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AKARA、レコ発公演の模様をレポート!!!
AKARAが、最新ミニアルバム『World of REVENGE』を6月4日(日)にリリース。同日に、上野音横丁でリリースイベント「『World of REVENGE』ミニアルバムリリースライブ」を開催。ゲストに、Pulse of Humanity/妄想レプリカント/愛沢絢夏/Free Aqua Butterfly が出演。当日のAKARAのライブの模様を、ここにお伝えしたい。
フロアには和装のMIKIKOコスをした人から、この日出演した人たちも始まるのを待ち構えるなど、開演前から場内にはAKARAへ期待を向ける熱い空気が生まれていた。
AKARAのライブは、どんな状況下へいようとも、逞しく生きていけよと伝えるように『孤高』からスタート。今のAKARAを、他の色とは交わらない孤高な存在へと導いた、感情のストッパーを一瞬でぶっ壊す高貴で激しい楽曲だ。冒頭からフロア中の人たちが、ヘドバンや身体を大きく折りたたむ姿を見せれば、高く拳を突き上げ、声を張り上げながら、舞台の上からあふれだす衝撃を、全身で、全力で抱きしめていた。熱狂する人たちの身体を折りたたむ姿を通してフロア中に生まれた、大きな波のような景色。その様を見ながら、ときに笑顔を浮かべ-、互いにアイコンタクトしながらも、メンバーたちは凛々しい姿でけしかける。荒々しい衝動と衝撃を抱いて爆走する演奏に気持ちが熱く掻きむしられる。奮い立つ感情をぶち撒けないと壊れそうだ。
立て続けにぶつけたのが、最新作にも収録した『Shut xxxx up !!』。早口でまくしたてるMIKIKO。彼女は、観客たちに向かって「声!!」と煽りながら、もっと理性を壊して暴れろよと煽り立てる。身体中をグサグサと超高速で貫き続ける音の衝撃に触れ、魂が燃え上がる。サビでは、観客たちが手にした真っ赤なタオルを振りまわし、メンバーらと気持ちを戦わせあう。舞台の最前線には見えない境界線があるという。でも、今、目の前に広がっていたのは、見えない境界線をぶち壊し、互いに思いをつかみとろうとするほどの熱情だ。ここはATフィールドを壊そうとするエヴァの世界か。それくらい、互いにこの場に生まれた熱情した音の嵐を全身で感じながら、ここで思いきり”生”を感じていた。
「LIVEと書いて生きてると読む」の言葉が最高だ。この日のAKARAは、息苦しい世の中だからこそ、自分を持ってしっかり生きろ。側には、何時だってAKARAがいるから、共にLIVEの場でALIVEし続けようと伝えてきた。
箏と篠笛の奏でる雅びな音色を幕開けに、楽曲は内なる熱い衝動を抱きながら駆けだした。たおやかな曲調も印象深い『迅雷風烈』でも、フロアからは多くの拳が突き上がれば、激しく身体を折りたたむ景色が広がってゆく。疾走する熱を軸に据えながらも、情緒で艶やかで浪漫、何より雅びな世界観を描きだす楽曲だ。その麗しい中に、この日は、間違いなく狂気が宿っていた。Tommyの艶やかな箏の音色が、今宵はしなるように尖った音を響かせ、気持ちを奮わせていた。互いが境界線を乗り越える勢いで、求めあう。狂気を孕んだ箏や篠笛の音色へ誘われるように、熱い衝撃と絶叫がこの空間を支配する。
続く『AKATSUKI-暁-』も、最新作に収録した楽曲だ。冒頭からMIKIKOの煽りを受け、フロア中の人たちが拳を高く突きあげて吠えだす。胸に抱いた熱情をたおやかで麗美な言葉に乗せ、AKARAはこの空間に浪漫と高揚の音色を響かせる。この日の観客たちは、情緒さえも熱情という言葉に変えながら、暁さえも真紅に染めあげる勢いでフロアの中で飛び跳ね、拳を振り上げ続けていた。TAKAも篠笛を振りまわし、観客たちを煽りだす。和装を抱いた音楽が、和楽器の数々が、ここまで魂を奮い立てる躍動した音に変貌するとは。美しくも情緒に満ちた楽曲が、この日はメラメラと燃え立つ衝撃を持って、フロア中の人たちの身体を焼き尽くしていた。
篠笛とドラムのリズムがシンクロ。駆けだした雅びな楽曲に合わせ、フロア中から絶叫が飛び交えば、激しく身体を揺さぶりたす。AKARAは最新作にも収録したインスト曲『夏疾風-2023ver.-』を奏で、この空間を灼熱の夏景色に染めあげる。TAKAとTommyの演奏は、どちらもたおやかで美しく気高いのに、この場から生まれ出るのは、心のたてがみを奮い立てるような、とても勇壮で高揚した演奏だ。魂が奮い立つ。なんなんだ、この奮い立つ衝撃は!!!
ライブは早くも後半戦へ。 この日は、MIKIKOいわく”56(ころ)セトリ”。次にぶつけたのも、観客たちのエナジーをすべて焼き尽くすに相応しい『Reload』だ。フロア中から全力で突き上がる拳・拳・拳。ラップとも絶叫とも取れぬTAKAの荒ぶる叫びを背景に、MIKIKOも感情の弦を次々と強く打ち鳴らすように声を張り上げていた。TAKAの絶叫もエナジーに、破壊的な音を舞台の上から次々と叩きつける。勇壮さの中にも華やかさや情緒感を持った楽曲だ。MIKIKOの歌声にも気高さを覚える。でもTAKAは、喉をつぶすほどの勢いでがなり続けていた。お立ち台の上に立ち、今にもフロアへ飛び込まんばかりの勢いで歌うMIKIKO。Tommyも力の限り頭を振りながら箏を奏で続ける。舞台の上から流れ出るのは、人としての理性という魂を奪い、荒くれた鬼へと変えてゆく音楽だ。
最後にぶつけたのが、最新作にも収録した『Hello, THE WORLD ENDS』だ。誰もが「Wow oh oh」と歌いながら手にしたタオルを振りまわし続ける。冒頭から魂を揺さぶり、高揚へと導く雅びな楽曲だ。曲が進むごとにエモさが増し続ければ、その音楽は、世界を飲み込むようなスケール大きな音楽へと膨らんでゆく。サビ歌では、高揚したエモい気持ちが渦を巻いてぐんぐん上昇。高ぶった感情が高見を目指したとき、こんなにも高貴で高揚した豪快で絢爛な世界が描きだされるとは…。ここには、AKARAらしい和装ロックの神髄が詰め込まれている。この世界に絶望したとき、きっとこの歌が救いになる。AKARAの音楽が側で寄り添い、”あなたらしい人”に戻してくれる。世界を唸らす東の国から生まれた音楽は、どんな人の魂だろうと強く揺さぶる熱狂と熱情を与えてゆく。最後にみんなで「Wow oh oh」と歌いながら飛び跳ねてゆく景色も最高だ。
熱情した声を受け、メンバーらはふたたび舞台へ。やはり最後は、この曲。そう。世界中の人たちの魂をブチ上げ、さまざまな国の輩(やから)たちを熱狂させた『BERSERKER』だ。猛々しい和な音色が、身体中の琴線を打ち鳴らす。高ぶる気持ちを、誰もが突きあげた拳や大きく揺らす身体、そして喉をつぶさんばかりの声に乗せ、舞台上のメンバーらにぶつけていた。TAKAのクラップに合わせ、観客たちも熱くクラップ。サではMIKIKOの大きく左右に振る手の動きに合わせ、フロア中の人たちも左右に大きく手を振りながら飛び跳ね、叫んでいた。荒々しく言葉の弾を撃ち放つMIKIKO。サビでは、場内中の人たちも歌い手となり荒ぶる声を上げ、MIKIKOと一緒に歌っていた。ここがライブハウスの中だろうとも、そこには、何千何万もの人たちが我を忘れて熱狂する景色が見えていた。それは幻かも知れない。でも、まもなくその景色は欧州で現実になる。まさに世界を揺さぶる東方から生まれた音楽の衝撃を、この日もAKARAはしっかりと示してくれた。
さぁ、次は海外だ。この熱をすべて携え、AKARAは欧州へと殴り込みをかけてゆく。この侍魂が、またも世界中の人たちを震撼させてゆくことを楽しみにしたい。
PHOTO:白玉
TEXT:長澤智典
【Hello, THE WORLD ENDS】AKARA / Lyric Video Full
★音源情報★
ミニアルバム『World of REVENGE』2,500円(税込)
最新曲「Hello, THE WORLD ENDS」の他、「AKATSUKI-暁-」「Shut xxxx up !!」「夏疾風-2023 ver.-」を収録。
現在ライブ物販にて絶賛発売中。
★LIVE情報★
【ディアブルボア6th anniversary】
2023年6月10日(土)
開場 18:10 / 開演 18:30
巣鴨獅子王
前売 3,500円 / 当日 4,000円
ご予約 https://akara.tokyo/ticket/
【吉祥寺SHUFFLE 16th Anniversary SPECIAL LIVE!!】
2023年6月21日(水)
開場 18:00(予定) / 開演 18:30(予定)
吉祥寺SHUFFLE
前売 3,000円 / 当日 3,500円 +1D
ご予約 https://tiget.net/events/249353
2023年6月30日〜欧州ツアースタート
SNS
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セットリスト
『孤高』
『Shut xxxx up !!』
『迅雷風烈』
『AKATSUKI-暁-』
『夏疾風-2023ver.-』
『Reload』
『Hello, THE WORLD ENDS』
-ENCORE-
『BERSERKER』
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