タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.14】× NOLOV(JABBA DA FOOTBALL CLUB)(前編)「生活」の中で自然と湧き上がっていった「音楽」への渇望

Share on facebook
Share on twitter
Share on google
Share on email
Share on facebook
Share
Share on twitter
Tweet
Share on google
Share
Share on email
Email

情熱とアイディアを持って「生活」と「音楽」を両立させている人にフォーカスを当てる対談連載『生活と音楽』。
第14回目となる今回はHIP HOPグループ「JABBA DA FOOTBALL CLUB」のNOLOVくんに話を聞いた。
ちょっと前に確かInstagramで、NOLOVくんが仕事をやめて、以前この対談でも取材させてもらったnicoくん(sawagi)のやっているまぼねんでたまに働いている、という投稿を見た。
NOLOVくんとは長い付き合いにはなってきたが、そういえばそんな踏み込んだ話は彼とはした事がないなと思い、今回の対談をお願いしたのだけれど、予想以上に彼の半生は波乱万丈で面白いものだった。
前編は今の彼のマインドが産まれるキッカケになった、彼の生い立ちと音楽遍歴について。

Interview & Text:タイラダイスケ(FREE THROW)Photo:石崎祥子


<JABBA DA FOOTBALL CLUB – i&i>

実家は山の一番上にあって、下りたらすぐ海がある、みたいな

タイラダイスケ(以下タイラ):今日はよろしくお願いします。じゃあまず今の年齢を教えてもらっていいですか?

NOLOV:26すね。(取材時)

タイラ:今26!?無茶苦茶若いんだね!

NOLOV:あ、マジすか?そんな感じっすか?俺けっこうちゃんと26になったなぁって感じするんすけど。

タイラ:なんか俺もっと…。

NOLOV:いってると思ってました?

タイラ:だってJABBAって結構長くない?

NOLOV:いや、まだ4年とかっす。

タイラ:じゃあ出会った頃って21、2の時だったってことかな?

NOLOV:そうですそうです。僕が大学卒業するくらいですかね。2月で27になりますけど。

タイラ:27の年ってことだね。俺の想像よりめっちゃ若かった。

NOLOV:マジっすか?俺やっぱ老けて見られんのかなぁ?

タイラ:いやいや、そんなことはないと思うけど(笑)。生まれはどこですか?

NOLOV:生まれは島根県なんすよ。島根県の浜田っていうところで。言ったら松江とか出雲が県の中でもイケてる地域で、浜田はまったく逆で、山口県寄りにある港と山しかない街で。

タイラ:田舎って感じ?

NOLOV:ゴリ田舎っすよ。エグイっす、ほんっとに。俺んち山のてっぺんですからね。これマジで(笑)。

タイラ:一番上に(笑)。

NOLOV:本当に山頂なんですよ。本当に実家は山の一番上にあって、下りたらすぐ海がある、みたいな。

タイラ:メチャクチャいい環境!まぁ、それを子供の時にどう思ったかわかんないけど。

NOLOV:今は最高っすね。ほんと自然あふれてる最高な地域に生まれたっすね。

タイラ:兄弟とかは?

NOLOV:兄貴がいます。超スポーツマンなんですけど、ほんっとにヤンチャばっかしてたような人なんで、兄貴に僕がいつもついて回ってた感じっす。

タイラ:なるほど。島根にいたのは…高校生まで?

NOLOV:18までです。で、大学で東京来てって感じっす。

「めっちゃ音楽って面白い」と気がついたグラミー賞

タイラ:じゃあNOLOVくんの音楽遍歴みたいな話も聞いていきたいんですけど、でもその頃はインターネットとかもあったかな?

NOLOV:いや、微妙じゃないですか?まずケータイも今みたいに便利じゃないじゃないっすか。ガラケーだし。で、パソコンも家族共用だから恥ずかしいし。だから最初はもちろん兄貴の影響があって、m-flo、RIP SLYME、KICK THE CAN CREWとかあの辺のやつを全部MDに兄貴が入れてて。

タイラ:それが何歳くらいの時?

NOLOV:それが僕が小学校の時っすね。

タイラ:じゃあお兄ちゃんの影響だから、意識して聴いてたわけじゃないにせよ、結構もう今JABBAでやっている音楽に近いものをいきなりルーツとして聴いてるんだね。

NOLOV:でも当時は普通に聴いて「かっこいいじゃん」くらいにしか別に思ってなくて。夢中にはなってないというか。でも、ちょうどGreen Dayの『American Idiot』が発売した年が中1か小6なんすよ。

タイラ:そうだね、あれ俺23、4だったから、15年前くらい。

NOLOV:その時のグラミー賞にGreen Dayがノミネートされてたんですよ。他にMaroon 5の『Songs About Jane』も。ちょうどその時に衛星放送がうちに入ってきて。

<Green Day – American Idiot>

<Maroon 5 – This Love>

タイラ:衛星放送っていう言葉いいね(笑)。

NOLOV:そうそうそう、衛星放送が入ってきて(笑)、それでグラミー賞を兄貴とずっと観てたら、「This Love」と「American Idiot」の2曲がメチャクチャかっこいいと思って、2人でその2組のCD買いに行って、そっから「めっちゃ音楽って面白い」ってなったっす。「Green Dayかっこよすぎて。ヤバー!」みたいな。そこからポップパンクをめっちゃ聴くようになったんですけど、平行してKICKとかRIPも聴いてて。1回中学校の時に、めちゃくちゃヒップホップが流行るんですよ。SOUL’d OUTとかですね。

タイラ:SOUL’d OUTか~!

NOLOV:だからもう、給食の時にSOUL’d OUTが流れるんですよね。

タイラ:校内放送で(笑)。

NOLOV:ヤンチャな先輩とかがSOUL’d OUT流して、僕らORANGE RANGEとか流すみたいな。ギドラ(KGDR)も流されてましたね。その感じはすごい楽しかったっすけどね。そういえば、学校で弁論大会ってあったんすよ。クラスで1人ずつ代表が出てきて、その人が全校生徒の前で自分の弁論をする、みたいな。で、むっちゃヤンキーの先輩がなぜかノミネートされてて、3年2組、寺尾って呼ばれたときに…「寺尾さんが弁論大会出んの?」っつって。

タイラ:「ヤンキーのあの先輩が!?」って(笑)。

NOLOV:タイトルが『俺のラップを聴いてくれ』っていうタイトルで。「えっ?ラップすんの?」ってその先輩かっこ良かったからもうワクワクしちゃって。で、どうすんだろ?と思ったら、その人が「僕がヒップホップに出会ったきっかけは、KICK THE CAN CREWです」って話し始めて。「ヒップホップってこういう格好良さがあるんです」って話したあとに、「じゃあ最後に聴いて下さい、キングギドラの「公開処刑」」っつって(笑)。 「公開処刑」ってKICKとかRIPをディスってる曲だから、「えええー!」と思って。KICKでヒップホップ好きになったって言ってたのに結局ギドラの「公開処刑」をやるっていうヒップホップギャグ(笑)。

タイラ:確かに(笑)。

NOLOV:どっちなのこの人!?ってなったって話を、ヒップホップ界隈では必ずします(笑)。

タイラ:(笑)。でもさ、それってアカペラでやったってこと?

NOLOV:アカペラで(笑)。1回トラック流すんですよ。流すけど、音が悪すぎて止めてアカペラでやってました。

タイラ:それ、なんか想像したら寺尾さんが公開処刑されてるみたいな感じだよね(笑)。

NOLOV:そうそうそう。でも最高だったんすよそれ。かっこいー!っつって。

タイラ:いい話だねぇ。でもやっぱりヒップホップの良い所って俺そういう所だと思うな。アマチュアイズムっていうか、それこそアカペラでも出来ちゃうっていうかさ。

NOLOV:あれは忘れられないっすけどね。

音楽にのめりこみ、東京への羨望が募っていった中学・高校時代

NOLOV:ヒップホップ以外にも並行していっぱい聴いてました。高校になって、それこそいわゆるロキノン系をめっちゃ聴くようになって、その中でもチャットモンチーにびびって。チャットモンチーめちゃくちゃ良くないすか?いまだに聴くんすよ。

タイラ:むちゃくちゃ良いよね。

NOLOV:むちゃくちゃハマって、そっちをワーッて聴くようになって、ちょうど卒業するタイミングで、多分タイラさん達が一緒にやってたようなバンド…周りで言うとVeni Vidi ViciousとかThe MirrazとかQUATTROあたりをすごい聴き始めて。で、東京出るの楽しみだなーと思って。British Pavilion(※1)とか、ああいうのすごい楽しみにして東京に行ったんすよね。

※1 2002年にスタートした、英国発ロック最新モードを中心にプレイするロック・パーティー。
https://twitter.com/BritishPavilion?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

<The Mirraz – シスター>

タイラ:島根の中学・高校時代にも、音楽の趣味が合う友達とか結構いたんだ?

NOLOV:CDをめっちゃみんなに貸しました。「めっちゃかっこいいぜー!」つって。SNOOZER(※2)を読んでたんですよ、ずっと。雑誌読んで、面白い音楽見つけて、CD買ってきて貸すとかやってましたね。SNOOZERめっちゃ面白かったんですよね。喧嘩するから。

※2 田中宗一郎を編集長として1997年4月から2011年6月まで「リトルモア」によって発行されていた音楽雑誌。

タイラ:レビューとか悪口書くからね(笑)。

NOLOV:そうそうそう(笑)。それがメチャクチャ面白くて、最初は興味ないアーティストでも、読んだら気になっちゃうというか。「こんなに悪口書かれるなんて、こいつどんな曲作ってんだろう?」みたいな。高校時代はSNOOZERの影響大きいかもしれないですね。

タイラ:その話の流れを考えると、小学校の高学年くらいがGreen Dayとか?

NOLOV:そう、そっからバンドめっちゃ聴いてました。高校終わるまでずっとバンドっすね。

タイラ:で、そのポップスの中でもヒップホップだったり、KICK THE CAN CREWとかああいうものを聴きながら、バンドも聴いて、で、高校の時はチャットモンチー。

NOLOV:チャットモンチー最強。すげぇなぁと思って。あ、でも銀杏BOYZとかGOING STEADYも超聴いてましたよ。青春パンクみたいな感じの超聴いてたっすね。あとBEAT CRUSADERSに鬼ハマって。お面作ってましたもん。

<チャットモンチー – 染まるよ>

タイラ:高校のときとかはバンドとかはやってたの?

NOLOV:やってないんですよ。もう普通に聴くだけ。ずっとサッカーしてたんで。漫画、音楽、映画とかは観て、みんなに広めて、みたいな。

タイラ:言い方語弊あるとアレだけど、サブカル男子的な感じ?

NOLOV:ゴリゴリですよ。

タイラ:「東京、スゴイ!」みたいな。

NOLOV:「もう、行きたい!」っていう。

タイラ:頭が妄想でワーッとデカくなっちゃうみたいな?じゃあ結構地元の中ではイケてた男の子だったんじゃない?

NOLOV:でも、そんなカルチャーでガチガチというよりは、本当に牧歌的な場所なんで、あんまりヒエラルキーはなく、面白い奴が勝ちみたいなところなんですよ。その意味では楽しかったです。自分もずっとふざける事しか考えてないし。ふざける、音楽、サッカー、みたいな。あと女の子っていう、すごいシンプルな。

×

株式会社イノベーションクリエイティブ

〒150‐0001 東京都渋谷区神宮前 2-33-8原宿ビューパレー #1001

TEL:03-6721-1853 / FAX:03-6721-1854

WEB:http://www.innovation-tokyo.com/

©2017 INNOVATION CREATIVE INC, All Rights Reserved