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仮想通貨の場合、例えば僕が友人に1BTC(ビットコインの単位)を送ったとすると(この原稿をかいてる時点で1BTC=46万円なのでそんな状況はなかなかありませんが)、マイナーと呼ばれる複数の第三者が「AさんがBさんに1BTC送ったよ」という取引を「ブロック」という塊にしてネットワーク上に記録します。
またこの際に前後のまた別の誰かの取引で記録されたブロックを鎖のように繋げ、その情報(これをハッシュと呼びます)も一緒に格納しておきます。単体の取引情報だけではなく、その前後の別の取引と接続した情報も一緒につながっているわけです。インターネット上にすべての取引履歴がまとめられた台帳があると考えるとイメージしやすいかもしれません。
仮にここに悪意あるCさんという人があらわれ「AがBに送った1BTCを改ざんしてAからCに送ったことにしてやれ」とそのブロック単体の書き換えを試みても、前後に繋がった取引情報があり、それがネットワーク上に複数記録されているため、そこだけポイントで書き換えても間違った情報として台帳からは弾かれてしまいます。事実上繋がっているすべての取引を書き換えるのは不可能なため、改ざんに強いといわれています。
先程も説明したように、ビットコインというのは仮想通貨の総称ではなく、あくまで一銘柄に過ぎません。そして、ビットコインが仮想通貨とイコールではないように、ブロックチェーンもまた仮想通貨に限った技術ではないのです。ここでやっと音楽の話が出てきます。
ではどのように関わってくるかというと、
あっ。文字数が。
次回、ブロックチェーン技術と音楽についての話に続きます。
音楽プロデューサー・RAM RIDERの【朝までに送ります Vol.5】ブロックチェーンは夢の技術?先端技術と音楽の意外な関係について(後編)
PROFILE
RAM RIDER
96年にダンスミュージックやJ‐POPのブートリミックスの制作を開始、自主レーベルからリリースした作品が一部で話題となり、数多くのトップアーティスト達のリミックスを手がける。
2000年代からはDJ、リミキサー、アレンジャーとしての経験を活かし楽曲提供や作詞、編曲、プロデュースへの道を進み、2004年自らもヴォーカルをとる形でデビュー。
スマッシュヒットとなった1st Album「PORTABLE DISCO」、ソロボーカルと豪華ゲスト参加の2枚同時という形でリリースされた「AUDIO GALAXY」などオリジナルアルバム3枚に加え、シングル6枚、リミックスアルバム2枚をリリースしている。
現在は自身のリリース、ライブ、DJと並行しソロシンガーからバンド、アイドルと数多くのアーティストのプロデュース、TV、舞台への楽曲提供、雑誌での執筆など活動の幅を広げている。
WEB:http://ramrider.com/
Twitter:https://twitter.com/RAM_RIDER
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