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LA音楽生活15年・Layla Laneヒデの【原稿料頂いたのでお話します Vol.10】 クラシック音楽家向けの話。クラシック音楽家としてどうやっていけばいいの!?
わたくし、今でこそどっぷりポップ音楽の人間ですが、実は大学ではクラシックギターを専攻しておりました。ということで、今回は特にクラシックを今一生懸命頑張ってるよ〜という皆さんに向けて書きます。若いクラシック音楽家の参考になればと思います(どうしても比率的に世の中にはポップミュージシャン向けの情報の方が多い気がしますので)。
※ポップ音楽というのはロック、ヒップホップ、R&B、ポップスなどを含む広い意味でとさせていただきます。
冒頭で述べましたとおり、僕はアメリカはカリフォルニア州にあるサンタモニカ大学(短大)で二年間クラシックギターを勉強した後、同じくカリフォルニア州のUCLAという大学に編入しクラシックギター専攻で卒業いたしました。しかし、僕の場合、他の生徒さんのように子供の頃からクラシックギターを弾いていたわけではなく、本格的に始めたのはサンタモニカ大学に入ってからでしたので、まわりとの差は歴然でした。そしてそれを補うべく、練習に練習を重ねる大学生活がスタートしたのであります。うまくなったかどうかは別として、大学時代は本当によく練習もしましたし、勉強もしたと自信を持って言えます。ロサンゼルスという場所はクラシックにおいても世界の一流演者がおりますので、学校のレッスンに加え、そういった方々にレッスンなどもしていただきました。「空手バカ一代」のマス大山に憧れてましたので、「ギターバカ一代」を実現してやろうといったストイックさであったわけであります。
さて、そのような環境ですから、自分のまわりは自然とクラシック音楽に勤しむ学生で溢れていました。大学に入ってからクラシック音楽を始めた僕などとは違って、ずっとずっと小さい頃からクラシック音楽を真剣にやってきた連中がうじゃうじゃいるわけです。しかし、結論から言いますと、卒業から十数年たった今、音楽でプレーヤーとして生きている友人は非常に少ないです。クラシックソロ演奏のアーティストとしてやっている人という意味では0です。
それもそのはず、クラシック音楽はそもそものファン層が狭いですし、毎月スターが現れるポップ音楽のような風にはいかないわけです(ポップ音楽も最近そうでもないか)。今現在、僕の大学時代のクラシック友達で演奏家としてやっていけてる99%がポップ音楽と関わっています。子供の頃から大学卒業するまでずっとクラシック一筋だった僕の相方ヴァレリーさんもそうですし、国際コンクールで入賞したバイオリニストの友達もそうです。クラシックのコンサートを依頼されるのではなく、ポップ音楽のストリングスセクションなどを演奏し録音するセッションプレーヤーとして雇われてやっている人がほとんどです。クラシックのソロ演奏家になることを諦めなさいと言っているのではありません、僕のまわりの状況をそのまま伝えているだけです。