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DAW女・小南千明【脳内エクスポートVOL.1】 ヘッドホンのはなし

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DAW女・小南千明【脳内エクスポートVOL.1】 ヘッドホンのはなし

ヘッドホンが壊れた。
作業用のじゃなくてリスニング用の、外で音楽聴く時に使ってたやつ。

私の場合、衣装やアーティスト写真でヘッドホンをつけてることが多いけど、普段からよく首にかけて出かける。街中で知り合いに会うと「名札して歩いてるような感じだね」って言われたりする。
確かに結構目立つし、かさばるし、夏は汗で蒸れる。
でもヘッドホンが好きだ。
イヤホンで音楽を聴いた時の直接身体に流れ込んでくる感覚より、ヘッドホンで聴いた時の、自分の周りにひとつ空間を作ってくれる感覚が、そしてその中に埋もれていく感覚がいい。

もともとDTMにハマって曲を作るようになったのは、1人でちまちま作業する事が好きだからだと思う。
誰にも言えなかったことも、言葉に出来なかった気持ちも、ひっそりと積み上げて形にしていけばステージで大声で歌える。誰かに届けられる。
なんて魔法なんだ!と、いつも思う。

DTMを始めた頃はスピーカーを持っていなかったから、家に帰るとパソコンの前に座ってヘッドホンをして、曲を作った。
だからかな。ヘッドホンをつけたら変身が完了して、その時の全身の細胞が音で包まれている自分はなんだか無敵な気がする。
マリオカートのスーパースターの時みたいな、光るベール出てる。
グッとくるリフをひたすら弾き続けて泣けてきたり、出来たての曲を爆音で聴きながら踊ってみたり、そんな時間は最高に自由で楽しい。
ヘッドホンという小さくて広い空間の中で、どんどん心が解放されていく。

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