Blog
タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.10】× OSAWA17(I HATE SMOKE RECORDS / THE SENSATIONS)(後編)『シーンへの危機感から掴み取った「生活」と「音楽」を続けて行く意味』
バンド、レーベル活動で感じ始めた「危機感」
タイラ:そういう意味でユニオンは良い環境だったわけですよね?お給料も安定してるだろうし。でもユニオンを結果大澤さんは辞めるわけなんですが、辞めようと思ったのは何でなんですか?
OSAWA:ユニオン辞めようと思ったのは、(入社から)5~6年経ったくらい…その時は、自分が認識している範囲でライブハウスに極端に人が少なくなった時期だと感じていて。配信が本格的に拡がっていって、いよいよCDがなくなるんじゃないか?と言われ始めた時期でもありました。現にCDの売り上げも下がってきているのも感じて。
タイラ:ちょっと袋小路感があった?
OSAWA:そうですね、僕が見ていたパンクシーンではそう感じていました。でもその時MARZとかMotion界隈(※1)は比較的盛り上がっていたような印象でした。
※2 新宿MARZ、新宿Motion。新宿歌舞伎町にあるライブハウス。
タイラ:まさに自分は当時MARZで店長でしたからね。
OSAWA:あー、そうですね! それで徐々に限界が来て「ちょっと厳しいな…。」みたいになって、まぁしんどいながらも続けて行くには続けて行くんすけど…まぁ会社なんで最終的には数字が重要じゃないですか。
タイラ:その状況だとそこを強く求められるとなかなか難しい。
OSAWA:そうですね。それならば自分1人でやってみようと。いろいろ準備し始めて、辞めようかなと。
タイラ:なるほど。今はレーベルの話でしたが、大澤さんはバンドマンでもある訳じゃないっすか?その袋小路の時期はバンド活動も大変でしたか?
OSAWA:しんどかったすね。SEVENTEEN AGAiNもずっとやってたっすけど…UNITED SKATESやめてTHE SENSATIONS立ち上げて…ライブは楽しかったですけど、必死でしたね(笑)。
<THE SENSATIONS – STAY YOUNG>
タイラ:レーベルの内容と、自分がやってるバンドのシーンっていうのは、だいぶ近い部分もあるわけじゃないですか。
OSAWA:全く一緒ですね。
タイラ:そういう状況の中でバンドをやめたいと思ったことはないんですか?
OSAWA:それはないですね。
タイラ:その時は、変な話、バンドで食いたいなとかいう思いはもう全然ない?
OSAWA:全くないですね。その時の考えは「音楽に携わって食えればいい」っていう。バンドをやることってレーベルを知ってもらえるきっかけにもなるし、レーベルをやってることっていうのはバンドを知ってもらえるきっかけにもなるんで。両方win-winな関係で。
タイラ:確かに。別に「レーベルを頑張るからバンドを辞める」とかいうのは意味がないっていうか。
OSAWA:そうですね。バンドが動いてるってことは、知らないバンドとも出会える可能性があって。
タイラ:そこがまた、バンドとしてもそうだし、レーベルとしての出会いにもなると。
OSAWA:なので、辞めるとかマイナスなイメージは一切なかったっすね。
FEATURED
- 音楽家として高い評価を受け、書き手としても注目を集める寺尾紗穂。これまでの集大成となる待望のエッセイ集が発売。
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
- タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.10】× OSAWA17(I HATE SMOKE RECORDS / THE SENSATIONS)(後編)『シーンへの危機感から掴み取った「生活」と「音楽」を続けて行く意味』
- 衝撃的!!アイドル初体験のメンバーばかりのLOVE IZ DOLL、お披露目ライブで、4ヶ月後にZepp Tokyoでワンマン公演を発表!!マジで?!
- タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.10】× OSAWA17(I HATE SMOKE RECORDS / THE SENSATIONS)(前編)『「名前をつければ大丈夫だ」から始まったI HATE SMOKE RECORDSのレーベル活動』