「ずっとずっと今が最強だよ」。CUBΣLICが、渋谷WOMB LIVEワンマン公演で胸を張って伝えた思い。

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2月25日(土)、SHIBUYA DESEOで行った「one-man live「Lolita」-40分耐久勝負-」と題した、40分間ノンストップで歌い踊るライブ。7月29日(土)には恵比寿CreAtoで、演劇を組み込んだ「CUBΣLIC one-man live「A.I」」公演を実施。そして今回CUBΣLICは、12月16日(土)に渋谷WOMB LIVEで「CUBΣLIC one-man live『BEST OF CUBΣLIC』」と題したワンマン公演を行った。

CUBΣLICは、事前にファン投票を実施。そこで選出した人気曲を、第10位からカウントダウンしてゆく形で披露。途中にアコースティックライブや楽曲をパートチェンジして歌うコーナーも挟みながら、ライブは進行していった。さらにこの日より、ファン投票トップ14曲と新曲の『Peach』を収録したベスト盤『PRIMAL』の販売もスタート。今回の公演が、2024年3月3日にCUBΣLICを卒業するメンバーの月嶋なるにとって、大箱でのワンマン公演としては最後になった。ここからは、当日の模様をお伝えしたい。

壮麗かつスペイシーなSEと映像を投影。銀河の世界から舞い降りるように3人が舞台へ姿を現した。ライブは、ファン投票第10位に選ばれた最新ナンバーの『スーパーフルフラット』からスタート。CUBΣLICらしいKawaii Future Pop Bassだ。舞台の上でトライアングルを描くように軽やかに歌い躍るメンバーたち。飛び跳ね、はしゃぐ3人と一緒に、フロアでも飛び跳ねる人たちがあちこちに登場。3人の呼びかけへ応じるように、観客たちの鳴らしたクラップ。ミラーボールの輝きを全身に受け、3人は感情のボリュームをドンドン上げだす。そのノリに合わせ、フロア中の人たちも飛び跳ね、熱い声を上げだした。3人のテンションの高い姿へ導かれるまま、一緒に熱狂へ向かって走り出そう!!!

第9位は、『Moon Light Girl』。背景のスクリーンに曲名が映し出されるたびにフロアから上がる歓声も、トップ10ライブらしい。巨大な月を背景に歌い躍った『Moon Light Girl』でも、彼女たちは”かわいい”魅力を振りまき、愛らしい表情をフロアにいる人たちへ見せながら、熱狂のダンスワールドへと甘く誘いかける。三位一体化した軽やかなパフォーマンスを見せる彼女たち。その姿へ向け、熱いクラップが飛び交う、たくさんの拳が振り上がる景色も、とても壮観だ。

第8位にランクインしたのが、『TOKYO PLANET ΣARTH』。ここまでの流れは、まさにCUBΣLICらしいKawaii Future Bassを軸に据えたPop Tuneばかり。愛らしい人形たちのような様で歌い躍る3人が、とてもチャーミング。その姿へ向け、フロアのあちこちから野太い声が飛び交うのも、CUBΣLICのライブらしい景色。背景に映しだされる映像の数々も、3人のパフォーマンスを華やかに煽る要素になっている。

第7位の曲として歌ったのが、『バトルロワイヤル宣言!』。曲の発表がカウントダウンされるごとに歓声が大きくなるところが、人気曲ランキングライブらしい。『バトルロワイヤル宣言!』でも、キラキラと輝き、弾ける楽曲に乗せ、3人はテンションを上げ上げに踊りはしゃいでいた。その姿に向かってフロアから上がる熱いコール。曲を重ねるごと、場内中が華やぎだす。一緒に空手のポーズを決めたり、3人と共に軽やかにステップを踏みながらはしゃぎ続けていたい。途中にはラップパートも登場。いつしかラップも、CUBΣLICの楽曲を彩る魅力の一つに彼女たちは昇華していた。

第6位に選ばれたのが、『Fight Club』。背景にリングの映像を映し出すところがポイントだ。スタイリッシュでアーバンな曲調という理由もあり、ハイウェイを高速で走る映像など、『Fight Club』が魅力にしている華やかさと疾走感を、3人は切れ味鋭いダンスパフォーマンスと疾走感のある映像とをシンクロしながら届けていた。この曲では、フロアからずーっと熱い声と拳が飛び交っていたのも印象的。お洒落に駆けだす楽曲に乗せ、共に踊り、声を張り上げなきゃもったいない。むしろ、もっともっと心を騒がせてくれという気分だ。

ここからは、パートチェンジナンバーを歌うコーナーへ。。黒川音が月嶋なるのパートを、月嶋なるが小熊りんのパートを、小熊りんが黒川音のパートを担当。いつもは黒川音が曲振りをするところを、この日は小熊りんが担当。届けたのが、『シーサイドタイムマシン』。それぞれがパートを変えることで、いつもの華やかさの中にも、異なるグラデーションが生まれるのがパートチェンジナンバーの面白さ。3つのミラーボールに眩い光が当てられるたびに、舞台の上が華やかなディスコ空間に染め上がる。3人のトーキングラップのパートも、語る人が変わると響き方が異なる面白さを実感。それはハーモニーでも、同じ。担当が変わることで、いつものハーモニーにも異なる彩りが生まれる。

歌い終わり、メンバーは緊張感から解き放たれて少しだけ安心。でも、このコーナーは、まだ終わらない。黒川音が小熊りんのパートを、月嶋なるが黒川音のパートを、小熊りんが月嶋なるのパートを担当する形で、もう1曲披露。選んだのが、Space Disco Musicの『BABY!BABY!』。3人は軽やかにBumpのステップも決めながら、この空間をキラキラとしたダンスフロアに染め上げる。3人は、舞台の上を左に右へと移動しながら、セクシーなポーズも含むダンスもパフォーマンス。観客たちへ妖しくせまりながらも、身体をしっかり横揺れさせていた。メンバーらの動きに合わせ、観客たちも一緒に手を揺らし躍る様は、まさにディスコで一体化して踊りに夢中になっている様そのものだ。

ここからは、ふたたびトップ10のコーナーへ。第5位にランクインしたのが、『DISCOHOLIC』。先に『BABY!BABY!』で華やかなディスコ空間を作りあげたうえで、同じディスコ調の『DISCOHOLIC』へ繋ぐ流れが胸を熱くする。3つのミラーボールに眩い光を照射。この空間が、一瞬にして巨大なダンスホールに染まりだす。3人も華やかにDISCOステップを踏みながら、低音響かせて弾むディスコナンバーに乗せ、気持ちのギアをグイグイ上げながら、ビートに乗って躍動したパフォーマンスを見せていた。フロアでも、3人の煽りや楽曲の展開に合わせ、熱い熱いクラップを彼女たちに届け続ける。背景に映しだされた巨大なビル群居並ぶ都会の景色。まさに都会の週末の夜を彩るに相応しい、最高にアゲアゲのパーティーチューンだ。このまま朝まで…は無理でも、このリズムをずっと止めたくない気分だ!!!

第4位に登場したのが、黒い、激しい、ダークなCUBΣLICを象徴する『EXMACHINA』。荒ぶる楽曲と、3人の感情を剥きだした荒々しい歌声に刺激を受けた観客たちが、身体を激しく揺らしだす。低音の効いた声で、観客たちを攻め、煽るように歌う3人。挑発した動きに向け、フロアでも赤いペンライトを振りながら、みずからの感情を燃え盛らせる人たちがアチコチに登場。かわいいCUBΣLICも魅力だが、おらおらとしたデジロックなCUBΣLICも、もう一つの魅力として欠かせない。

ずっと激しい曲が続いたこともあり、息も絶え絶えなメンバーたち。でも、次に用意したのが、エレピとカホンの演奏に乗せて歌うアコースティック・コーナー。今まで以上に、3人の生々しい歌声を味わえるブロックだ。

3人とも椅子に座った形で最初に届けたのが、『晴レトキドキ』。キュートでキラキラな楽曲が、おしゃれなシティポップ調に変化。3人は最初から美しいハーモニーを描きながら軽やかに、でも疾走感を持った演奏にしっかりと乗り、歌声を軽やかに躍らせていた。原曲以上にBPMを速く感じていたのは、骨格のみの演奏と裸の歌声だけで届けたことで、この曲の持つアッパーなテイストがより生々しく見え、気持ちを嬉しく騒がせてくれたからに違いない。フロアからは、ずっと手拍子が起きていた。このコーナーでは観客たちのクラップも楽器に加える形で進行。ここにいるみんなで演奏を作りあげた形だったのも嬉しい。

次に歌ったのが、『Kawaii フューチャー SHOP』。極力音を削ぎ落としたことで、3人の歌声が楽曲に鮮やかな彩りを与えていた。エレクトロという華やかな装いの服を脱いだことで、3人のチャーミングな歌声を、より肌触りよく受け止められたのも素敵なこと。この曲ではとくに、3人が心を一つに重ねあう”かわいい”歌声を存分に味わえていた。

アコースティック・コーナーの最後に届けたのが、『テルミー?』。3人のハーモニーからスタート、これまで以上に軽やかに弾む演奏と心地よいクラップの音色に乗って、彼女たちはハイトーン系の声も巧みに歌の彩りにしながら、華やかに駆けだした歌声を魅力に、ふたたび観客たちの身体を優しく揺らしていった。一人一人が歌うパートを通し、改めて各自の歌声の色を味わえたのもファンには嬉しいポイントになっていたのでは?!

ここからはベスト3のブロックへ。第3位にランクインしたのが、『Flip-Flop』。着替えを終え、キラキラとした超華やかな新衣装姿になったメンバーたちは、ふたたびこの会場にKawaii Future Bassの楽しさを振りまきだす。リズミカルなビートと気持ちをシンクロしながら、3人も観客たちもテンションを上げてはしゃぎだす。メンバーらと一緒に飛び跳ねれば、彼女たちの歌へ熱い声を返すなど、メンバーと観客たちが一緒になって弾けていた。

第2位にランクインしたのが、CUBΣLICの1stシングル『KISS KISS CUBΣLIC』。メンバーらのかわいい煽りを受け、フロア中から熱い声が飛び交う。3人もKawaii Future Bassの上で、一人一人がカラフルな歌のペンライトになり、いろんな明るい声の色を見せながら、「KISS KISS 側にいて~CUBΣLIC見つけて」と、チャーミングに誘いかけていた。「KISS KISS CUBΣLIC」の声に向け、フロアから飛び交う熱い声とクラップ。いつしかこの会場自体が、とても華やかでスペイシーなディスコワールドに染め上がっていた。

第1位を飾ったのが、『微レ存ガール』。フロア中から上がる熱狂した声。観客たちも、最初から熱い声を張り上げ、巧みにファルセットも交えながら歌う3人に向けて絶叫やエールを送り出す。3人も、いつも以上にステップを大きく踏みながら、より華やかな姿を観客たちに見せていた。『微レ存ガール』を通してCUBΣLICは、この空間を熱い熱い絶叫も飛び交うイリュージョンな世界へと様変えていった。

アンコールの最初に披露したのが、新曲の『Peach』(スラングで素敵な人の意味)。ファンキーでダンサブル、ラップのかけあいも登場する、CUBΣLICの新機軸を打ち出した楽曲だ。R&Bのテイストも生かしたダンスミュージックを通し、少し背伸びをしたアダルトな音楽性を提示。でも、華やかで軽やかなCUBΣLICらしさを持っているように、これからのCUBΣLICのライブの盛り上がりの中へ、フックとなるスパイスを与える楽曲になりそうだ。観客たちは、初見にも関わらずにノリノリな姿を見せていたところも、さすがみんなプロのヲタクたちだけのことはある。

ここで3人が、この日の感想を述べだした。

「去年の8月にCUBΣLICは現体制になって、ここ(渋谷WOMB LIVE)でワンマンを開催させていただきました。いつもわたし言ってるんですけど、CUBΣLICはつねに、どんなときも、今、この瞬間が最高で最強とずっと思いながら前だけを見て活動をしてきました。そのときの最高のライブをいろんな人に見て欲しかったのに、それがあのときは叶わなくて…。今年に入ってからワンマンライブを3回やってきて、その最後に、また渋谷WOMB LIVEでワンマンライブをやろうとなりました。そう決まってからも、いろんなことがありました。いろんな話しあいもして、結果的には来年3月で現体制を終了することになりましたけど。それでも足を止めずに、さらに未来に向かって突き進んでいく姿勢をみんなで体現できるTEAM CUBΣLICは、本当に最高のチームだと思っています。どんなときも全部に手を抜かずに、こつこつ頑張っていきたいなと思っているし、一緒に頑張っていけるメンバーや運営さんがいてくれて、みんながついてきくれて、それで完成するCUBΣLICなので、みんな不器用で泥臭いところもあるけど、これからも未来に向かって全力で最高を更新し続けるし、その先をずっとずっと今が最強だよと胸を張って言えるように、結成前からある思いをずっと忘れずに頑張っていくから、これからも応援よろしくお願いします」(黒川音)

「ほんとにこの3人で渋谷WOMB LIVEに帰ってくることが出来て、去年の景色以上に、こんなに集まってくださって本当にありがとうございます。これからも頑張りますので見守っていてください。みなさんのことが大好きです」(小熊りん)

「わたしは2024年3月3日でCUBΣLICを卒業します。大きなステージでのワンマンは、今日が最後になります。わたしはアイドルになりたいと思ってアイドルを目指したわけじゃないですけど。自分の人生でやりたいことがあって。仲間と一緒に一つのことを作って、そこへ本気で打ち込みたかったんですよ。それがほんとに今回のワンマン公演を作り上げる中で出来たし、この2人の仲間とここまでやることが出来て本当にわたしは幸せです。あと(卒業まで)2カ月ちょっとありますけど。その時間を宝物にして、精一杯、もっともっと最高の日を作っていきたいと思います。そこには、またみんながいてくれたら嬉しいです。これからもCUBΣLICが、たくさんの人たちに愛されるグループになっていけたらいいなと思っています」(月嶋なる)

「心配なことが99個あっても、一つだけ信じられることがあって、それはCUBΣLICを見てくれるみんながいることです」(月嶋なる)。最後の最後に応援してくれる仲間たちに向けて届けたのが、CUBΣLICらしい華やかで軽やかでダンサブルな『99の心配事』。どんな心配事があろうと、ここにいるみんなとなら未来を見据えて歩き続けていける。少し先の未来には、月嶋なるの卒業という大きな変化の時期も待っている。。でも、CUBΣLICのメンバーらと同じ歩幅と速度で横に並んで歩き続けてくれる仲間たちがいる限り、でこぼこな道だろうとずっとずっと笑顔で進んでいける。そう、「みんながいれば大丈夫!!!」。この日のライブのように、みんなと一緒に、ずっと晴れた気持ちで、笑顔ではしゃぎ続けたい。だからこそ、この空間をずっとずっと大切にしていきたいし、守り続けたい。

PHOTO:CUBΣLICをずっとファインダー越しに愛でたLOVERS
TEXT:長澤智典

セットリスト
『スーパーフルフラット』
『Moon Light Girl』
『TOKYO PLANET ΣARTH』
『バトルロワイヤル宣言!』
『Fight Club』
『シーサイドタイムマシン』
『BABY!BABY!』
『DISCOHOLIC』
『EXMACHINA』
『晴レトキドキ』(acoustic version)
『Kawaii フューチャー SHOP』(acoustic version)
『テルミー?』(acoustic version)
『Flip-Flop』
『KISS KISS CUBΣLIC』
『微レ存ガール』
-ENCORE-
『Peach』
『99の心配事』

Kawaii Future Shop
https://cubelic.thebase.in/

CUBΣLIC サブスクリプション音楽配信
https://tunecore.co.jp/artists/CUB-LIC
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