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Nozomi Nobody【Origin Vol.5】× 韓国インディーを撮る写真家・工藤ちひろ [後編]「全部が無意識なままここまで来た」点と点が繋がっていくとき

目の前にある今この瞬間の幸せとか悲しみが二の次になっちゃってるなって
Nozomi:ちーちゃんはさ、今後どうなりたいとかあるんですか?
工藤:いや、ない(即答)。
Nozomi:でも今楽しいでしょ、色々?
工藤:いやつまんなくないけど、非常に希望に満ち溢れている浮かれたテンションかと言われるとそこまでではないかな。別に不幸せだとは思わないけど、「私本当やばいっす」「これから落ちていくの超怖いっす」みたいな感じではない。
Nozomi:あはは。でもさ、色んなことが結構変わりはじめてるときじゃない?
工藤:そうなのかなぁ。どうなんだろう、わかんない。冷静さを事欠いているような気がする今日この頃…。
Nozomi:冷静さ?
工藤:何か「どうしようかな」みたいなのはすごい思う。
Nozomi:今後?
工藤:日本の教育がそうなのかもしれないんだけどさ、先を見越せることって能力としてすごく評価されているでしょ?「中長期的にものを考えよう」とか言うじゃん。
Nozomi:日本は特にそうかもね。
工藤:そうそう。それって確かに、未来を読んで想像していくっていう観点ですごく大事な能力だなっていて。私も大学に行って卒業して、働いて、先を見るっていうことはすごく出来るようになってきたと思うんだけど、でもその時に“自分の目の前にある今この瞬間の幸せとか悲しみ”が二の次になっちゃってるなっていう感覚がすごくあるのよ。「お金のこと心配だから何年間はここで働いて」とか、割とそういうのを考えちゃうんだけど、でも結局今の積み重ねが未来なわけじゃない。
なのに「目の前の幸せは一旦さておき先のことを」ってなっちゃってるから、そこをもうちょっとうまく出来るんじゃないかなと思うことが増えて…もちろん意図的に先のことも考えた方が良いし、会社での仕事上は考えなくちゃいけないんだけど、プライベートとか写真を撮ることに関してはいいかなって思ってて。だから今後のことに対して明確な答えがないっていうのはあるかも。
Nozomi:なるほど。でも私も最近あんまり先のこと考えないな。「こういうことやってみたいな」とか「あぁいうことやってみたいな」とかそういうことは思ってるけど。
工藤:希望みたいなね。
Nozomi:「いつまでにあれやんなきゃ」とかさ、そういうのは無理に考えないようにしてる。
工藤:結婚しなきゃとか子供産まなきゃとか。
Nozomi:でも私は本当にこの何年も「3ヶ月後のこともわかんないな」って思って生きて来たし、来年何やってるかも本当にわかんない。3年後のことなんて1ミリもわかんないし、自分が30になった時に何してるかなんて全くわかんないなってずっと思ってたし。
工藤:その感覚、私にはないんだよね。
Nozomi:そうなんだね。
工藤:例えば写真で言うとさ、私はあんまり技術的なことがわからないからすごく直感的で何も考えてない状況でいられるのね。でも仕事では理詰めなの。答えが決まってたりとか、予想が出来る中でやっていく。多分それはすごく得意だから会社での仕事では発揮できてると思うんだけど、でもそれだけだとすごく行き詰ってしまうところがあって、
Nozomi:面白くないなってこと?
工藤:面白くないっていうか、変わってるんだよね、私って。
Nozomi:今日それ5回くらい言ってる(笑)。
工藤:普通の人って言ったら変だけど、大多数の中に入るとちょっとやっぱ、浮いてしまうところがあって、だけど写真に関してはちょっと自由で感覚的にやれるから良い意味でバランスが取れてるなって勝手に思ってて。多分片っぽだけだと偏っちゃうっていうかさ。

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