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Nozomi Nobody【Origin Vol.6】× Kaz Skellington(Playatuner / umber session tribe)[前編] ユーザーの「人生を変える」決意と使命。日本一のヒップホップWEBマガジンが出来るまで【前後編】
LAでの幼少期、ヒップホップとの出会い
Nozomi:カズ君はアメリカ生まれなの?
Kaz:いや俺、水戸生まれなんですよ。
Nozomi:水戸なんだ。
Kaz:元々香港で生まれる予定だったんですけど、結局母方の家族がいる水戸で生まれて、それから父親が仕事してた香港に少しの間だけ住んでました。その後日本に帰ってきて、多分小1の終わりくらいにアメリカに引っ越した気がします。で、高校受験のために日本に帰国しました。
Nozomi:アメリカいた時はLAだっけ?
Kaz:オレンジ・カウンティってとこですね、LAから車で真下に30分くらいの。
Nozomi:あ、オレンジ・カウンティ。よく聞くね。
Kaz:めっちゃいい場所ですよ。治安が良い場所も多いし、ビーチも近いし。
Nozomi:その頃からヒップホップ好きだった?
Kaz:そうですね。ヒップホップを聴き始めたのが小4くらいかな。それまではロックしか聴いてなかったですね。小2か小3くらいの時に母親に「これ聴きなさい」ってDeep Purpleの『Machine Head』を渡されて、それを聴くようになって。
<Deep Purple – Smoke on the Water>
Nozomi:へ〜渋いね。
Kaz:だからThe BeatlesとかDeep Purpleとか昔の音楽ばかり聴いてたんですよ。でも段々友達とか、学校のイケてるやつらが何を聴いてるのかが気になりはじめて。そんなときに、みんなとターゲットっていう、おもちゃから服から食べ物まで売ってる、スーパーみたいなところに行ったんですよ。そこのCDが売ってるセクションでは小っちゃいスピーカーで視聴できるようになってて、
Nozomi:うんうん。
Kaz:そこでみんなで音楽を聴いて一緒に歌ってたんですよ。でも俺はその曲知らなくて。「あ、これ流行ってるんだ」と思って、後日一人で買いに行ったんです。それが70年代〜80年代のファンクのコンピレーションだったんですけど、「あ、これが今イケてるんだ」と思いましたね。それから似たようなのを探すとき、まだその時ってネットなかったし、テレビで聴けるっていうのも知らなかったんで、お小遣いで毎月一枚似たような感じのジャケットの新作CDを買いまくる方法でディグってました(笑)。
スケボーとメタル
Nozomi:それで中3の途中で日本に帰って、そこからはどんな生活?
Kaz:日本に帰ってからは横浜に住んでて、慶應SFCの高等部ってとこ通ってました。
Nozomi:高校ではずっと音楽やってた?
Kaz:むしろ音楽をガチでやり始めたのが高校からなんですよ。
Nozomi:そうなんだ。
Kaz:元々ずっとプロスケーターになりたいって思ってたんですよ。アメリカでスケボーにハマって、そのおかげで今までつるまなかったような奴らとめっちゃ出会うことができたんですよ。だから日本帰ってきたときも最初は「プロスケーターになりたい」ってずっと思ってたんですけど、日本にマジで友達いないので辞めてしまいました。国の中に1人も友達いなかったんで(笑)。
Nozomi:あはは。まぁそうだよね。
Kaz:あと日本ってめっちゃ路面悪いし、スケートする環境があまりないんで。
Nozomi:あぁそっか。
Kaz:その時はまだあまりパークもなかったんで、「じゃあ家で出来るギターをやろう」と思って、それからメタルにすげーハマったんですよね。
Nozomi:何でメタルなの?(笑)
Kaz:多分すごく鬱憤みたいの溜まってたんですよね。毎日もやもやしてて。
Nozomi:日本に帰ってきて?
Kaz:日本に帰ってきてから、ずっとイライラしてて、説明出来ない憤りみたいながあったんですけど、Slipknot聴いたときに「これだ!」と思って(笑)。
<Slipknot – People=Shit [OFFICIAL VIDEO]>
Nozomi:それはいわゆる思春期のイライラ?それとも日本に帰ってきたストレス?
Kaz:混ざってると思います。そもそも何で帰ってこなきゃいけなかったんだろう、帰って来たくなかった、っていうのがあったんすよね。そのイライラと思春期のイライラと、あと受験しなきゃいけないとか、友達もいないしみたいな。
Nozomi:まぁそうだよね。
Kaz:それでめっちゃメタルにハマって(笑)。
Nozomi:あはは
Kaz:だから俺ギター弾くときだけメタラーになるんですよ、急に(笑)。
Nozomi:そういう人いるね、たまに(笑)。
Kaz:最初の1~2年、高2くらいまではメタルバンドっていうかむしろビジュアル系のバンドやってたんですよね、これ黒歴史なんすけど(笑)。
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