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Nozomi Nobody【Origin Vol.5】× 韓国インディーを撮る写真家・工藤ちひろ [前編] バックステージで待ち伏せ、DIYレコードショップーー“たまたま”を引き寄せるエネルギーと行動力
バックステージで待ち伏せ「写真撮りたいです」
Nozomi:最近は日本の色んな方々も撮ってるじゃない。それはどういう繋がりだったの?
工藤:それは人にもよるんだけど、待ち伏せして「入れて欲しい」って頼んだりとか…
Nozomi:入れて欲しいって…??
工藤:有名な人になればなればなるほど写真ってそう簡単には撮れないじゃん。だから、バックステージの裏とかで待ち伏せして、「写真撮りたいです」って言って、
Nozomi:え、いきなり「撮らせて下さい」って言いに行ったの??
工藤:そうそう。たまたま韓国に(ライブに)来てたバンドとかだと、私のこと「あぁあの日本人の子」って覚えててくれたりとかして、それをきかっけに無理やり写真を撮りに行かせてもらったり…(笑)。
Nozomi:え、どういうことなの??全然意味がわかんない…。
工藤:え、だから例えば、けっこう日本のバンドが韓国に来るのよ、その時に私がのこのこ行って写真を勝手に撮って、勝手にTwitterとかに上げて、そうするとさ、
Nozomi:「あぁ韓国のときのあの写真の子」みたいなこと?
工藤:そう、それで覚えててくれた方が結構いて、日本で再会したら「(写真撮っても)いいよ」って言ってくれたりとか…。ちょっと変わった話なんだけどさ。引くでしょ(笑)。
Nozomi:いやぁ…やっぱりそういうところがすごいね。でも高校のときからそういう感じだった。そういうエネルギーはすごいあるよね。
工藤:やっぱりSNSってすごくて、韓国にいたときに撮った写真を(SNSに)上げてたら、LAUGHIN’NOSEのチャーミーさんがそれを見ていてくれて、たまたまライブ会場であった時に「君のインスタ見たことあるで」って、それで知り合ったんだよね。それからラフィンの写真を撮らせてもらったり、韓国のバンドとのコンピアルバムを手伝わせてもらったり、今はさらにそこから知り合った人の写真を撮らせてもらったりとか…あとは自分がついていったバンドの対バンがいたときに無理やり撮らせてもらったりとか、ミュージシャンの飲み会とか打ち上げに乱入して、マネージャーさんの連絡先聞いたりとか(笑)。
工藤:それで後日連絡して(ライブに)入れて頂いたりとか…
Nozomi:行動力…!!
工藤:っていうかもうウザいよね(笑)。
Nozomi:いやでもそれは素晴らしいよ。結局絶対そういうことだもんね、人との繋がりって。
工藤:でももちろん断られることもいっぱいあって、みんな優しいからもちろんそんなに嫌な感じではないんだけど…、だってちょっと変だし怖いじゃん。「何この人」って感じだからさ、マジで。
Nozomi:わかっててやるのがすごいわ。
工藤:だからそれもね、断られればもちろんやや落ち込みして、でも30分くらいしか集中力が続かないから30分くらい落ち込んだら「まぁいっか」みたいな。
Nozomi:忘れるんだ。
工藤:良い経験だったとか言ってポジティブになるね。あとは知り合いにちょっと紹介して頂いたりとかするけど。でもカメラマンて大体元々(決まった人が)ついてるじゃない。だからそこに入っていくのはなかなか難しいよね。
Nozomi:でもさ、色んな関わりが出来てきて、それがどんどん増えて来てるわけじゃない。
工藤:うん、それはあるなと思う。有難いことに。やっぱり私ちょっと変わってるよね(笑)。
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