Blog
タイラ:中学の時はみんなサッカーやってたの?
モリタ:みんなサッカーやってました。でもあいつらは超不真面目でしたけど、俺はバリバリやってました。将来サッカー選手で行こうかと思ってたくらいでしたね
タイラ:まぁでもみんな友達ではあったんだもんね。
モリタ:友達っすねぇ。高校・大学はみんなバラバラでしたけど、ずっと遊んでましたね。でもバンドは1回もやんなかったですね。
タイラ:それはナオくんがサッカーひと筋だったからかな?
モリタ:うーん…。でも高校に行くときに、「サッカーやってるより頭良い方がモテる!」みたいな自分の中での変化期があって(笑)。で、「みんな良い高校入ろうぜ!」みたいな感じになったんですよ。
タイラ:それもTENDOUJIのみんなで「勉強しようぜ!」みたいな感じになったの?
モリタ:そうっすね。ケンジとヨッシーはメチャクチャ頭良くて。俺はすげーアホだったんですけど。で、ケンジは「俺都内のここの学校行くわー」って。それはまぁKJ(※3)が行ってた高校なんすけど(笑)。
※3 Dragon Ashのボーカル降谷建志の通称。
タイラ:青山学院?
モリタ:そうです。であいつ青山学院行って。
タイラ:完全にその時もDragon Ashにやられてるじゃん(笑)。
モリタ:そうそう。で、俺はさすがに青山学院行けなかったんですけど、モテたいから、校則が自由で女の子が可愛い高校を調べて。
タイラ:女の子が可愛い高校なんて調べられるの?
モリタ:それが奇跡的に調べたら、載ってた高校が明治学院って学校だったんすよ。で、明治学院行って、ヨッシーはまた違う高校行ったんですけど、俺とケンジはふたりで都内通ってて、サボるのもずっと一緒みたいな。もう毎日遊んでたんじゃないですかね。いつもカラオケ行ってましたね。
タイラ:その時も音楽は普通に好きだった?
モリタ:もうメチャクチャ好きでしたね。でもケンジはJ-POP好きで、俺はパンクとか好きになり始めてて、高2くらいから全く趣味合わなくなったんですよね。俺はSONIC YOUTH(※4)とかにハマり出しちゃって。
※4 1981年に結成されたニューヨーク出身のオルタナティブロックバンド。
<Sonic Youth/100%>
タイラ:じゃあその時期にまた音楽的な視野が広がっていったんだね。
モリタ:そうっすね。
「自分が一番のGOING STEADYの理解者」だと思っていた中学・高校時代
モリタ:まぁでも一番そういう意味で影響を受けたのはぶっちゃけGOING STEADY(※5)っすよ。中3でめっちゃ流行ってて。その辺りのメロコアとかひと通りみんなに勧められて聴くじゃないっすか。でもどれも結構ダサくて…唯一GIONG STEADYだけ「あ、いいなー」と思って。
※5 日本の4人組インディーパンクバンド。2003年に解散。解散後はボーカル峯田和伸を中心に銀杏BOYZを結成。
タイラ:いわゆる“青春パンクブーム”みたいな時期だったかなぁ?
モリタ:そうっすね。他の青春パンクは全くピンと来なかったすけど。で、GOING STEADYのライブを観ちゃったんですよ。もう衝撃過ぎて。「なんじゃこれ!」みたいな。
タイラ:GOING STEADYで思い入れのある曲とかある?
モリタ:思い入れ…全部ありますね。だけど、『若者たち』って曲が出た時は、もうやべぇと思いましたね。中3~高1くらいの時に俺すごいライブ行ってたんすけど、部活やってたんで、LOFTとか20000ボルトにサッカーボール持ってそのまま行くみたいな。銀杏BOYZも聴いてたっすねぇ。
タイラ:中3とかであれ見たらちょっと衝撃的だよね。やっぱすごくこう…いけないものを見てる感じっていうかさ。
モリタ:ほんとにそうっすよ。もう人生変わりましたもん。
<GOING STEADY/若者たち>
タイラ:メロディックパンクみたいなものが、どんどんスポーティーになって行ったイメージがあって。短パンで大きいサイズのTシャツ、首にはタオル巻いてダイブする、みたいな。でももうちょっとGOING STEADYとか銀杏BOYZのライブはピリッとしてるというか、殺伐としてる雰囲気みたいなのがあるというか。
モリタ:してましたね。自分が一番のGOING STEADYの理解者だと勘違いしてましたもん(笑)。
タイラ:でもそれはきっと好きだったみんなが思ってるよね。みんな「自分なりのGOING STEADY観」みたいなものを持っていてね。
モリタ:でも、結局自分が今バンドやっていて、いいなと思うバンドは、紐解いていくと、ルーツに銀杏BOYZがいるバンド意外と多いっすよね。
タイラ:そうなんだ。やっぱみんな世代って感じなんだね。じゃあ中学生の終わりくらいでGOING STEADYと出会って、そこから音楽に更にずっぽりって感じ?GOING STEADYのメンバーも本当に音楽に詳しかったもんね。
モリタ:詳しいですねぇ。それで俺はもう完全に音楽オタクになりましたね。GOING STEADYのメンバーが聞いているバンド名とかメモして、レコ屋でひたすらアナログとかCDとか買って。高校とか大学の時にはCD買い過ぎて音楽ばっかり聴いてるから、結構引きこもりみたいになって。地元では「ナオはCD食ってる」って噂流れるくらい(笑)。
タイラ:どんな都市伝説よ、それ(笑)。
モリタ:「あいつの夜メシはCDらしい」みたいな。タイラさんからしたらそんなかも知れませんけど、俺3,000枚くらいCD持ってたんすよ。
タイラ:おぉ、すごいね!
モリタ:地元の普通の人からしたらちょっと引いちゃうみたいな。レコ屋でDIGりまくって音楽に完全にドはまりした時期ですよね。
FEATURED
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
- タイラダイスケ (FREE THROW)【生活と音楽 Vol.9】× モリタナオヒコ (TENDOUJI) (前編)「何にもなかった生活に寄り添い続けた音楽」
- 山崎まさよし、小沢健二などで知られるベーシスト・中村きたろー、プロアマ問わず楽曲のベース演奏を依頼出来る「WEB BASS FACTORY」をスタート
-
タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.2】×武田信幸(LITE)
バンドマンとして、バンドを続ける「不安」と「喜び」に向き合う(前編) - デヴィ夫人、W 祝福!同居人、加藤万里奈の大学卒業&歌手デビュー報告‼