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海外での活動で得た「充実感」
タイラ:結成2年とか3年とかだね。海外ツアーも今は頻繁に行っていると思うんだけど、海外ツアーに行くようになったきっかけというか、そもそも最初の海外ツアーはどこに行ったんですか?
武田:初めての海外ツアーはアイルランド。なぜかっていうと、MARZでライブをしていた時にとあるアイルランド人が見に来てくれて。俺たちのことを当時my spaceで聞いてくれていたみたいで。何回かライブを見に来てくれたんだけど、ある日のライブ終わった後に彼と話しをしたら、「レーベルの第一弾アーティストとしてお前たちの音源をリリースしたい」といきなり言われて(笑)。
タイラ:それはアイルランドのレーベルから?
武田:そう。自分でアイルランドでレーベルを作るからそこで出したいと。で、出すからにはツアーも周りたいと。っていうところから全部スタートしてるんだよね。それが2006年。アイルランドだけで4~5カ所のツアーを回ったのがはじまり。
タイラ:でも、アイルランドだけで4~5カ所回るって言ったら結構津々浦々回る感じ?(笑)都市は全部行くみたいな(笑)。
武田:そうそう。だからそのあと海外ツアーでアイルランドは何回も行ってるけど、もう二度と周ってないところもあるから(笑)。
タイラ:やっぱり海外でやってみたいという気持ちは前からあったの?
武田:うん、それは結成当初からなんとなく思っていて。
タイラ:それは英語勉強して喋れるしとか、そういうのもあるのかな?
武田:それはあんまり関係なくて、活動し始めた時にLITEの音楽性は海外の方が可能性があるかもしれないなと思っていて。具体的なプランはなかったんだけど、なんかきっかけあったら海外にライブに行きたいねって。そのアンテナがあったからそのアイルランド人が来た時に、「これだよ!」っていう風にみんなの気持ちがガッと一つになれたっていうのはあったよね。
タイラ:初めての海外ツアーはどうだったんですか?
武田:もうぐっちゃぐちゃですよ(笑)。もうホテルとか基本的に取らないからさ、人の家に泊まったりとか。英語も喋れないし聞き取れないっていう感じで、もう軟禁状態でしたね。
タイラ:なるほど(笑)。もう「今日これからどこに連れていかれるのかわからない」みたいな感じだ?
武田:しかも、最初はCDリリース前のツアーで。リリース前に一回試しで行って、その後ちゃんと周ろうみたいな感じで。集客は散々だったんだけど、ダブリンの都市のライブだけはお客さんがすごく来てくれて。
タイラ:それはLITEのことを知っているお客さん?
武田:多分知ってはないんだろうけど、プロモーションはしてくれていたみたいだから、興味持って見に来てくれたお客さんが多くて、すごいその時は盛り上がったんだよね。「あ、これが海外のライブか!」っていう感動をそこで感じて。
タイラ:そこに自分たちが海外で活動したいなと思って、思い描いていたイメージの片鱗がちょっと見えたというか。
武田:そうそう。「この充実感!これだよ!」みたいな。
タイラ:やっぱり日本とは全然違う感じ?
武田:そうだね。今でこそ、外国と日本のノリって違うなってなんとなくわかったけど、その時は本当に体感して初めて本当に分かったっていうか。
タイラ:それから海外ツアーで色々な国に行っていると思うんだけど、今まで何か国ぐらい行ったの?
武田:数で言うと多分20ヶ国ぐらいは行っているんじゃないですかね。
タイラ:日本のライブより海外のライブの方が多いんじゃないかっていう年とかあるもんね(笑)。
武田:ある。だって「日本帰ってきてるんですね」って言われるし(笑)。「いやいや、住んでるんですー」ってなるね(笑)。
<LITE US TOUR 2015 Documentary “Past 7days” Trailer>
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