Blog
ハシグチカナデリヤ、夏フェス「カナデリンピック2021 ライブは不要不急じゃねぇんだよ!バーカ!アーホ!の祭り」を8月29日にVeats Shibuyaで開催!!
コロナ禍の影響もあり、今年の夏も、いわゆる夏フェスの開催がいろいろと危ぶまれている。その会場が屋外であれ、屋内だろうと、ライブ三昧の1日を過ごしてこそ夏という人たちが音楽好きには多いだろう。そんなライブに溺れたい人たちの期待に応えようと、ループギターの魔術師ことハシグチカナデリヤが音頭を取り、夏の終わりを盛大に締め括る1日限りの夏フェス、その名も「カナデリンピック2021 ライブは不要不急じゃねぇんだよ!バーカ!アーホ!の祭り」を8月29日(日)にVeats Shibuyaで開催することを発表した。
出演するのが、ハシグチカナデリヤ/SEX MACHINGUNS/ダイナ四バンド/ザ・マスミサイル/CHERRY GIRLS PROJECT/にっぽんワチャチャ。この日は、有観客/ライブ配信という形を取っているように、会場に直接足を運べない方でも、自宅から参加可能だ。しかも転換の合間にも、「カナデリンピック」の名前に相応しい演出を施し、ノンストップで楽しめる企画も企てているように、そこも楽しみだ。ハシグチカナデリヤがどんな思いを胸に「カナデリンピック2021 ライブは不要不急じゃねぇんだよ!バーカ!アーホ!の祭り」を立ち上げたのかを、ここに記したい。
いまだ、「ライブハウスに行く」とは言えないなという雰囲気も実際にありますからね。
──ハシグチカナデリヤさん自身、コロナ禍以降、今も思うように活動が出来ないもどかしさは感じているのでしょうか?
ハシグチカナデリヤ 世間が言う「ライブハウスは危ないぞ」っていうのは、今のように人数制限している環境ではなく、小さなライブハウスに何百人もの人たちが押し寄せ、パンパンになっている様を想像して言ってるわけじゃないですか。それを言い出したら「電車はどうなんだよ」とか、いくらでも突っ込みどころはあるわけで。
自分は「ライブハウスだけが、特別に危険なものというわけではない」という意識でいます。
そうは言っても,世の中にはニュースとして流れてくる情報をそのまま鵜呑みにしてゆく人たちが多いですよね。それを煽るようなニュースをメディアが流すことで、「ライブは危ないんだ」「ライブハウスは危険なんだ」と、みんながそういう思考になってしまう。その考え方ほどアホらしいものはないなと自分は思っていて、早い段階から規則を守った中でなら、ライブ活動を行なってきたし、今もやり続けています。
──今も、人数制限やライブハウスの時短営業など、活動を行なううえで厳しい状況下へ置かれていますからね。
ハシグチカナデリヤ ライブハウスの方たちも含め、そこの影響はデカいです。確かにライブは出来るけど、「平日の20時にライブを終えろ」って、かなり無茶ですよね。平日の対バンイベントになると、以前のように4-5組で組むなんて不可能ですからね。自分に関しては、ライブの本数を抑えるまでにはならなかったんですけど、派手な動きは難しかったのも事実。「大箱でイベントを開催するぞ」という活動は、2020年内はやれませんでした。そのフラストレーションもあったように、この辺でデカいことをやりたくなったわけですよ。
──それが、8月29日(日)にVeats Shibuyaで開催する「カナデリンピック2021 ライブは不要不急じゃねぇんだよ!バーカ!アーホ!の祭り」(以下「カナデリンピック」)へと繋がったわけですね。
ハシグチカナデリヤ そうです。「そろそろ大箱でのイベントを」と考えていたときに、同じ志を持った仲間から同じような想いを聞き、互いに「ここでやらないでどうするんだ」となりました。昨年の今頃は、みんな2021年の夏時期なんて、とっくにコロナも終わってるつもりだったじゃないですか。でもまだもう少し続きそうで。
からと言ってそれに合わせてたら、俺たちはいつまで(ライブ活動に関しては)小さい動きだけしてなきゃいけないのか…。
直感的に、じゃあもうこのタイミングだなと思い、オリンピックとパラリンピックの狭間の時期に当たる8月29日に「カナデリンピック」を開催しようとなったわけです。ちなみに「カナデリンピック」は4年に一度の開催ではなく、もうちょっと短いスパンで定期的にやっていこうと思っています。
──ここでついに、ぶち噛ましたわけですね。
ハシグチカナデリヤ まぁ、ちょっとした反骨精神といいますか、あえてオリンピックを皮肉ろうということから、タイトルを「カナデリンピック」にしました。
──大箱でイベントを行なうことで、ご自身はもちろん、参加する人たちの活動にも拍車がかかりますからね。
ハシグチカナデリヤ そこなんですよ。まさに、自分にとっての勝負イベントですからね、それに、今の状況にちょっと飽き飽きしていたからこそ、「ここらで一発やったろか!」という気持ちも強くありましたからね。
──「ライブは不要不急じゃないんだよ!バーカ!アーホ!の祭り」とも銘打っているように、かなり反骨精神にあふれたイベントじゃないですか?
ハシグチカナデリヤ もう自粛はうんざりだと思っていますからね。ほんとにうんざりですよ。これは演者もそうだし、ライブハウス側もそうでしょうし、何よりお客さんもそうでしょうからね。
──みんなの気持ちを代弁したのが、「カナデリンピック」になるわけですね。
ハシグチカナデリヤ そうなればいいなと思っています。ライブを行なうことや、ライブを観に行くことが”悪”のような風潮が今もあるじゃないですか。いまだ、「ライブハウスに行く」とは言えないなという雰囲気も、皆さんのご家族や職場等の環境によっては実際に全然あるようですからね。そういう雰囲気も何とかしたいんですよ。
意外ところ、意外なところと突きながら、このメンツを揃えたつもりです。
──今回の「カナデリンピック」に出演するメンツが、とても個性的です。
ハシグチカナデリヤ 普段からよくやっている対バンの人たちではないところで、「カナデリンピック」をやりたかったんですよね。なので、意外ところ、意外なところと突きながら、このメンツを揃えたつもりです。
──ハシグチカナデリヤさんとザ・マスミサイルとの親和性はみなさんもわかっているかと思いますが、ザ・マスミサイル以外は、本当に意外性を持った方々ばかりですよね。
ハシグチカナデリヤ そうなんです。普段からよく対バンしているのはマスミサイルぐらいですね。レジェンド枠と言いますか、豪華枠と言いますか。じつは最初にSEX MACHINGUNSが決まりました。その後、YouTubeで超活躍しているダイナ四バンドが決まり、普段は一緒にやるフィールドではない中、自分がバンド公演時にギターを弾いている繋がりからCHERRY GIRLS PROJECTが決まって。そこで紹介を受け、にっぽんワチャチャが決定。このメンツが出揃ったところで、一組はハシグチカナデリヤとの対バンに馴染みのある枠が欲しいと思い、その基準はただただ「ハシグチが一番心をつかまされるライブをするバンド」ということで声をかけたのがザ・マスミサイルでした。
CHERRY GIRLS PROJECTに関してですが、今年4月に僕や彼女たちも出演した、下北沢で開催になったサーキット型のロックフェス「KNOCK OUT FES」で、会場は異なれ、同じイベントへ出演していたことから彼女たちのライブを観たんですけすど。それまでは、自分も演者として同じステージ上から彼女たちのライブフォーマンスを見ていましたけど。この日、初めて外からCHERRY GIRLS PROJECTのライブを観たんですよ。そしたらね、いわゆるアイドルグループの中でもクオリティが段違いだなと感じたんですね。やっぱ凄いなと思って。それもあって、今回声をかけさせていただいたという流れもありました。
──一ダイナ四バンドのダイナ四さんとも、CHERRY GIRLS PROJECTのライブでの共演したことからの繋がりですよね。
ハシグチカナデリヤ それが、彼は仮面をつけて活動をしているからわからなかったんですけど。CHERRY GIRLS PROJECTのワンマン公演用のリハーサルのときに素顔で会ったら、もともと知っている人だったんですよ(笑)。その流れもあって少しだけ声かけやすかったです。
ダイナ四バンドは、主にゲーム音楽を激しく演奏するんですね。ゲームは、特にスーファミ、プレステ辺りは、自分も通りまくっているので、とても胸熱だなと楽しみにしています。ダイナ四バンドの演奏力はもちろん桁違いですし、そもそもゲーム音楽って音楽として優れているものが多いから、ゲーム好きな人はもちろん、ゲーム音楽を知らない人も、優れたインストゥルメンタルミュージックとして楽しめるだろうなと思い、これは絶対に出てほしいとなって声をかけたわけです。
──一番意外だったのが、SEX MACHINGUNSなんです。
ハシグチカナデリヤ SEX MACHINGUNSのヴォーカル&ギターのAnchangさんが、もう一つザ☆メンテナンスというバンドをやっていて、そちらと対バンすることが多かったことが縁。AnchangさんとベースのSHINGO☆くんとはそちらで仲良くさせてもらっていたことから、この機会に、ぜひSEX MACHINGUNSに出ていただければと駄目もとで当たってみたところ、出演を快諾していただけた形でした。SEX MACHINGUNSは普通にテレビなんかで見てたわけなので、これは凄いことになったなと!
――にっぽんワチャチャは、CHERRY GIRLS PROJECTさんの紹介と言ってましたよね。
ハシグチカナデリヤ CHERRY GIRLS PROJECTの運営をしているMr.Kさんが、ぜひと大推薦してきたのが、にっぽんワチャチャでした。そこから…Mr.Kを介してオファーの連絡を入れましたら、直ぐに「OKです」と即レスが来て。自分もハシグチカナデリヤのバンドメンバーを従えたり企画ライブをやったりと、オファーする側の経験もするわけなんですが、何日か待っても連絡がこない方もいるんですよ。バンドやグループだとある程度仕方ないんですけどね。ただそれはそれとして、話が早い人って単純に楽じゃないですか。気持ちいいじゃないですか。だから人としてもきっと気持ちのいい人たちなんだろうなと思ってて、会うのを、ライブ観れるのを楽しみにしています。
──ザ・マスミサイルは、ハシグチカナデリヤさんとも対バンしてきた仲。何時ころからなんですか、お互いの付き合いは?
ハシグチカナデリヤ 付き合いはね、そんなに長いわけでもないんです。しっかり付き合い始めたのは、ここ2-3年ですね。もちろん名前はずっと知っていたんですけど。ハシグチカナデリヤの4thアルバムとなる「遺言ロマンティック」を2019年に出したんですけど。そのリリースツアーの帯同相手としてザ・マスミサイルをお願いして、そこでやっと仲良くなれたかなという感じですね。ちょうどその頃に自分が「天体3349」(テンタイミミズク)というバンドも始めまして。そことも、ザ・マスミサイルは良い関係だったんですよ。そんな縁もあって、ザ・マスミサイルは一緒にやれることの多いバンドなんですよね。
──そういうメンツを集めた「カナデリンピック」になりますが、会場もVeats Shibuyaと大きな会場になります。
ハシグチカナデリヤ あの会場はテンションがアガりますよね。めちゃくちゃ楽しみです。この日は有観客とライブ配信の両方で行なう予定でいます。時期的に夏フェス的にやれるのも嬉しいポイントです。願わくば単発の開催ではなく、これをシリーズ化していくつもりです。なんだったら、ハシグチカナデリヤの名前よりも「カナデリンピック」の名前のほうが有名になるパターンだって歓迎ですからね。
──まずは、継続することが大事なわけですよね。
ハシグチカナデリヤ そうです。継続していきたいなと思っています。
無料ワンマンとは太っ腹でしょ。ぜひ初めての人もどしどし来ていただきたいです。
──ここからは、ハシグチカナデリヤさんの近況もお願いします。
ハシグチカナデリヤ ハシグチカナデリヤのハイパー自主制作CD「いとをかCD 2021」を7月7日に発売します。超自信作の5曲入りで、値段は自由です!会場に箱を用意しますので、お好きな額を入れてください。そしてその7月7日(水)に、吉祥寺PLANET Kを舞台に、CDの発売記念無料ワンマン公演を行ないます。いわゆるレコ発ですね。ぜひとも来て、このCDを手にしてください。
──無料公演とは、かなり太っ腹ですよね。
ハシグチカナデリヤ 太っ腹でしょ。ただ、これで初めて見に来られる方やお久しぶりの方、ハシグチカナデリヤの名前は知ってる…ぐらいの方…要は色んなパターンの沢山の人が来てくれないとね、悲しいですから(笑)、ぜひ初めての人もどしどし来ていただきたいです。特に『初めて』ってちょっとハードル高いじゃないですか。たまに問い合わせが来たりするんですよ。『私、ハシグチカナデリヤさんのライブにまだ行ったことないんですけど、行っていいですか?』みたいな。良くないわけがないじゃんって(笑)ハシグチカナデリヤの音楽を新たに聞いてくれる人が常に増えてくれないと、アルバイトの面接に行かなきゃいけなくなりますから。ぜひ新たな人たちにたくさん触れていただきたいですね。あ、既にハシグチカナデリヤのファンでいてくれてる人は言うまでもなく最高です。
──最後に、メッセージをお願いします。
ハシグチカナデリヤ 「カナデリンピック 2021」はお昼過ぎ(14:00)にスタートします。ですから、仮に緊急事態宣言や、まん延防止措置だと言われ、ライブの終了が20時になってしまったとしても問題なくやれます。8月29日が、途轍もなく楽しい日になるのは確定です。ぜひともこの日空けといてください。ハシグチカナデリヤのミュージックをよろしくお願いします。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
「カナデリンピック2021 ライブは不要不急じゃねぇんだよ!バーカ!アーホ!の祭り」
2021/8/29(日)
開演:14:00~ (開場 13:00~)
Veats Shibuya
出演
ハシグチカナデリヤ
SEX MACHINEGUNS
ダイナ四バンド
ザ・マスミサイル
CHERRY GIRLS PROJECT
にっぽんワチャチャ
チケット
https://eplus.jp/sf/detail/3439790001-P0030001P021001?P1=0175
ハシグチカナデリヤ
http://hashiguchikanaderiya.com/
https://twitter.com/sekai_no_83
SEX MACHINEGUNS
http://sexmachineguns.smg-fire.com/
https://twitter.com/smgfire
ダイナ四バンド
https://dainashiband.localinfo.jp/
https://twitter.com/uraotoko_r
ザ・マスミサイル
http://www.massmissile.com/
https://twitter.com/the_massmissile
CHERRY GIRLS PROJECT
https://cherrygirlsproject.com/
https://twitter.com/cgp_db
にっぽんワチャチャ
http://nippon-wachacha.com/
https://twitter.com/nippon_wachacha
FEATURED
- タイラダイスケ (FREE THROW)【生活と音楽 Vol.9】× モリタナオヒコ (TENDOUJI) (前編)「何にもなかった生活に寄り添い続けた音楽」
- 現在はデジタルアーティストとして活動する元音楽プロデューサーの月光恵亮氏が無観客配信トークライブ
- タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.12】×キイチビール(キイチビール&ザ・ホーリーティッツ)(前編) 「俺は働けないだろうな」から動き出したキイチビールの「生活」と「音楽」
- デヴィ夫人、W 祝福!同居人、加藤万里奈の大学卒業&歌手デビュー報告‼
- 山崎まさよし、小沢健二などで知られるベーシスト・中村きたろー、プロアマ問わず楽曲のベース演奏を依頼出来る「WEB BASS FACTORY」をスタート