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Nozomi Nobody【Origin Vol.5】× 韓国インディーを撮る写真家・工藤ちひろ [前編] バックステージで待ち伏せ、DIYレコードショップーー“たまたま”を引き寄せるエネルギーと行動力
旅するレコード屋さん「ちょうちょレコード」
Nozomi:韓国のシーンってどういう感じなの?
工藤:楽しいよ!!
Nozomi:あはは。韓国の音楽は向こうに行ってから初めて聴いたんでしょ?
工藤:そうそう、でもしょっちゅうライブ行ってるから超詳しくなっちゃって。日本に戻ってからも韓国に行って帰ってしてるじゃない、その時に突然ね、レコード屋さんを発足して、向こうでCDを買ってリュックに入れて帰ってきて日本で売るっていうのをやったのよ。今もやってるんだけど。
Nozomi:へ~!!
工藤:最近はそんなに(韓国に)行ってないけど、行った時に買って、インターネットのDIYショップ、ちょうちょレコードって名前なんだけど。
Nozomi:ちょうちょ?
工藤:そうそう、向こうで仲良くなったミュージシャンの子が、私がよく海外に行ってたから「ちひろはちょうちょみたいね」って。ちょうちょって素敵なイメージでしょ?だからその言い回しが気に入って、「ちょうちょが旅した先で出会った音楽を紹介するレコード屋さん」っていう風にして。
と言うことで、突然の気まぐれで、旅するレコード屋、”ちょうちょレコード”を始める。わたしが旅する先々で偶然に出会う素敵なおんがくを、ちょっぴりささやかに紹介できたらすてきだ、そんな気持ちの延長線上にある、店舗のないレコード屋。ありがとう、おんがく
2016.07.01— ちょうちょレコード (@choucho_records) 2016年7月1日
Nozomi:うんうん。
工藤:利益とか全然ないっていうかむしろ赤字なわけ。超絶赤字だし、うちの会社副業しちゃいけないんだけど、もう副業にも入らない、むしろ自分でお金払ってやってるみたいな謎の展開(笑)。「ちょうちょレコードっていうんです」とかってTwitterとかで宣伝して。
Nozomi:知らなかった。めっちゃいい話じゃん。
工藤:そう、一生懸命やってね、それで1年くらいで250枚くらい売れた。
Nozomi:えーすごいね!!
工藤:でもさ、空港で引っかかるわけ。「なんでこいつリュックにこんなにいっぱいCD詰めてんの!?」って感じになるじゃない?
Nozomi:うん(笑)。
工藤:だから、「いや、彼氏が韓国にいるから頻繁に行き来していて、K-POPもすごい好きで」って言って。
Nozomi:あはは
工藤:「これもう本当全部自分のです」って、それで通してもらうみたいな(笑)。
Nozomi:すごい。ちょっと私いま涙出そう…
工藤:あといつもすごい安い便で行くから荷物の重量制限とかあるわけ。でもカメラとレンズが超重いから、それだけで(重量に)達しちゃってるの。でもチェックインするときに量られるから、まるで私はこれ(カメラを入れたリュック)しか持ってないみたいな顔して、レコードとかCDはそこら辺に置いて、颯爽と(カウンターに)行ってチェックインしたわけ。で、「あぁ良かった、これで乗れるわ」と思って「かーえろ」ってそこら辺に置いてある私の荷物見たの。そしたらおじさんが3人で取り囲んでて(笑)。テロの爆発物と勘違いされちゃったんだよね。それで向こうでも誰も聴かないようなボロボロのレコードをその場で全開にすることになっちゃって(笑)。
Nozomi:一枚ずつ(笑)。
工藤:そう、「放っといたらダメだよ、常に携帯してね」って注意されて、「ごめんなさい」って(笑)。
Nozomi:みんないい人だね(笑)。
工藤:そういう様々な苦難を乗り越えて(笑)。ちょうちょレコード。
(後編に続く)
PROFILE
工藤ちひろ
東京生まれ・優しい人たちに囲まれ、ぬくぬくと東京育ち。
都立新宿高校・慶應義塾大学卒業後、広告代理店に勤務、シンガポール・韓国での駐在を経て、2016年より東京暮らし。
2015年より弘大のインディーシーンの写真を撮り始め、現在は日本を拠点に活動中!わーい(いつかミュージシャンになりたい!)
Official Website:https://chihirokudo.com/
Twitter:https://twitter.com/chihirockudo
ちょうちょレコード:https://chouchorec.official.ec/
RELEASE INFO
工藤ちひろ「楓の木の下でキミはロックを、踊る」
[概要]
この冊子に載っている、ある音楽家はより有名になり、ある音楽家は音による表現活動をやめました。
2015年の春から2017年の秋にかけて撮影された、韓国は弘大地域で活躍するインディー・ミュージシャンのステージ上の写真を綴じたささやかな記録冊子です。2017年9月に新代田Fever内POPOで行われた展示”弘大の音楽家”で展示した66作品の中から選んだ24枚の写真と、2枚の未展示写真で構成されています。
[掲載アーティスト]
タン・ピョンソンと船員たち
チョン・ギソン
ウィデンス
虎の息子たち
ストリート・ガンズ
アナキン・プロジェクト
ピギビッツ
緑炎少年団
キミはアマンダ
エゴ・ファンクション・エラー
セイ・スー・ミー
パラソル
クナムグァヨライディンステラ
ビリー・カーター
チャンピョンズ
プルネ
電子羊
ブルー・タートル・ランド
ヤマガタ・トゥウィークスター
キム・サウォル×キム・へウォン
アースバウンド
ルック・アンド・リッスン
エリ
[その他]
ページ数:全28ページ
掲載写真点数:26点
サイズ:A4
発売日:2017年11月28日
製作者:工藤ちひろ
[購入先URL]
https://chihirokudo.official.ec/items/8988192
PROFILE
Nozomi Nobody
様々な情景が浮かぶ楽曲と透明な歌声、ループステーションを巧みに用いたコーラスワークで魅せるライブパフォーマンスで注目を集めるシンガー・ソングライター。
2016年6月、作詞作曲、アレンジ、録音、ミックスまでのすべてを手がけたセルフプロデュース・ミニアルバム”We Are Always a Bit Lonely”を発売。10月には原宿VACANTにてリリースツアーファイナル・ワンマンライブを行い、大盛況に終えた。
下北沢のダイニングバーと教会でのサーキットイベント”CIRCUS FES”や、生音のライブ等、様々なイベントも行っている。
2017年9月13日には、自身のルーツに立ち返り新境地となる“フォーク・ポップ”2nd mini album『Everything Goes Back to You』をリリースする。
WEB:http://nozomi-nobody.tumblr.com
Twitter:https://twitter.com/NOCCO__
Facebook:https://www.facebook.com/nocco.nocco
SHOP INFO
お蕎麦のしらかめ
住所:〒156-0052 東京都世田谷区経堂1-27-13-101
電話:03-3420-1988
定休日:火曜日 不定休あり
営業時間:11:30-20:30 (休憩なしの通し営業 売り切れ閉まい有り)
Twitter:https://twitter.com/shirakame
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