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Nozomi Nobody【Origin Vol.6】× Kaz Skellington(Playatuner / umber session tribe)[後編] ヒップホップは「自分で居場所を作ること」
取材中、カズ君は何度も「居場所」という言葉を口にした。「ヒップホップに恩恵を感じてる」とも。ヒップホップからもらったものを一生懸命還そうとしているのだなと思った。音楽や音楽を取り巻く現状に真摯に向き合う姿。熱意と行動力。「不満があるなら自分が行動して変えればいい」そのまっすぐな言葉を受け取りながら、音楽を続ける中でいつの間にか諦めてきたことがあるのではないかということに気がついてはっとした。私の中の“ヒップホップ”がじわじわと熱を帯び、「お前はどうなんだ」と問われている気がした。
そういう意味で、わたしとってとても大きな意味のあるインタビューになった。読んでくれたあなたにとってもそうであることを願って。
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Interview & Text : Nozomi Nobody Photo:ともまつりか
<umber session tribe – Phenomena>
「ヒップホップっぽい部分を抽出して書いてる」
Nozomi:Playatunerとアンバー(umber session tribe)とソロワークと、バランス感覚的にはどうですか?
Kaz:時と場合によりますね。今はマジで仕事しかしてないですね。でもEPがもう少しで出来るんですよ。
Nozomi:アンバーの?
Kaz:アンバーじゃないんですよ。今SUKISHAさんていう31歳の最強ニートと一緒に作ってるんですけど(笑)。
Nozomi:最強ニート(笑)、じゃあそれはソロ的な。
Kaz:そうっすね。EPは本当はゴールデンウィークに全部録る予定だったんですけど、扁桃炎になっちゃって録れなくて、おとといそのPV撮影してきて。
Nozomi:あ、Twitterで見た。
<Kaz Skellington × SUKISHA – Game>
Kaz:なんで今はそれやらなきゃいけないんですけど、仕事がめっちゃ立て込んでるんで、特にKNOWERの来日(※2)とかもあって、俺も色々しなきゃいけない日もあったりとか、Tシャツ俺が物販云々カンヌンして…
※2 LA発のポップ・ユニット。今回の取材直後の来日ツアーに際し、カズ君が多方面でサポートしていた。
Nozomi:本当にすごいよね。
Kaz:完全に最高の友達だからやってるみたいな感じですね。まぁKNOWERに関しては付き合いがもともと友達から始まってるんで。
Nozomi:そうか、じゃあそういうパーソナルな繋がりもあって。
Kaz:そうっすね。彼らって結成して9年目とかなんですよ。それでやっとここまで来て。彼らの音楽って、自分たちがやりたいことを妥協してないし、誰にも寄せてない音楽なんですよ。彼らは「こういうのが売れるからこうしよう」とかっていうのは全く気にしてなくて、本当に変なサウンドやってるし。それで結成から9年経ってやっとここまできたっていうのが、勇気になるなっていうか。信じることをやり続けてればどうにかなるって俺のモチベーションの源泉です。
<Overtime (Live Band sesh) – KNOWER>
Nozomi:カズ君のそういう個人的な繋がりとか、今記事に書いてるヒップホップのものとかも含めて、もっといろんな人に知ってもらいたいなっていう気持ちもある?
Kaz:それはもちろんありますね。KNOWERに関しては全くヒップホップじゃないのに俺めっちゃ記事書いてますからね。
Nozomi:うん。
Kaz:でも活動の仕方は本当ヒップホップ精神あるんですよ。本当DIYだし、カムアップしていく感じからもすごい学べるし…ヒップホップって音楽だけじゃなくていろんな要素があって、助け合いとかそういうところもすごいヒップホップなんですよね。だから結局ヒップホップじゃないアーティストについて書いてても、その人のヒップホップっぽい部分を抽出して書いてるというか。それによって読んでる人達が勇気出たり、活動の糧になったり人生の糧になったりするのってすごくヒップホップ的なことだと思うんで。
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