映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.24】スミス、「カメラ」についてかんがえた

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こんにちは。映像演出家スミスです。

いよいよ本格的な夏到来ということで、灼熱の太陽の下での撮影をしています。画面からは湿気は感じられないので爽やかな画が撮れていて気分は良いのですが、現場スタッフの体力はどんどん夏に奪い取られてますね。そもそも暑さ対策って限界があります。脱ぐといってもそんなに着込んでいるわけでもなし、屋内はライトの熱でもう大変、外だってクーラーはないので、日陰で我慢です。そんな状況を少しでも和らげるために、今年は日傘を購入しました。歩くときには必ず日傘を差すと誓っていますが、正直まだ慣れていないです。難しいですね、新しい習慣をつくると。

映像を作ることは、アングルを切ることだ。カメラが映し出すものを重ねていくことで、感情や意味を演出していく。世の中には無限のアングルが存在するが、その中から自分の頭の中に思い描いている「想像」にもっとも近い「現実」を切り出す作業が、撮影だ。その行為でもっとも重要となるのが、カメラである。
カメラでアングルを作るということには大きく二つ、ポイントがある。
一つは、演出的構図。映るべきものがフレームに入っているかどうか、どういった感情を意図しているか、前のカットからの繋がりはどうか、次への展開への布石は打てているかどうかなど、論理に重点を置いたアングルへのアプローチがある。役者の顔をアップで撮るのか、全身入るサイズが必要なのか。映すべき小道具は、フレームに入っているかどうか。安心を意味しているのか、不安を意味しているのか。動きにあわせてカメラも移動させるのか、動きが全部入るフレームを作るのか。観ている人に伝えるべきことと、不要な要素を考えて、アングルを作っていく。さらに編集を予想して、人物の向きであったり、カメラワークだったりも決めていかなければならない。一見自然にみえるアングルの中にも沢山の意図が詰まっている。演出家として最も責任がある部分だと云っても過言ではない。
そして、アングルにはもう一つとても大事な要素、これはとても言語化しにくいが、要するに「ぐっとくる」かどうかだ。

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