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Nozomi Nobody【Origin Vol.6】× Kaz Skellington(Playatuner / umber session tribe)[前編] ユーザーの「人生を変える」決意と使命。日本一のヒップホップWEBマガジンが出来るまで【前後編】

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Nozomi Nobody【Origin Vol.6】×  Kaz Skellington(Playatuner / umber session tribe)[前編] ユーザーの「人生を変える」決意と使命。日本一のヒップホップWEBマガジンが出来るまで【前後編】

左からKaz Skellington、Nozomi Nobody

後編へ

私が初めてカズ君(Kaz Skellington)に会ったのは、2年前。友達の企画ライブにカズ君がMCを務めるバンド・umber session tribe(以下アンバー)が出ていた時だった。アンバーはその前の年にFUJI ROCK FESTIVAL ROOKIE A GO-GOに出演して話題になっていたので、名前はよく聞いていた。ライブはグルーヴィーでキレキレでめちゃくちゃカッコ良くて、特にKaz君のMCとしての存在感にはぐっと目を引かれた。

カズ君はMCだけでなく、起業家としてのもう一つの顔も持っている。現在はSteezy株式会社の代表としてウェブメディアの運営/コンサルなどをしながら、Playatunerというヒップホップのウェブマガジンを運営している。カズ君がたった一人で試行錯誤の中スタートしたそのサイトは、開設からわずか3ヶ月で日本一のヒップホップ・ウェブマガジンになったそう。これには本当に感心してしまうけれど、同時に納得もする。Playatunerはシンプルに、読み物としてとても面白いからだ。

私は普段ヒップホップをほとんど聴かないので全く知らないアーティストについて書かれた記事も多いけれど、それでも次から次へと読んでしまう。それは本文中にも触れられている通り、Playatunerの記事がヒップホップという音楽の枠を超えてそこに込められた“想い”に着目して綴られているからで、誰にでも共通しうるものに焦点が当たっているからだ。Playatunerを読んでいると「あぁ私も頑張らなきゃ」と、すごく単純だけどそういう気持ちになる。カズ君との数時間にわたるロングインタビューを終えた後にも、全く同じ気持ちになった。そしてそれこそがきっと、カズ君のいう“ヒップホップ”なのだなと、いま思う。

Interview & Text : Nozomi Nobody Photo:ともまつりか

 

umber session tribe

 

umber session tribe

photo by Takuya Nagata

<Kaz Skellington & SUKISHA – Game>

 

「会社の口座残高が1200円だった」音楽アプリからウェブメディアへ

Nozomi Nobody(以下Nozomi):忙しそうだね、色々。

Kaz Skellington(以下Kaz):忙しいというか、日中めっちゃ色々連絡来るんですよね、色んな案件の。

Nozomi:うん。

Kaz:そういうの対応してるとやらなきゃいけないこと全く終わんないって感じですね。

Nozomi:今はPlayatuner以外は何をやってるんですか?

Kaz:一応他社さんのメディアの運営のお手伝いとかしてて、コンテンツ作ったり、Twitterの運営したりとかですね。

Nozomi:あ、そうなんだ。じゃぁPlayatuner以外の案件も結構やってるんだね。

Kaz:そうですね。実は最近、黒字になりました。

Nozomi:おぉ~!!すごい!!

Kaz:やっと黒字になった感動と、でもこれをずっとやらなきゃいけないのかっていうヤバさも結構あって。

Nozomi:会社は一人でやってるの?

Kaz:そうです。社員は誰もいないんですよ(現在はアルバイトが複数人在籍)。今色々話している案件があって、それが取れれば結構安定して人雇えるくらいにはなるかもと思うんですけど。

Nozomi:今会社はじめてどれくらい?

Kaz:3年くらいなんですけど、会社は2015年の6月2日登記なんで。

Nozomi:お〜3周年。

Kaz:すごい、よくやった。

Nozomi:前に音楽のアプリをやってたじゃない?あれが最初なの?

Kaz:そうですね。Wassapi(ワサッピ ※1)っていうアプリやってて。

※1 カズ君が会社立ち上げ当初運営していた音楽SNS。聴いている音楽を友達にシェアすることができるiPhoneアプリ。

Nozomi:そうだよね、Wassapiのロゴの名刺頂いたのすごい覚えてる。

Kaz:結構周りのバンドマンとか使ってくれてたんですけど、「何か違うかも」と思ってやめて…やめてというか、そのとき会社が一番やばい時期で会社の口座残高が1,200円とかだったんで、サービス終了せざるを得なかった感じですね(笑)。

Nozomi:あはは。その頃の収入は主にアプリの収入?

Kaz:いやアプリの収入はなくて、その時はエンジニアの共同創業者がいたんですよ。その人と一緒に受託制作とかやってて。

Nozomi:へ~。

Kaz:俺も外国のSNSの運営とかコンテンツのディレクションとかやってて。でもそのSNSの代表が捕まったかなにかで契約なくなって。

Nozomi:おぉ…

Kaz:共同創業者も一年俺と一緒にやってみた結果、辞めることになって、でもその人の方が売り上げが大きかったんで、売り上げもなくなって。数ヶ月して口座残高が1200円になって、「あぁヤバイわこれ」ってなりましたね(笑)。

Nozomi:あはは。

Kaz:それで(アプリを)ちょっと一回閉じようと思って。あの時は多分一番やばかったっすね。

Nozomi:そっかそっか。で、それからPlayatunerをやったんですか?

Kaz:そうですね。それが2016年の夏の終わりくらい、9月くらいか。Wassapiを閉じてどうしようと思って、投資家を回ろうってなったんですよ。

Nozomi:うん。

Kaz:その時はPlayatunerとは全然違う事業考えてたんですけど、色々なベンチャーキャピタルとかを回って。プレゼン大会みたいなのにも出て、ひとつ投資して頂けるところがあって、決まって、みたいな感じですね。

Nozomi:へ〜なるほど。

Kaz:それで一応1年半くらいは活動できる資金をゲットして、でも急に「やっぱ俺メディアやりたいわ」って方向転換して(笑)。

Nozomi:おぉ(笑)。最初はPlayatunerじゃなくて何をやるつもりだったの?

Kaz:それもSNSなんですけど、そのWassapiっていうのが「音」しかなかったんですよ。自分の友達が何を聴いてるかわかるアプリで。でもそれだけじゃなくて、結局もっと深い部分まで踏み込んでいかないと音楽の購買には繋がらないなと思って。もっと人生を変えるような経験がないと。

Nozomi:うん。

Kaz:それで、Wassapiみたいに人と人を繋げて、音楽を聴いた後に、その人が発信した音楽の情報をもっとディグれるみたいな、そういうSNSを考えてたんですけど、それも何か違うなと思って。Wassapiをやってるうちに音楽リスナーと音楽業界の関係性の問題とかをめっちゃ感じるようになって、もうちょっと自分から情報発信というか、全体的な意識の底上げが出来るものを作らないといけないと思ったんですよ。人々が記事を読んで人生が変わるくらい、それくらい深いところまで踏み込んだものじゃないと。

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