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映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.19】スミス、「朝」についてかんがえた

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映像演出家・スミスの人生相談【きょうもスミスがかんがえた Vol.19】スミス、「朝」についてかんがえた

こんにちは。映像演出家スミスです。

仕事をしていると他のことがしたくなります。逃げているといえばそれまでですが、やりたいことをやり尽くしてやっと仕事に集中できる、ダメな人間なのです。デスクを片付け、インターネットの世界を徘徊し、いくつかの質問に答え、締め切りまでの時間を塗りつぶしていきます。ギリギリになると突然、アイデアが浮かぶ気がします。多分頭の中が散らかっていて、それをざっと片付ける作業が始まるんだと思います。最近の一番の気分転換は、アイスコーヒーを淹れることです。

撮影の朝は早い。撮影日当日、スタッフはカメラをまわす約2時間前にロケ場所に入ることが普通だ。ロケの場合、日照時間は限られているので、昼間のシーンが多い作品になると太陽が出ている間、いかに多くのカットを撮ることができるかが勝負になる。ましてや朝日を狙ったりするととんでもない時間の出発になる。日の出が6時とするとカメラを構えたいのが5時半ごろ、準備のためには4時半に到着で、集合時間が午前3時。過酷だ。大抵はそこから丸一日撮影することになるので、なかなかの長丁場となる。

日が昇る前の30分間はマジックアワーと呼ばれ、強く射し込むはずの太陽の光がとても柔らかくあたりをぼんやりと照らして、美しいシルエットをつくる。映像において、空はもっとも大きい背景の一つであるが、マジックアワーほどグラデーションが美しい瞬間はない。短い時間なのでほんの数カットしか撮影できないが、この瞬間をワイドな画角に収めるために、深夜から空の広い場所へと向かうのだ。うっすらと見える演者の表情が、孤独を感じさせつつも、新しい希望を感じさせられることのできるショットが期待できる。

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