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タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.10】× OSAWA17(I HATE SMOKE RECORDS / THE SENSATIONS)(後編)『シーンへの危機感から掴み取った「生活」と「音楽」を続けて行く意味』
情熱とアイディアを持って「生活」と「音楽」を両立させている人にフォーカスを当てる対談連載「生活と音楽」。
第10回目となる今回はインディーレーベルI HATE SMOKE RECORDSの主宰であり、パンクバンドTHE SENSATIONSのボーカルを務める、OSAWA17さんに話を聞いた。
前編では紆余曲折の中いよいよI HATE SMOKE RECORDSをスタートさせリリースを重ねていくところまで話を聞いた。
後編では大学卒業が迫った就職活動の話から、現在のバンド&レーベル活動に至るまでの話を聞く。
Interview & Text:タイラダイスケ(FREE THROW)Photo:石崎祥子
大学卒業で迎えた転機
タイラ:前半ではレーベル3作目のリリースまでのお話を聞きましたが、その時はまだ大学生の時ですか?
OSAWA17(以下OSAWA):そうっすね、大学4年の初めくらい。
タイラ:でも就職活動とかもしなきゃいけないっすよね?
OSAWA:そうなんです。就職活動もチョコチョコしてたんですけど、バンドで食っていきたいみたいな野望もあったんです。でもUNITED SKATESが大学4年に差しかかる頃に、これちょっと解散になるかもな、みたいな感じになり始めて(笑)、レーベルがすごい楽しかったんで、レーベルで音楽系に行くのもいいな、ってすごい揺れ動いていて。でもバンドもやりたいしなぁって。
タイラ:UNITED SKATESが解散したのは大学4年の頃?
OSAWA:大学卒業してちょっとくらいですね。それで結局就職活動もチョコチョコしつつ、まぁどこも引っかからなかったんで、レコード屋で働いてみたいなと思って、ディスクユニオンの下北沢店で働き出すんです。大学4年の夏休みくらいからユニオンで働き始めて、そのままの流れで大学卒業してからもユニオンで働いて。
タイラ:じゃあバンドもやりつつレーベルもやりながら、とりあえず大学終わって、パーマネントで働けるところを探さなきゃ、っていうところで。
OSAWA:そうですね。で、4作目リリースした時くらいに、先ほど話した大塚さんと会って。「制作部門でやってみればいいんじゃない?」みたいな。
タイラ:I HATE SMOKE RECORDSの活動をユニオンの仕事としてやるっていう事ですよね。じゃあ、それは
すごく願ったり叶ったりという感じでしたか?
OSAWA:そうですね。それが出来るんだったらいいな、みたいな。で、下北沢店から制作部門に異動になって、ユニオンの中でレーベルをやり始めるんです。
タイラ:22~23歳くらいから何歳までユニオンにいたんですか?
OSAWA:どのくらいいたのかな…6年くらいですね。28~29くらいまで
タイラ:ユニオンのレーベルの仕事は面白かったですか?
OSAWA:すごく楽しくて色々な経験させてもらったんですけど、やっぱ会社組織なんで。
タイラ:色々自由に出来ないというか?
OSAWA:すごく自由にやらせてもらっていたと思うんですけど、最終的には数字が付いてくる。やらなきゃいけない事はやらないと、みたいな事もあったんで。自分のレーベルも見つつ、他の業務もやったりとかして。でもユニオンで色々制作に関してすごく為になる事をやらせてもらったり、経験させていただいたりしましたね。九州から北海道までのタワーレコードとHMV全部回ってみたり。
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