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AYARU(RED-i)の卒業公演に描きだした後悔のない生きざま!!!!!!

11月24日、新宿HEISTでRED-iのメンバーAYARUの卒業公演が行われた。不動と思われたCONAMI・RIN・AYARU・MIYU・KALOA・SIUの6人体制で走り続けてきただけに、AYARUの卒業がRED-iにとって大きな変化であり、転機の引き金にもなった。ここでは、AYARUの卒業公演であり、6人のRED-iとして最後になった公演の模様をお伝えしたい。

胸を騒がせるロックンロールのビート(SE)が軽快に流れだす。その音へ導かれるように、フロア中の人たちが力強くクラップを始めた。場内には、卒業をするAYARUのメンバーカラーと同じグリーンのペンライトの輝きがたくさん揺れている。やがて、メンバーたちがステージへ。そして…。
「たった一つだけ約束してね これからのこと」と思いを込めて歌いだすメンバーたち。やがて「覚悟をキメな」と力強く歌い上げるのを合図に、RED-iのライブは『Ready,Set,Riot!!』から始まった。メンバーも満員の観客たちも、最初から理性という言葉を消し去り、感情のストッパーを外して大騒ぎ状態だ。メンバーらは、手にしたタオルをぶんぶん振り回しながら、「ぶちあがれ回せ」と煽るように歌い続ける。テンションの高い6人に煽られた観客たちも、手にしたペンライトやタオル、手をぐるぐる回し、荒ぶる声を上げて全力で騒ぎ続ける。この日はAYARUの卒業公演、いつも以上に胸に熱く沸き立つ思いを抱きながら、6人は観客たちを煽り続けていた。場内中が高速で回転するペンライトの光やタオル、手の動きで染めあがった様が、最高に”ぶち上がった”景色に見えていた。
さらに感情のアクセルを踏み込むように、RED-iは『RUDEBOY BLUES』を通して、力強い言葉の数々を早口でぶつけだす。焼きつくエンジンや火花散らすマフラーの音以上に荒々しい声をぶつけあうメンバーと観客たち。歌詞に綴られた「アクセルLOWからTOP」のように、熱しきった感情を互いにぶつけあうバトルが、この場に生まれていた。「やるかやられるか」のような、熱情したスリリングな空気がたまらなく刺激的だ。
「あなたに愛を その手にバラを」と愛らしい声で歌いだした『アナタニ愛ヲ』でも、メンバーみんなが想いを一つに歌声を響かせていた。愛しくて大切な人に向けた『アナタニ愛ヲ』の歌詞が、この日は、卒業をするAYARUに向けて歌われていたと、きっと多くの人たちが感じていただろう。一人一人が言葉に思いを強く込め、「涙をぬぐえるように 僕が強くなるから」など、心を揺さぶる一つ一つの歌詞をみずからの気持ちを鼓舞しながら大切に歌っていた。途中、メンバーと観客たちによる熱いかけあいも誕生。後半、「僕は君が大好きだ」とAYARUが歌う言葉に、場内中から「俺もー」の声が上がれば、5人が「僕はAYARUが大好きだ」とAYARUを囲んで歌う場面も登場。愛を感じるそのやりとりに、胸が熱くならずにいれなかった。

豪快に攻めるロックンロールナンバーの『IT’S ROCK’N’ROLL SHOW』では、6人が隣どうしのメンバーらと両肩を組んで歌えば、フロアでも同じ景色が生まれていた。AYARUが歌うたびに場内中の声援が大きくなり、彼女に向けて無数の手が伸びていたところも、卒業公演らしい。とはいえ、いつとも変わらぬ、熱情した気持ちを胸に観客たちをガツガツ攻めてゆく姿勢がRED-iらしい。一人一人がエモい感情を奮わせて歌うたびに、観客たちの気持ちもバーストし続けていた。
荒々しくパワフルに、攻めた言葉の数々で殴るように迫ってきた『WAR CRY』では、メンバーと観客たちが心を一つに、拳を高く突き上げて「Oh!Oh!Oh!」とシンガロングしていた。間奏では、メンバーらと観客たちが、両隣の人たちと腰に手を添えてヘドバンを交わす景色も誕生。沸き立つエナジーを奮い立て、限界を超える勢いで燃え盛る感情をぶつけあう。だから、彼女たちと一緒に高く拳を突き上げてシンガロングし続けていたかった。
「これからはいつも一緒にはいられないけど、ずっと同じ空の下で輝き続けてね」とAYARUに送ったメンバーの言葉を受けて歌ったのが、『ライラックの空に…』。AYARUと共に歩み続けてきた4年4ヶ月の日々。どんな苦難や困難、苦境に立たされようと、6人は互いを支えあい、ずっと消えぬ夢を追いかけ続けてきた。彼女たちは、共に歩んできたここまでの日々を思い返しながら、言葉のひと言ひと言を胸に刻むように歌っていた。この曲が、この日は卒業するAYARUへ向けて心の声を送る手紙のようにも感じていた。終盤には、フロア中の人たちがグリーンのペンライトを手にシンガロングしてゆく。その声が胸に熱くこだまする。最後、AYARUとKALOAが抱き合いながら歌う場面も印象深く瞼に焼きついた。
「わたしが本当に大好きな曲です。この曲は、本当にRED-iとみんなの歌だなとすごく思ってる。これからの未来がキラキラ輝いて見えてきますように」
「僕は愛を歌う」と、6人が思いを一つにした歌声から始まったのが『バラッド』だ。どんな絶望の淵にいようとも、ずっと君(愛)や明日を信じている。一人一人が、この歌詞に込めた想いを卒業するAYARUへ向けて。AYARU自身は、未来の自分に向けて歌っていた。どんな状況下へ追い込まれようとも、けっして歩みを止めない。いや、経験という糧を力にしてゆくことで輝けると信じているからこそ、6人は『バラッド』に込めた思いを自分自身の心と、卒業をするAYARUの明日へ向けて歌っていた。その姿に向けて、フロア中から熱いエールが飛び交う。「君が見えてる世界のすべてが輝くようにずっとずっと」の声が、この場にいるみんな心も明日へ向かわせていた。
最後にRED-iは、この空間に過ぎ去った夏を呼び戻すように『Born to be Summer』を歌っていた。フロア中から飛び交う「お前が一番」の声、声、声。AYARUの卒業公演の最後に、躓いたって転んだってかまわない 一緒にでっかい花火を打ち上げようぜと、明るい未来をつかみ取ろうとする歌を持ってきたところに、ただ楽しいだけじゃない、深い思いを感じずに入られなかった。これからどんな未来が互いの前に待っていようとも、この眩しい輝きを胸に抱えて進み続ければ、けっして輝きを失うことはない。気づいたら、会場にいるみんなが大きく手を振り、互いに笑顔を分かちながら、この楽しさを強く胸に刻んでいた。

最後のMCで、AYARUが次のように言葉を述べてくれた。
「RED-iを4年4ヶ月続けてきた中、デビューしたときからわたしは、どこにいてもRED-iのAYARUだという気持ちでいました。友達と遊びに出かけても、頭ではずっとRED-iのことを考えているし、そういう人生がわたしはすっごく楽しくて、それがわたしの人生だと思っていたんだけど。ふっと、自分の夢を考えたときに、いっぱい悩んでいる自分がいました。RED-iのAYARUのことを考えることも大切だけど、自分の夢を第一に考えてもいいという決断に至ったのね。自分の人生だし、わたしはこの卒業を決めたことは何も後悔はしてないし、これから始まる5人のRED-iもすごく楽しみだなって思います。4年4ヶ月ずっと突っ走ってきたから、いっぱい嬉しかったことも、悔しかったこともめっちゃあったけど、全部、最後になるといい思い出になるんだなってすごく思います。わたしはこれからも5人のことを応援しているし、みんなの人生も一人一人あるから、その人生を大切にして、いっぱい楽しんでね、よろしく」
最後に、卒業するAYARUに向け、花束やファンたちからの寄せ書き、メンバーからの色紙をプレゼント。涙ではなく笑顔で終えたところもAYARUらしい。

「わたしはみんなと出会えて最高の人生だよ。本当にAYARUを見つけてくれてありがとう。わたしも人生がんばります」(AYARU)
PHOTO: 前田俊太郎
TEXT:長澤智典
『赤舞 -HINOKO-』リリックビデオ
https://youtu.be/qyi7bIrnle8
『赤舞 -HINOKO-』楽曲配信
https://linkco.re/2uyZ8yUn
RED-i 「バラッド」 Official Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=tVwF7b2pVMY
INFOTMATION
12月14日
CONAMI 生誕祭
at 渋谷Star lounge
▶︎ https://tiget.net/events/435906
『RED-i 東名阪ツアー2026 – diffusion -』
2026年1月31日(Sat)/OSAKA
▶︎ 北堀江 club vijon
2026年2月21日(Sat)/NAGOYA
▶︎HOLIDAY NEXT NAGOYA
2026年4月5日(Sun)/TOKYO
▶︎青山RizM
『RED-i 5th Anniversary oneman LIVE -go above ground-』
2026年7月10日(金)
▶︎ Zepp Shinjuku
セットリスト
SE
『Ready,Set,Riot!!』
『RUDEBOY BLUES』
『アナタニ愛ヲ』
『IT’S ROCK’N’ROLL SHOW』
『WAR CRY』
『ライラックの空に…』
-『バラッド』
『Born to be Summer』
SNS
HP: https://open-connect.tokyo/red-i/
X: https://x.com/RED_RED_RED_i
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