Blog
タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.1】× 安孫子真哉(KiliKiliVilla)
「家族との生活」と「音楽の場所に戻る覚悟」(前編)
タイラ: やっぱりレーベルやってよかったなって単純に思いますか?
安孫子:思いますね。思います、ほんとに。出会えてるみんなにはもう本当に感謝してます。
タイラ:逆にレーベルやってなかったらどうなっていたかって想像ってできたりします?
安孫子:廃人でしょうか(笑)。それは言い過ぎましたけど、やってなかったらっていうのはもはや考えられなくて。もちろん家族と一緒に生活する為に頑張って仕事してたと思います(笑)。そうであって欲しいです(笑)。でももう音楽はやらないっていうか、関わらないっていう覚悟はしてましたね。ほんとに元々そういう覚悟だったんですよ。
タイラ:では、また音楽の場所に戻るぞっていうのはやっぱり結構決意が要ったんですか?
安孫子:要りました、要りました。やっぱりこういう活動はカロリー使いますし、元々は家族との人生を立て直す目的で群馬に引っ越したので。あと(音楽をやる上では)僕の個人的なストーリーもどうしてもついて回るじゃないですか。だから関わるバンドにも、「KiliKiliVilla」っていう一個のフィルターが入ることがマイナスになったりもするだろうとか。僕は地道に頑張ってきた彼らをリスペクトしてるので、それ自体が安易な売名行為的に捉えられやしないだろうかとか。なのでレーベルを始動した時には、極力僕は表に出ないようにしようと思ってたんですよ。単純に『元・銀杏ボーイズの安孫子がレーベルをはじめました!!』みたいに張り切って打ち出すのはクソださいじゃないですか。
タイラ:そういうのは嫌だったと。
安孫子:そうですね。みんなの素晴らしい音楽や頼もしさとか繊細さを侮辱するようなことはしたくなかった。でも割と早い段階で「ああKiliKiliVillaってそういうスタンスなんだ」っていうのをおぼろげながらも周りで見て下さってる人達が理解してくれたので、たまに僕も信頼できる人を通して発信していいのかなと思ったりして。もちろん僕が表に出ることがポジティブに働くこともあると思うので、そこは自分次第だなと今は覚悟を決めました。
タイラ:逆にSEVENTEEN AGAiN(※3)のヤブさんとかは銀杏ボーイズとかすごく憧れがあったバンドだと思うんですけど、でもそれとは関係なく安孫子さん一個人として付き合ってくれるというか。
※3:00年代中旬から活動するパンクバンド。KiliKiliVillaからCDをリリース。
<SEVENTEEN AGAiN – Scrap & Craps>
安孫子:アーティストとレーベル、そして何より良き友達関係でやってます。やっていることも(レーベルをはじめた当初とは)また違うことになってるというか。色々なものを吸収してまた独自のものになってて、もう最高ですね。ヤブ君とかの世代には一個の影響源みたいなものはあるかも知れないですけど、でもそれもヤブ君くらいの世代までですよ。CAR10(※4)とかNOT WONKなんかあまり僕のこと知らないような世代ですから。「このおっさん愉快だなー」みたいな感じだと思います(笑)。
※4:足利を拠点として活動する3ピースバンド。
<CAR10 – マチフェス>
▶タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.1】× 安孫子真哉(KiliKiliVilla)「家族との生活」と「音楽の場所に戻る覚悟」(後編)
RELEASE INFO
GEZAN『Absolutely Imagination』
2017/07/12 (WED) on sale
PRICE : ¥1,400 +tax
PRODUCT NUMBER : KKV-051VL
LABEL:KiliKiliVilla
FORMAT:7inch+Download Code
TRACK LIST:
- Side A. Absolutely Imagination
- Side B. Ambient Red
RELEASE INFO
SEVENTEEN AGAiN『スズキ』
2017/07/12 (WED) on sale
PRICE : ¥1,700 +tax
PRODUCT NUMBER : KKV-052
LABEL:KiliKiliVilla
TRACK LIST:
- Come & Through
- Dancing In The Trush
- Fuck Forever Too
- Scrap & Craps
- わずかな光
- 絶対君じゃ嫌なんだ
- パーティーは終わったんだ
- Shitty Lights
PROFILE
安孫子真哉 / あびこ しんや(KiliKiliVilla)
山形出身、1999年GOING STEADYのベーシストとしてデビュー。GOING STEADY在籍時よりSTIFFEEN RECORDSでレーベル活動を行う。2013年銀杏BOYZ脱退、2014年10月に自主レーベルKiliKiliVillaを立ち上げる。群馬在住のサラリーマンとしてパンクを基軸にインディー、ギター・ポップなど様々な現場に出没中。
WEB:http://kilikilivilla.com/
Twitter:https://twitter.com/KiliKiliVilla
Facebook:https://www.facebook.com/kilikilivilla
Instagram:https://www.instagram.com/kilikilivilla/
PROFILE
タイラダイスケ(FREE THROW)
DJ。
新進気鋭のバンドと創り上げるROCK DJ Partyの先駆け的な存在であるFREE THROWを主催。
DJ個人としても日本全国の小箱、大箱、野外フェスなど場所や環境を問わず、年間150本以上のペースで日本全国を飛び回る、日本で最も忙しいロックDJの一人。
レギュラーパーティー
毎月第二土曜日@新宿MARZ「FREE THROW」
毎月第四金曜日@渋谷OrganBar「Parade」
毎月第一&第三水曜日@赤羽Enab「Crab」
<Twitter> https://twitter.com/taira_daisuke
<FREE THROW> http://freethrowweb.com/
FEATURED
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
-
タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.1】× 安孫子真哉(KiliKiliVilla)
「家族との生活」と「音楽の場所に戻る覚悟」(前編) - タイラダイスケ (FREE THROW)【生活と音楽 Vol.9】× モリタナオヒコ (TENDOUJI) (前編)「何にもなかった生活に寄り添い続けた音楽」
- 平均年齢20.5歳。大阪寝屋川発スリーピースロックバンドthe paddlesが、初の全国流通盤となる『EVERGREEN』より「Alright」のMVを、そしてリリースに伴う全国ツアー日程も発表!
- 山崎まさよし、小沢健二などで知られるベーシスト・中村きたろー、プロアマ問わず楽曲のベース演奏を依頼出来る「WEB BASS FACTORY」をスタート