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タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.10】× OSAWA17(I HATE SMOKE RECORDS / THE SENSATIONS)(前編)『「名前をつければ大丈夫だ」から始まったI HATE SMOKE RECORDSのレーベル活動』
「魔法のiらんど」から始まったレーベルとバンド活動の礎
OSAWA:高校の時の同じクラスの友達に「イベントをやりたい」ってやつがいて。僕らが企画するんじゃなくて、そいつが箱を押さえてくれて(笑)。
タイラ:その人はバンドをやっていた訳じゃなくて?
OSAWA:やってないんですよ。イベントをやりたかったみたいなんですよね。高校生なのに、イベントを多分10回近くやってたんじゃないかな。最初やったのが確か新宿Head Powerで、そのあと新宿のANTIKNOCKの向かいくらいにあったドキドキっていうライブハウスだった気が。そのあと池袋マンホールとかでちょこちょこやってって。
当時インターネットが普及し始めて、「魔法のiらんど」(※1)でホームページをみんな作ってて。その当時、無料音源配布にみたいなのが流行ってた時期があったんですよ。片っ端からいろんなバンドに「音源交換しませんか?」と連絡して音源交換しまくってた時期があって。
その時に知り合ったのが、今Wiennersの玉屋2060%や、FOUR GET ME A NOTSのボッチくんとか。あとSEVENTEEN AGAiNのヤブくんもそうですね。
※1 携帯電話向けの無料ホームページ作成サイトサービス。
<Wienners – 恋のバングラビート>
<FOUR GET ME A NOTS – Beginning>
<SEVENTEEN AGAiN – シュプレヒコール>
タイラ:そうなんすね。「魔法のiらんど」繋がり(笑)。
OSAWA:「魔法のiらんど」出身すよ、全員(笑)。
タイラ:「魔法のiらんど」出身(笑)。それプロフィールに書いた方がいいかもしれない。
OSAWA:(笑)。
タイラ:やばいっすねぇ。
OSAWA:そうなんすよ。そこで知り合った人結構いて、で、高校2~3年くらいの時に、イベンターの彼がまたどんどん企画していって、「こういうバンドいるよ、こういうバンドいるよ」みたいな情報交換もして。
タイラ:違う高校からもそのイベントに出るようになったんですか?
OSAWA:そうですね。そのイベントに皆出演して。そうすると・・・やっぱ高校生パワーってすごいじゃないですか。しかも同じ学校じゃなくて他校なんで、相乗効果で動員力もすさまじくて、もう一瞬でSOLDするんすよ(笑)。でもチケット代はすっげぇ安くて500円とか1,000円とかだった気がしますね。結局トントンでおしまい、みたいな。
タイラ:なんかいい話ですねぇ…。じゃあ高校生活はもうバンドに明け暮れっていう感じ?
OSAWA:そうっすね。バンドとバイトっすね。
タイラ:で、その3年間を経て、大学に進学するっていう感じですよね。
OSAWA:はい。高校時代のバンドはやっぱり卒業タイミングで解散になって、大学で新しいバンドを組んだんです。大学1年の時ぐらいに自分の音楽的な趣味がTHE SPECIALSやSublimeなんかを聴き始めて。で、Sublimeっぽいああいうレゲエ調のパンキッシュなバンドやりたいっつって、3ピースのバンドを始めたんすけど、みんな大学が楽しいから、あんま身が入らなくて、最初全く上手くいかなくて…。
<Sublime – Santeria>
タイラ:OSAWAさんは、もうバリバリバンドやりたかったんですよね?
OSAWA:やりたかったんですが、メンバーがスタジオに来ないとか、あとメンバーが群馬に住んでたとかあって。それでも何回かライブはやったんですけど、空中分解して、そのあとにSEVENTEEN AGAiN始めたんすよ。
タイラ:なるほどなるほど。
OSAWA:ヤブくんとはその時に、レコ屋行ったり、ライブハウスで会ったりとかよく遊んでいて。それで、「一緒にバンドやらない?」みたいな話になって。
タイラ:じゃあだいぶ長いですね、付き合いは。
OSAWA:そうですね。出会ってからだと15、6年くらいですかね?
タイラ:で、SEVENTEEN AGAiNが始まって。
OSAWA:SEVENTEEN AGAiNを始めて。それと並行してUNITED SKATESというバンドも始めて、それが大学2年の時。で、ひたすらライブやってました。月に15本とか(笑)。
<UNITED SKATES – LIVE>
タイラ:やばいっすね(笑)。
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