再び奮起して、という日々を繰り返してゆく中で決めた卒業という答え。一度は「卒業」を決意しながらも、彼女は悩み葛藤を繰り返し、「やっぱしHOT DOG CATを通して夢を追いかけることに区切りをつけることはできない」と判断。卒業公演の直前に、前代未聞の「卒業撤回」を宣言。当時のライブは、「大原莉奈の卒業撤回、このメンバーでずっと夢を追いかけてもいいですよね」と宣言した公演になったのも、今やHOT DOG CATを語るうえでの微笑ましいエピソードだった。
 だが、ふたたび大原莉奈は「卒業」という言葉を口にした。本当は、本人も卒業したくはなかった。ただ、今回ばかりは気持ちの問題ではなく、身体が活動を許さなかった。夢を追いかける気持ちがあるにも関わらず、気持ちを支える身体にドクターストップがかかったことから、大原莉奈は泣く泣く卒業を決意した。
その悔しさを知っているからこそ、メンバーも、運営側も、ファンたちも、新たな道へ進む大原莉奈のために最高の舞台を用意した。それが、2月25日(金)に浅草・花劇場で行った「大原莉奈卒業公演」になる。もちろん、チケットはSold Out。みんなが二つの眼というファインダーを通して心のフィルムに焼き付けた当日の公演の模様を、ここに伝えたい。

大原莉奈のラストステージは、彼女自身の生きざまを示すように「キラキラ☆ポジティブ」から始まった。いつもそうだが、SEが鳴り終わり、1曲目が始まったとたん、彼女たちは冒頭から”楽しむ”という感情のアクセルを一気に踏み込み、笑顔のギアを入れ、ポジティブな自分に、アイドルという輝きを放つ存在に成り代わる。テンション高い彼女たちの歌声とパフォーマンスに触れたとたん、見ている側の感情のストッパーも自然に外れ、キラキラした眩しい世界へ飛び込み、6人と一緒に沸き立つ気持ちを思いきりぶつけだす。この日の場内は、大原莉奈カラーのイエローのペンライトの光に包まれていた。メンバーの動きに合わせ、フロア中で大きく揺れる黄色い波がとても綺麗。キラキラな世界が、そこには早くも広がっていた。

人それぞれ、いろんな個性がある。一人一人が、自分の色を持っている。その色を自分の持つ色と重ねあわせ、さらに彩り豊かな色に染め上げる楽しさがライブという空間にはある。6人それぞれが、自分が持つ輝いた色(個性)を「イロイロナイロ」に乗せ、パワフルでカラフルな歌声の絵筆で見ている人たち心のカンバスに塗り重ねてゆく。そこに生まれていたのは、メンバーらと、そこに居る一人一人が一緒に描いた「いろいろな、色とりどりの」、その人にしか作れない今宵だけの思い出の景色。描いた一つ一つの色(絵)は、その人以外には見ることは出来ない。でも、確かにその色(絵)は、一人一人のライブを楽しんでいる心の中へ彩り豊かに描き出されていた。

メンバーたちが全力で「Camp fire!」と叫ぶたびに、気持ちが熱く沸き立つ。彼女たちが「炎上キャンプファイヤー」に乗せて歌う「君が好きになっちゃったんだ」の言葉が、いつもなら嬉しい誘いの言葉に聞こえてくる。でもこの日は、メンバーも、フロア中にいる人たちも、大原莉奈に視線を向けていた。いや、向けていたかった。黒沢あかりが叫ぶ「ヤダよー!!」の言葉がこの日は何時もとは異なる心の叫びとして聞こえてきたのも、好きになった憧れの君が、この日を最後に旅立ってしまうのだからしょうがない。

「今日の卒業公演は、わたしのトレードマークである笑顔でみんなと過ごせたらいいなと思っています」と語った大原莉奈。その言葉通りのライブが、続いてゆく。

相棒の「たくさんの笑顔を見せてくれますかー」(白河陽奈)の言葉を合図に、メンバーと観客たちが、流れだした「全力応援キャラバン」に乗せて騒ぎだす。舞台の上では騎馬戦で組む騎馬の上に乗った大原莉奈の姿も登場。この歌は、昨年夏に行った初の全国ツアーのときに各地で披露した曲だった。「全力応援キャラバン」は、触れた瞬間に無条件で騒ぎたくなる熱情した明るい青春パンクソング。彼女たちがはしゃぎながら全力で歌う声に触発され、観ている側の騒ぎたい気持ちの熱も上がり続ける。舞台の上で高く拳を突き上げるメンバーらの動きに合わせ、フロア中でも黄色いペンライトを手にした腕が次々と突き上がる。まさに、最高の景色だ。
 HOT DOG CATは、ノンストップで青春パンクナンバーを連打。管楽器の音も組み込んだ「THIS IS 合宿」は、タイトル通り、合宿中のメンバーたちの思いを書いた歌。「同じ釜の飯食って さらに絆深めよう」とがなるように歌う大原莉奈の姿は、厳しい合宿中に自分を鼓舞するような姿にも見えていた。歌い躍るメンバーみんなの動きが、とにかくダイナミック。彼女たちはこの空間に熱狂というハリケーンを巻き起こしていた。今の自分たちの胸の内から沸き立つ熱情で、すべてを飲み込んでやる。それくらいの勢いで、彼女たちは迫力に満ちた歌声とパフォーマンスをぶつけていた。

黒沢あかりの、大原莉奈に向けた言葉にならない絶叫を合図に飛び出したのが「ワンダフルライフ」。今、この舞台の上で6人が見せているライブこそが、HOT DOG CATとして培った生きざまだ。今もまだまだ届かない夢に向かって彼女たちは走り続けている。卒業する大原莉奈の夢のバトンも、彼女たちは舞台の上でしっかりと受け取り、胸に埋め込んでいった。大原莉奈は歌っていた、「何度でも転んでは立ち上がろう」と。必死に手を伸ばし夢をつかもうとしてゆくその意志を、5人が、ここに集った仲間たちがしっかりと受け取っていた。

この日は白河陽奈も、言葉にならない言葉で叫んでいた。気持ちが高まりすぎて、歌声がフラットしてしまうのも今宵はご愛嬌。心の中に揺るがない伝えたい意志がある限り、多少曖昧な声でも気持ちは十分に伝わる。無邪気な笑顔で「曖昧me」を歌う彼女たちが、とても愛おしい。フロア中から無数の黄色い光が捧げられる光景が、眩しい景色として瞼に焼きついた。

大原莉奈と過ごした日々の思い出をメンバー一人一人が振り返る微笑ましいMCに続いて歌ったのが、「楕円形メリーゴーラウンド」。メンバーらがメリーゴーラウンドのようにくるくると大きく回す腕の動きに合わせ、フロア中でも黄色いペンライトの光が螺旋を描き出す。彼女たちは「進め!進め!」と力強く歌声を響かせ、これからも選んだ道を閉ざすことなく突き進む意志を、舞台の上を全力で弾けながら宣言していた。彼女たちの進むメリーゴーラウンドは同じところを回ることなく、少しずつ上へと上がり続けている。遠回りしながら着実に夢を食べてゆく彼女たちに、その姿はとても似合う。

大原莉奈と白河陽奈が顔を突き合わせ、タイトルをコール。飛び出したのが「凸凹フレンズ」。冒頭でHOT DOG CATの結成時のメンバーである大原莉奈と白河陽奈が一緒に「凸凹フレンズ」と叫んだ姿が、とてもエモい。彼女たちのいろんな歩みを知っている人たちほど、この歌の冒頭で見せた姿も含め、この日のライブで見せる、メンバーどうしの関係性も示唆したいろんなパフォーマンスが、愛おしくて、エモぎて、言葉にならない興奮と感動を覚える。デコボコな壁を一緒に乗り越えてきた仲間たちだからこそ見せあえる無邪気な笑顔や仕種の数々には、素直にうらやましさを覚える。

HOT DOG CATの始まりを告げた「オフィーリア~君に会いたくて~」の登場だ。愛おしい思いを詰め込んだこの曲に触れるたび、胸がキュッと鳴る。「君が 君が 好きだ」と歌う姿を見ていたら、彼女らへ向けた愛おしい思いがあふれてきた。今でこそ全力パンキッシュな姿がHOT DOG CATのトレードマークになっているが、じつは正当派なスタイルを持ったグループであることを再確認。白河陽奈と鈴本りんが、今にも壊れそうな歌声で落ちサビに込めた思いを告げる姿が気持ちを崩壊させた。彼女たちの真っ直ぐに思いを伝える姿を見ながら心の蛇口が緩んでしまうとは…。それが、歌の持つパワーや魅力ということか…。

巨大なスクリーンに映し出されたのは、BABY TO KISS時代から始まり、デビュー時期や、シングル曲に合わせてなど、今へ至るまでの歴代衣装を身につけた大原莉奈の映像。それぞれの衣装姿に、自分のいろんな思い出を重ねながら見ていた人たちも多かったに違いない。

メンバー全員のカラーもさりげなく取り入れた卒業公演用のドレス衣装に着替えた大原莉奈を迎え、ライブも終盤へ。「明日からまた新しい一歩を踏みだしましょう」(白河陽奈)の言葉を合図に歌ったのが、「青春18キック」。明日から新しいHOT DOG CATとして走り出す5人が、アイドルという道を卒業し新しい道へ歩みだす大原莉奈が、新しい自分たちへ生まれ変わる決意を示そうと「青春18キック」を力強く歌っていた。突き上げた右腕に思いを重ねあわせるようにフロア中から突き上がる黄色い光の腕。彼女たちは知っている。自分たちの心のペースで信じた道を走り続けることが、たとえ遠回りでも最高の近道になることを。その気持ちを改めて確かめながら、互いの明日へ向け、この曲を通してエールを送りあっていた。

HOT DOG CATの歩みの中には、舞台「純情アイスティー」という歴史も刻まれている。そんな思い出が「純情アイスティー」を歌うことで蘇る。彼女たちは、HOT DOG CATを応援してくれる大切な仲間たちへ向け、この曲を贈っていた。ちょっぴり素直になれないけど、でも、愛しさを覚えている気持ちを「純情アイスティー」に乗せて届けていた。真っ直ぐな気持ちを胸に「誰かを愛することって辛いんだね」と涙ぐむ(??)声で落ちサビを歌う大原莉奈の歌に、心がつかまれた。何も着飾らないすっぴんの心の声こそ一番心に突き刺さる。

いつものように いつもの場所で、これからもHOT DOG CATは歌い続ける。その舞台に、大原莉奈という存在がいたことは決して忘れない。思い出のフォルダを開けば、いつだって、いつものように いつものままの笑顔の大原莉奈がいることは、みんなわかっている。だからこそ6人で歌う「イツモノヨウニ」を、いつも以上に熱く、強く胸の印画紙(フォトチェキ)へ焼き付けたかった。無邪気な笑顔で「イツモノヨウニ」を歌う彼女たちは、本当に輝いている。この曲が似合う心のユニフォームを、間違いなく彼女たちは手にしている。また、いつものように いつもの場所で いつものきみと、この楽しさと幸せを交わしあおう。心のフォルダから黄色い輝きも引きだしながら‥。

「当たり前のことか当たり前じゃなくなった世界の中、大切なみんなと過ごせて本当に幸せです。自分で自分をほめることが得意じゃないから、せめてステージの上の自分だけはほめはられる自分になりたいと理想を追い求めて、4年半活動をしてきました。理想を追い求めすぎて、心が折れて立ち直れなくなったときもありました。そんなとき、わたしのことをみんながたくさんほめてくれたおかげで、今の大原莉奈がいます。この4年半みんなからもらったたくさんの愛のおかげで、わたしはわたしであることを受け入れて、新たない道を踏みだそうと思っています。わたしがこの世で一番大好きなステージに立てないのが悔しくて悲しいけど、アイドルという普通じゃ経験できない姿でいれたことはすごく幸せで誇りです。
 I-GETにいた4年半は、アイドル大原莉奈としても、一人の人間の大原莉奈としても、必要な経験だったと思ってます。みんなと出会い過ごせた時間、みんなと共にしてきた感情や経験のすべてが、わたしの人生の宝物であり、財産です。これから私がみんなとの思い出をふと思い出すのと同じように、みんながふとした時に思い出せる思い出を、出会ってくれた人一人一人と作れた4年半だったらいいなと思います。。本当に出会ってくれて、支えてくれてありがとうございました。I-GETのスタッフやメンバーのみんな、関係者の方々や家族、友達。そして、HOT DOG CATのメンバーには一番お世話になりました。4年半、わたしに居場所をくれてありとうございました。I-GETの、HOT DOG CATの大原莉奈でいられて、一緒に夢を追いかけられてすごく幸せでした」(大原莉奈)

大原莉奈と鈴本りんがハモりながら歌いだしたのが、「遠距離ハンバーグ」。たとえ明日から離ればなれになろうと、大原莉奈が舞台の上に忘れていった夢を、きっと5人は心の胸ポケットにお守り変わりにしまいながら、尽きぬ夢を追い求め、走り続けてゆくに違いない。そんなことを妄想してしまう楽しさを、6人は「遠距離ハンバーグ」を通して伝えてきた。それにしても、黒沢あかりの「まだ、生焼けだよ」のセリフは、いつ聞いてもチャーミングだ。

6人のHOT DOG CATが最後に届けたのが、「オリンピック・ハイテンション」。これまでの歩みの軌跡へ金メダルという祝福のエールを贈るように、6人はお祭り騒ぎしながら全力で歌っていた。ときめきが止まらない。メンバーと一緒に腕を突き上げ、一緒にこの熱狂をずっと分かち合っていたい。メンバーみんな笑顔だ。最後の最後まで、彼女たちは約束していたように笑顔で駆け続けた。それこそが、HOT DOG CATとして走り続けるためにメンバーが胸に刻んだエンブレムだもの。最後の最後まで涙を心にしまい込み、笑顔で駆け抜けた姿こそが、今のHOT DOG CAT。その気持ちが消えない限り、ときめきが止まることはない!!

最後の最後まで6人は笑顔だった。「みんなのことが大好き。4年半、すごく幸せな時間を過ごせました。本当にありがとう」の言葉を残して、大原莉奈は舞台の明かりをみずから消した…。
(余談だが、大原莉奈はブログにHOT DOG CATの歌詞を12曲乗せている。その全曲を、この日披露した)

最後にHOT DOG CATの最新情報をお伝えしたい。

●昨年2021年10月19日、新宿BLAZEにて開催されたワンマンライブ【夏の!!全力応援キャラバンツアー!! TOKYO FINAL 「全身全霊GIG」〜夢と希望をエールに込めて】のDVDが発売決定

●2022年4月13日(水)、新宿BLAZEにてワンマンライブが決定!!

●2022年6月7日(火)、CDリリース決定!!
それに伴い、リリースイベント。さらに、全国ツアーも開催!!

●3月下旬、「黒沢あかりアップデート(整形)」
(黒沢あかりの今の顔を見られるのは、残りわずかです。
※ダウンタイムのため、3月下旬のライブは休演となります。ご了承ください)

最後の情報が、とてもとても気になる!!!!!

PHOTO:本間裕介
TEXT:長澤智典

★インフォメーション★

●昨年2021年10月19日、新宿BLAZEにて開催されたワンマンライブ【夏の!!全力応援キャラバンツアー!! TOKYO FINAL 「全身全霊GIG」〜夢と希望をエールに込めて】のDVDが発売決定

●2022年4月13日(水)、新宿BLAZEにてワンマンライブが決定!!

●2022年6月7日(火)、CDリリース決定!!
それに伴い、リリースイベント。さらに、全国ツアーも開催!!

●3月下旬、「黒沢あかりアップデート(整形)」
(黒沢あかりの今の顔を見られるのは、残りわずかです。
※ダウンタイムのため、3月下旬のライブは休演となります。ご了承ください)

HOT DOG CAT Web
http://iget.get-crazy.jp/hot-dog-cat/
HOT DOG CAT twitter
https://twitter.com/HOTDOGCAT_info
I-GETチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCHgDtHm_I92FYC379jMAl1Q

大原莉奈 twitter
https://twitter.com/rinarun1028
白河陽奈 twitter
https://twitter.com/hina_shirakawa 黒沢あかり twitter https://twitter.com/_Akari_kurosawa 鈴本りん twitter https://twitter.com/Rin_Suzumoto 東條紬 twitter https://twitter.com/mugi___cha_
桐谷ひとみ twitter
https://twitter.com/kiritani_hitomi

セットリスト
「キラキラ☆ポジティブ」
「イロイロナイロ」
「炎上キャンプファイヤー」
「全力応援キャラバン」
「THIS IS 合宿」
「ワンダフルライフ」
「曖昧me」
「楕円形メリーゴーラウンド」
「凸凹フレンズ」
「オフィーリア~君に会いたくて~」
「青春18キック」
「純情アイスティー」
「イツモノヨウニ」
「遠距離ハンバーグ」
「オリンピック・ハイテンション」

×

ワールドコア株式会社

〒150‐0001 東京都渋谷区神宮前 2-33-8

原宿ビューパレー #1001

TEL:03-6447-1567 / FAX:03-6721-1854

WEB:https://worldcore.jp

©WORLDCORE. All Rights Reserved.