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映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.13】スミス、「ジャンル」についてかんがえた

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映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.13】スミス、「ジャンル」についてかんがえた
こんにちは。映像演出家スミスです。

長めの海外ロケから戻り、日本の冬を堪能している毎日です。昔から冬が好きでした。寒いと目が覚めやすいし、外と室内の区別がはっきりしている。夜も長いし、セミがいないぶん、静か。あまり好きな理由にはなってないですね。まあ、総合的に冬が好きです。

今年で演出家になって、18年。長いことは特に自慢にはならないが、なんとか続けてこられたことに喜びはある。とにかく「次」何か作って良いのだから。そんなこんなで、今まで関わってきた映像の分野はなかなか多岐にわたっている。同じ演出でも役割はかなり違っていて、なかなか飽きないものだ。

まず出発点は、ミュージックビデオ。入った業界が音楽映像業界という比較的異端(?)な世界だったが、演出家に与えられた自由度は高く、いろんなチャレンジが許される恵まれた環境があった。楽曲という商品に映像をつけていく作業は、とても楽しく、今なお、その魅力は尽きない。原案、構成、編集など、映像作りに大事な要素のほとんどを自分でこなす立場になるので、思い通り感は、とてもある。
そしてそこから派生して生まれてきた仕事が、LIVE映像収録。ゼロから作り出すミュージックビデオとは違って、舞台で起きていることをどう切り取るか。舞台演出の意図、アーティスト本来の姿、現場の空気感がどうすれば伝わるのかを思考錯誤するのが、演出家の仕事だ。同時に10台以上のカメラで収録するので、細かいところよりも大きなイメージを各カメラマンに伝えて世界を作っていく。

さらにそれに付随して舞台演出映像。コンサートで作り上げたい世界観を補強するために、オープニング映像を作ったり、演奏中の背景に流れる映像を作ったり。「生」なステージと「録画」された映像のミックスは難しく、でも成功するとより観客にステージを楽しんでもらえるので、やりがいがある。現場にいると、直接観客の反応も見ることができるので、緊張するし、興奮する。

純粋な広告、テレビCM。映像演出家は、クリエイティブディレクターやプランナーが考えたコンセプトや伝えるべきイメージを、現実に落とし込んでいく職人的な役割を担うことになる。「伝えたいこと」をビジュアル化して、最大にしていく作業だ。15秒という短い尺なので、隅から隅まで目を行き届かせてやることができる。たくさんのクリエイターが関わるので、ディスカッションも多く、とても刺激を受ける。
そして最近取り組み出した、ドラマ。脚本と演技と演出が、三位一体でどんなものを生み出せるか。互いに依存しすぎずに、美学を出してくる感じです。ちょっと他の映像という考え方と違う部分が大きいです。でもそこに、これまでの映像演出の美学を入れていけるんだと信じています。

さて、今回の質問です。

今映像関係の仕事をしている者です。現実で起こっていることを映像と言葉で人に伝えています。仕事は楽しいのですが、1番やってみたいことは頭の中にあるイメージを映像にすることです。今の仕事は楽しいので、「やりがいがあるのだからこのまま続よう」と思ったり、やりたいことをやってみたいと思ったりしています。どうしたらよいでしょうか。(匿名年齢性別不詳)

類推するに、現在はビデオニュース的なお仕事をされていて、一番やりたいことは「映画」的なことなんでしょうか。職種的には近しくて、ジャンル的には遠い感じですね。どんなジャンルでも、その仕事の必殺技というか、鋭い部分があると思うんですよね。それをまず手に入れるべきです。「それが手に入った」と思ったら、他のジャンルに切り込んでいってください。どこでも通用する技なので。「お前は何を言ってるんだ」とお思いなら、もうちょっと今のところで頑張るべきです。

人生、仕事、恋愛、くだらない質問まで、どんなことでも相談にのります。質問は、twitter:@smith0204へ、性別年齢ハンドルネームをそえて、お願いします。是非。

PROFILE

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スミス

武蔵野美術大学卒業後、竹内芸能企画にてミュージックビデオの第一人者である竹内鉄郎に師事。
2000年から演出家として活動し、映像に特化したアーティストを独自の表現で撮り続けてきた。
情熱的なパーティーチューンを得意としながらも、静謐で奇妙な作品も支持されており、動と静の作風を併せ持つ。
近年では、でんぱ組.incの夢眠ねむとの映像ユニット“スミネム”を結成し、活動の幅を広げている。 コレオグラファーとしても活動中。

Web:smith0204.com
Twitter:https://twitter.com/smith0204

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