タイラダイスケ(FREE THROW)【生活と音楽 Vol.13】×須田亮太(ナードマグネット)(後編) 理想的な「生活」と「音楽」の関係性から新たに産まれた希望ある葛藤

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突然の転勤辞令とバンド活動の天秤

タイラ:なるほど。仕事は1回変わってるんですよね?

須田:そうですそうです。

タイラ:30歳くらいの時?

須田:僕がいた前の会社の給付金を払う部署って、医学知識とかも必要になってきて、「こういう病気で入院したらいくら払う」とか、結構専門性が高い仕事なんですよ。専門性が高いからこそ割とずっと居れるっていう。で、じゃあもうここに限界まで居たろ、みたいな感じで、結局4年半くらいは居られたんですよ。一応「5年くらいは育成計画として居てもらうつもりやから」って最初言われてましたし。でも4年半くらい経った時点でいきなり「営業に転勤」って言われて。

タイラ:やっといろいろバンドも含めて軌道に乗ってペースが出来てきたのに。

須田:僕はもう5年のつもりでちょっとずつ考えていこうとしてたのに、いきなりそんな言われたから、もう無理やって思って。営業なんて今更戻られへんし。で、衝動的に次の仕事も決めずに辞めたんですよ。無理です、って。去年の話なんですけど。半年くらいは仕事ない状態で。

タイラ:そうなんですね。今はどんな仕事をされてるんですか?

須田:今は全く同じ仕事を別の会社でしてます。

タイラ:そっか、専門性が高い仕事だから、他社にも即戦力で入れるっていう?

須田:そうなんですよ。しかも即戦力やから、なんか結構甘やかされてて。「須田くんに任せておけば大丈夫だから」みたいな。年末も28日仕事納めなんですけど、「すいません、ちょっとRadio Crazy(※5)っていうイベント決まったんで、この日休んでいいですか?」って(笑)。

※5 FM802が主宰し、毎年末に開催される屋内型ロック・フェスティバル。
https://radiocrazy.fm/

タイラ:じゃあ職場のみんなも須田さんがバンドやってることをわかってるんですね。

須田:はい。もう最初っから言ってて。「須田くんバンドも頑張って」っていう感じで、メチャメチャ応援してもらってて。同じようなポストが見つかって、しかも良い環境で今出来てるんで、そこは前の仕事を頑張ってたのがちょっとプラスに働いた感じですね。

新たに見えてきたバンド活動の壁

タイラ:じゃあそのバンドの方の歩みみたいなものに話を戻したいんですが、今のメンバーになってからはバンドは右肩上がりって感じですか?

須田:そうですね…でもまぁ、調子は良かったんですけど、今までの完全に自分達で(バンドの運営を)やってるっていう状況から、レーベルがついて、いろんなイベンターとかも関わりが出て来て、ってなってきたら、今度はやっぱりビジネスの話になってしまって。そこに取り込まれていく中で、思ったように結果が出ないっていうのは、しんどさはありましたね。去年とかすごいそれがあって。

タイラ:デカい音出せれば楽しいっていう段階を越えて、対外的に評価されてきた中で、どこか越えられない薄い壁みたいなものがあった?

須田:そうそう、次の壁にぶち当たったなっていう感じはありました。一番確信を持ってこれが良いんだと思って、この作品で行くんだっていう気持ちと、周りとのギャップだったりとか。そういうのはありますね。

タイラ:それは今も持ち続けてるっていう感じですか?

須田:今それと戦ってるって感じではありますね。

<ナードマグネット – Mixtape>
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