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タイラダイスケ (FREE THROW)【生活と音楽 Vol.8】× nico (Sawagi / まぼねん) (後編)「夢を与えるための生活と存在意義としての音楽」

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タイラダイスケ (FREE THROW)【生活と音楽 Vol.8】× nico (Sawagi / まぼねん) (後編)「夢を与えるための生活と存在意義としての音楽」

左からタイラダイスケ(FREE THROW)、nico(Sawagi)

情熱とアイディアを持って「生活」と「音楽」を両立させている人にフォーカスを当てて話を聞いていく対談連載「生活と音楽」。
都内を中心に活動するインストバンド「Sawagi」のドラマーnicoくんにお話を聞いた。
前編では、彼の順風満帆とは言い難い音楽人生の話から、バンドで上京をした決断の裏側、そして自分のお店である「まぼねん」を開店するまでの話を、そして後半では実際に「まぼねん」の営業を続ける中で、彼に起こった変化についての話を聞いた。

Interview & Text:タイラダイスケ(FREE THROW)Photo:おみそ


「仕事をバンドに還元する」

タイラダイスケ(以下タイラ):まぼねんを営業していて、Sawagiにも好影響とかはきっとあるよね?

nico:俺、「他の仕事をしながらバンドをやってる人」の中で、「仕事をバンドに還元する」っていうの多分一番出来てると思うんすよねぇ。この店のお客さん、めちゃくちゃバンドマン多いんすよ。で、この店始めてなかったら知り合ってなかったバンドマンとか音楽業界の人とかすごく多いですし。Sawagiの他のメンバーは結構いろんなバンドでサポートやってるんですけど、「Sawagiってあのドラムの人が居酒屋やってるバンドやんね?」とか言われるくらいらしいんですよ。僕ら今回新しい音源作ったんですけど、今まではサンプルCDをレーベルにもらってもたまに会うバンドマンに渡すぐらいだったんすけど、今は店に置いてたらもう毎日ぶわーって撒いても足りないぐらいの感じになってるんで。これもう僕25歳ぐらいでバンドやりながらこの店出来てたらたぶん売れてたんちゃうかなと思ってます(笑)。

タイラ:それは実店舗として、いろんな人が集まる場所があるからこそだよね。じゃあ見える価値も見えない価値も含め、バンドとして活動してくってことに関しては今が一番良い環境が出来てるっていう感じなのかな。

nico:いい環境ですね。

タイラ:それこそ、まぼねんの一周年のリキッドルームのイベント(※1)もなんか結構対バンがまぁ意外っちゃ意外というか。それは多分このお店で広がったものが大きかったりする?

※1 まぼねんのOPEN1周年を記念したイベント「まぼねんいっしゅうねん」。2018年5月20日に恵比寿リキッドルームにて開催された。

nico:ほんとにそうっすね。吉田一郎君(※2)とかここに来てから知り合ってますからねぇ。飲みに来てて、しゃべってたら意気投合して、「出させてよ!」って言われたから出て貰うっていう(笑)。一郎くんとか僕多分ライブ会場で知り合ってたら喋りかけもしないですし。

※2 ベーシスト。元ZAZEN BOYSメンバー。「吉田一郎不可触世界」名義で活動中。

<吉田一郎不可触世界/暗渠>

タイラ:見た目いかついしね(笑)。

nico:怖いし、もうまず先輩やと思ってたし(笑)。

タイラ:一郎くんは同い年?

nico:僕の一個下ですね。もう見た目も歳いきすぎですしね(笑)。でもまぁこういうとこで知り合ってたら、基本的にお客さんは飲んでるし、僕も飲んでる時が多いんで、仲良くなるスピードも早いし。まぁなんか良くも悪くもですけど、もうまぼねんの人として紹介されることのほうが多いっすね。「Sawagiっていうバンドもやってて下北のまぼねんっていうところのオーナーさんです」みたいな紹介をされたら、あっち側は「あぁまぼねんの」って、そっちに引っかかるっていう。Sawagiってめっちゃ有名なバンドじゃないですけど、僕がバンド辞めてないから別にそれでも良いと思えるのかもしれないですけど。

タイラ:それって複雑な想いとかないんですか?

nico:全然ないですね。そもそも店始めるっていうことがこんなにバンドマンとかとの繋がりを生むっていう風にも思ってなかったし、Sawagiっていうものを利用してこの店が上手いこといくとも思ってなかったんでそこはある程度元々切り離していたのかもしれないっすね。

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